Administrator Guide
VVol のデータ削減オプション
ストレージコンテナを作成する場合はデータ削減オプションを指定できます。これらのオプションは VM ストレージプロファイル
の作成中に VMware 管理者にアドバタイズされます(使用可能になります)。
Storage Manager を使用してストレージコンテナを作成する場合は、必要に応じてこれらのデータ削減オプションを設定することも
できます。
• 重複排除の許可
• 圧縮の許可
これらのオプションのいずれか一方または両方を指定して、次に作成される VM のデータ削減プリファランスを示します。
データ削減入力 のオプションを指定することもできます。
• なし
• 圧縮
• 重複排除と圧縮
これらのオプションは ストレージコンテナの作成 ウィザードのチェックボックスとして表示されます。
メモ: 圧縮の許可 および 重複排除の許可 チェックボックスが選択されている場合でも、なし プロファイルオプションを選択
すると、どのアクションも実行されません。
ユーザープリファランスを使用して指定した場合、デフォルトのデータ削減プロファイル を選択することもできます。
ストレージ管理者がデータ削減オプションを指定してストレージコンテナを作成すると、VMware 管理者によりストレージプロファ
イルが作成されたときにこれらのオプションは VM ストレージプロファイル ウィザードでアドバタイズされます(選択されている
状態で表示されます)。ストレージコンテナのデータ削減オプションを編集すると、VM ストレージプロファイルに表示されている
アドバタイズされた機能も変更されます。
VM ストレージプロファイルの使用方法の詳細については、VMware vCenter のマニュアルを参照してください。
データ削減操作に影響する要因
新しい仮想ボリュームが作成されると、ストレージコンテナでサポートされている任意のデータ削減タイプを使用できます。仮想ボ
リュームのデータ削減タイプのプリファランスは次のいずれかの影響を受けます。
• VM ストレージプロファイル(確立されて使用されている場合)
• Storage Center に設定されたデフォルトのデータ削減プロファイル
次の要因はデータ削減オプションの適用方法に影響します。
• どの VM ストレージポリシーも選択しない場合、デフォルトのデータ削減プロファイル で選択された値がデータ削減タイプのデ
フォルトとして設定されます。
• 既存のストレージコンテナのプロパティを編集して デフォルトのデータ削減プロファイル の値を変更しても既存の仮想ボリュ
ームには影響しません。この変更はその後に作成した新規ボリュームに対してのみ適用されます。
• 既存のボリュームで有効になっていた機能が後で無効にされてもボリューム自体に変更はありません。VM ストレージプロファ
イルでは、そのボリュームは非準拠として表示されます。ボリュームの準拠性を戻すには、準拠性ポリシーをボリュームに適用
します。
メモ: 互換性のあるストレージが存在する場合、VM ストレージプロファイルが優先されます。
メモ: VM ストレージポリシーは Data VVol と Config VVol にのみ適用され、Memory VVol と Swap VVol には適用されませ
ん。
メモ: 特に圧縮および重複排除の VM ストレージポリシーを変更する場合、VMware 管理者ポリシーを、VM に関連付けられて
いるすべてのボリュームにポリシーを適用します。同じ変更がすべてのボリュームに適用されないと、VM の一部は圧縮できて
も、その他の部分が圧縮されない可能性があります。
メモ: アドバタイズされた機能は VVol データストアにのみ適用され、レガシー VMFS データストアではサポートされません。
メモ: ストレージコンテナのデータ削減プロファイルを変更すると、今後作成される高速クローン VM が Config VVol と Data
VVol で一致しないデータ削減プロファイルを使用して作成される可能性があります。高速クローン VM は作成された時点で
の VM の履歴を共有します。したがって、その Data VVol は元の VM の Data VVol の設定を継承します。このような履歴の共
有には別の影響もあります。ユーザーが VM ストレージポリシーを元の VM に適用すると、同じ変更が高速クローン VM の
Data VVol にも適用されます。
Storage Manager を使用した仮想ボリュームの管理 177