Administrator Guide
4. クラスタ B で昇格されたすべてのリカバリボリュームのレプリケーションを設定し、クラスタ A の元のソースボリュームにサイ
ド複製するように指定します。
レプリケーションポリシーは、次の例のように、ボリューム単位の 1 対 1 で一致する必要があります。
ソースボリューム B1(クラスタ B)からターゲットボリューム A1(クラスタ A)
ソースボリューム B2(クラスタ B)からターゲットボリューム A2(クラスタ A)
ソースボリューム Bn(クラスタ B)からターゲットボリューム An(クラスタ A)
5. クラスタ B で昇格されたリカバリボリューム(B1、B2、..、Bn)に対して手動でレプリケーションを実行します。レプリケーシ
ョンが完了したら、次の手順に進みます。
レプリケーションが失敗したら、発生した問題を解決してレプリケーション処理を再スタートします。すべての NAS ボリューム
がクラスタ A に正しく複製されていることを確認します。
6. クラスタ A から、元のソースボリュームを昇格します(A1、A2、..、An)。
7. クラスタ B から、昇格されたリカバリボリューム(B1、B2、..、Bn)のレプリケーションを削除し、ソースボリュームの設定を
クラスタ B からクラスタ A に適用します。この手順を繰り返して、すべてのレプリケーションポリシーを削除し、クラスタ A
のターゲットボリュームすべてをスタンドアロン NAS ボリュームに移動します。
8. クラスタ A から、クラスタ B のユーザーとグループの設定を復元します。これによって、クラスタ A のユーザー設定およびグ
ループ設定がクラスタ B 設定に復元されます。
メモ: システム設定の復元に失敗した場合は、元の設定にシステムを手動で設定します(前に記録したクラスタ A の設定を
使用)。
9. クラスタ A の使用を開始して、クライアント要求に応えます。
a) 次のいずれかのオプションを選択します。
• IP アドレスベースのフェールオーバー:クラスタ A で使用していた IP アドレスと一致するように、クラスタ A の IP アド
レスを変更し、クラスタ B で使用していた IP アドレスと一致するようにクラスタ B の IP アドレスを変更します。既存
のクライアント接続が切断され、再確立する必要がある場合があります。
• DNS ベースのフェールオーバー:DNS サーバーから、クラスタ B ではなくクラスタ A へ DNS 名をポイントします。
クラスタ A の DNS サーバーが、クラスタ B の DNS サーバーと同じ、または同じ DNS ファーム内にあることを確認しま
す。既存のクライアント接続は切断されるため、再確立する必要があります。クライアントの NFS エクスポートをアン
マウントしてから再度マウントする必要もあります。
b) (単一 NAS ボリュームのフェールオーバー)フェールオーバーされた NAS ボリュームの DNS エントリを手動でアップデートし
ます。これによって、このボリュームにアクセスしているクライアントがクラスタ B からクラスタ A にリダイレクトされ、
他のクライアントは同じ DNS 名を使用して他のボリュームへのアクセスを維持します。クライアントシステムは、DNS キ
ャッシュを更新する必要がある場合があります。
c) (単一 NAS ボリュームのフェールオーバー)SMB および NFS クライアントをクラスタ A に強制するには、クラスタ B の SMB
共有と NFS エクスポートを削除する必要があります。これにより、SMB および NFS クライアントが、クラスタ A に接続さ
れていた時のように強制的に再接続されます。クラスタ A のソースボリューム設定が復元された後、すべての SMB 共有と
NFS エクスポートはターゲットボリューム(クラスタ A 上)に存在するため、SMB 共有 /NFS エクスポートの設定情報が紛
失することはありません。
フェールオーバーしたボリュームはこれで、クラスタ A でホストされていることだけを除き、クラスタ B でホストされてい
たものと全く同じ DNS 名と SMB 共有 /NFS エクスポート名を使用してアクセス可能となります。
d) クラスタ A を AD サーバーまたは LDAP/NIS に参加させます。
e) クラスタ A から、元のソースボリューム(A1、A2、..、An)と元のターゲットボリューム(B1、B2、..、Bn)間のレプリケー
ションを設定して、次の災害復旧に備えます。
ファイルアクセス通知
ファイルアクセス通知は、システム全体のファイルアクセス監査設定が有効になっていて、ファイル動作がアクティブ(有効)な
事前設定ファイルアクセス通知ポリシーのいずれかと一致する場合に発生します。監査イベントは、ファイル動作に対するアクセ
ス権のチェック後で実際の動作を実行する前に生成されます。
このタスクについて
メモ: 監査機能を実現するためには、サードパーティソフトウェアが必要です。次のサードパーティソフトウェアアプリケーシ
ョンがサポートされています。
• Varonis DataAdvantage
• Dell Quest ChangeAuditor
442 FluidFS 管理