Administrator Guide
変数名 説明 デフォルト
LISTED_INCREMENTAL tar アプリケーションの listed incremental オプションと同様の動作を
制御します。この変数は、増分バックアップ中に追加のディレクトリー リス
トをバックアップ ストリームに追加するかどうかを指定します。これによ
り、増分バックアップ間で削除されたファイルとディレクトリーをリカバリ
ー操作で処理できます。
バックアップの実行中にこの変数が設定されている場合は、追加のディレク
トリリストがバックアップデータストリームに追加されます。追加処理が必
要であるため、このオプションはバックアップデータストリームのサイズと
パフォーマンスに影響する可能性があります。
リカバリ中、この変数が設定されており、この変数を有効にしてバックアッ
プデータストリームが生成された場合、NDMP サーバは、増分バックアップ
間で削除されたファイルとディレクトリの削除を処理します。
この変数の設定には、追加の処理時間が必要でバックアップデータストリー
ムのサイズを拡大する必要があります(設定変更の程度はバックアップデー
タセット内の要素数に応じます)。この機能がエンドユーザーにとって重要
でない場合は、設定する必要はありません。
N
BASE_DATE LEVEL 環境変数を使用する代わりに、トークンベースのバックアップ用 TSM
によって使用されます。
BASE_DATE を 00 に設定すると、フル バックアップが実行されます。
フルバックアップの完了後、DUMP_DATE 環境変数を取得することによって
トークンを取得することができます。このトークンは BASE_DATE の値とし
て後続のバックアップで渡すことができます。この場合に実行されるバッ
クアップは、トークンが生成された時刻に関連する増分バックアップとなり
ます。
BASE_DATE を-1 に設定すると、トークンベースのバックアップが無効にな
ります。
-1
DEREF_HARD_LINK 同一ファイルのすべてのインスタンスに対して、ハード リンク ファイルの
データ コンテンツをバックアップするかどうかを制御します。有効な値は Y
および N です。
N
増分バックアップ
バックアップが実行されるたびに、NDMP サーバーはバックアップのタイムスタンプを保存します。NDMP サーバーは、増分バッ
クアップを実行するときに、以前の完全または増分バックアップに保存されたタイムスタンプを使用して、ファイルまたはディレ
クトリを含める必要があるかどうかを判断します。
サポートされているバックアップタイプ(dump および tar)はいずれも増分バックアップに対応します。バックアップターゲット
ディレクトリを移動するアルゴリズムは同じです。ただし、i ノードベースのファイル履歴生成には DAR をサポートするための異な
る要件があるため、生成されるバックアップデータストリームが異なります。
• dump:アクセスされる各ディレクトリがバックアップされ、ファイル履歴エントリが生成されます。ディレクトリが変更され
たかどうかは関係ありません。
• tar:変更されたディレクトリのみがバックアップされ、ファイル履歴エントリが生成されます。
したがって、tar を使用してバックアップされたデータの量は、dump バックアップよりも少なくなります。サイズの違いは、バッ
クアップデータセット内のディレクトリ数によって異なります。
ハードリンクの処理
NDMP バックアップは、デフォルトで最も効率的な方法でハードリンクファイルを処理します。つまり、ハードリンクファイルの
データコンテンツがバックアップされるのは、一回限りです。バックアップ操作で最初のハードリンクファイルが検出され、コン
テンツがバックアップされると、バックアッププロセスにより、そのファイルの i ノード番号が記憶されます。その結果、バック
アップ操作で同じ i ノード番号のファイルが検出された場合は、ヘッダーのみがバックアップされます。このバックアップデータス
トリームが復元されると、ハードリンクファイルはハードリンクファイルとして回復されます。
このバックアップモードでは、復元対象として選択したファイルまたはディレクトリ内にバックアップ時に検出された最初のイン
スタンスではないハードリンクファイルが含まれているときに選択的復元を実行すると問題が生じる場合があります。この場合、
復元が失敗し、選択的復元にも含まれる必要のあるファイルの最初のインスタンスを示す NDMP メッセージが DMA サーバーに送
信されます。
FluidFS 管理 423