Administrator Guide
Table Of Contents
- このガイドについて
- Unisphere および Unisphere Central 2019 R1 管理者ガイド
- Unisphere の概要
- はじめに
- Storage Center の概要
- Storage Center の導入
- Storage Center の管理
- Storage Center の追加と整理
- ボリュームの管理
- コントローラを工場出荷時のデフォルト設定にリセットする
- [容量再利用]ウィザードの実行
- ストレージコンテナの管理
- データ削減の管理
- スナップショットプロファイルの管理
- ストレージプロファイルの管理
- QoS プロファイルの管理
- 外部ストレージアレイからのボリュームのインポート
- Storage Center サーバー管理
- Storage Center のメンテナンス
- Storage Center 設定の管理
- Storage Center の設定の継承の設定
- Storage Center ユーザーおよびグループの管理
- ユーザー特権レベル
- ユーザーグループ
- ユーザーアカウントの管理および認証
- ローカル Storage Center ユーザーの管理
- ローカル Storage Center ユーザーの作成
- 新規 Storage Center ユーザーのデフォルトユーザープリファレンスの設定
- ローカル Storage Center ユーザーの権限レベルの増加
- ローカル Storage Center ユーザーのセッションタイムアウトの変更
- Storage Center ユーザーの希望言語の変更
- ローカル Storage Center ユーザーに対するアクセスの有効化または無効化
- ローカル Storage Center ユーザーのローカルグループメンバーシップの変更
- ローカル Storage Center ユーザーのプリファレンスの設定
- ローカル Storage Center ユーザーに関する説明情報の変更
- ローカル Storage Center ユーザーのパスワードの変更
- ローカル Storage Center ユーザーの削除
- 削除されたローカル Storage Center ユーザーの復元
- ローカル Storage Center ユーザーグループの管理
- ローカル Storage Center ユーザーのパスワード要件の管理
- ディレクトリサービス認証の有効化
- ディレクトリサービスのユーザーの管理
- ディレクトリのユーザーグループの管理
- フロントエンド I/O ポートの管理
- バックエンド I/O ポートのハードウェアの管理
- フォールトドメインを使用した Fibre Channel I/O ポートのグループ化
- フォールトドメインを使用した iSCSI I/O ポートのグループ化
- iSCSI VLAN のタグ付けサポート
- iSCSI フォールトドメインの作成
- iSCSI フォールトドメインの変更
- iSCSI フォールトドメインの名前の変更
- iSCSI フォールトドメインの制御ポートのネットワーク設定の変更
- 物理 iSCSI フォールトドメインへの VLAN ID の追加
- iSCSI フォールトドメイン用の MTU の変更
- iSCSI フォールトドメイン用の TCP ポートの変更
- iSCSI フォールトドメインの iSCSI ウィンドウサイズの変更
- iSCSI フォールトドメインのダイジェスト設定の変更
- iSCSI フォールトドメインのタイムアウト設定の変更
- iSCSI フォールトドメインへのポートの追加
- フォールトドメイン内の iSCSI ポートのネットワーク接続のテスト
- iSCSI フォールトドメインからのポートの削除
- iSCSI フォールトドメインの NAT ポート転送の設定
- iSCSI フォールトドメインの CHAP の設定
- フォールトドメインを使用した SAS I/O ポートのグループ化
- ディスクとディスクフォルダの管理
- Secure Data の管理
- データ冗長性の管理
- ディスクエンクロージャの管理
- エンクロージャの追加
- エンクロージャの削除
- エンクロージャの交換
- ディスクエンクロージャの名前変更
- ディスクエンクロージャの資産タグの設定
- エンクロージャの削除
- エンクロージャのアラームのミュート
- エンクロージャアラームのミュート解除
- エンクロージャ冷却ファンの交換ステータスのクリア
- エンクロージャ I/O モジュールの交換ステータスのクリア
- エンクロージャ電源装置の交換ステータスのクリア
- 故障した電源装置の交換
- 電源装置の電圧不足ステータスのクリア
- 温度センサーの交換ステータスのクリア
- 温度センサーの最小および最大記録値のクリア
- 故障した冷却ファンセンサーの交換
- ディスクのインジケータライトの有効化または無効化
- ディスクの交換ステータスのクリア
- Storage Center コントローラの管理
- Storage Center のアップデート
- Storage Center のシャットダウンと再起動
- フィールド交換可能ユニット(FRU)の管理
- Storage Center 情報の表示
- Storage Center の監視
- Storage Center レポート
- Data Collector の管理
- Data Collector のユーザー管理
- SupportAssist の管理
Storage Center の概要
Storage Center ハードウェアコンポーネント
Storage Center は 1 つまたは 2 つの コントローラ、スイッチ、および 1 つまたは複数のディスクエンクロージャから構成されます。
コントローラ
Storage Center コントローラは、Storage Center オペレーティングシステムおよび RAID ストレージ管理に一元的な処理機能を提供
します。Storage Center は通常、ペアのコントローラで構成されます。デュアルコントローラの Storage Center 構成では、2 台のコ
ントローラのモデルが同じである必要があります。
コントローラ 内の I/O カードにより、ストレージを使用するディスクエンクロージャおよびサーバと通信することができます。コン
トローラには、次の 2 タイプの I/O ポートがあります。
• フロントエンドポート - ホスト、サーバ、またはネットワークアタッチストレージ(NAS)アプライアンスは、1 台または複数の
ネットワークスイッチ経由でコントローラ Fibre Channel I/O カード、FCoE I/O カード、または iSCSI I/O に接続することによっ
て、ストレージにアクセスします。一部のストレージシステムには、フロントエンドポートとして指定された SAS ポートが含ま
れているため、サーバに直接接続することができます。フロントエンド接続用のポートはコントローラの背面にありますが、フ
ロントエンドポートとして設定されています。
• バックエンドポート - バックエンドストレージを提供する物理ドライブを格納するエンクロージャは、コントローラに直接接続
します。Fiber Channel と SAS トランスポートは、バックエンドポートとして指定されているポートでサポートされます。バック
エンドポートは、コントローラとドライブエンクロージャ間のプライベートネットワーク内にあります。
スイッチ
スイッチにより、サーバへの堅牢な接続が提供され、複数のコントローラと冗長トランスポートパスを使用できるようになります。
コントローラの I/O カード、スイッチ、およびサーバ間をケーブル接続することは、フロントエンド接続と呼ばれます。
エンクロージャ
エンクロージャは、ストレージを提供するドライブを収納し、制御します。エンクロージャは、コントローラ I/O カードに直接接続
されます。これらの接続は、バックエンド接続と呼ばれます。
Fiber Channel Switched Bunch of Disks(SBOD)および Serial Advanced Technology Attachment(SATA)のエンクロージャは、既存
の Storage Center およびコントローラの移行に対してのみサポートされます。
ストレージ仮想化の動作の仕組み
Storage Center では、データの小さなチャンク(ページ)を保持するストレージタイプと呼ばれるストレージのプールにディスクを
グループ化してストレージを仮想化します。ボリュームを定義し、サーバにマッピングすることにより、ブロックレベルのストレー
ジが使用目的で割り当てられます。ボリュームに関連付けられているストレージタイプとストレージプロファイルによって、ボリ
ュームがストレージをどのように使用するかが決定されます。
Storage Center では、次の機能が組み合わされて、仮想化ストレージが提供されます。
• ボリューム – 使用するストレージを割り当てます。
• ストレージタイプ – ディスクフォルダのデータページサイズおよび冗長性レベルを定義します。
• Data Progression – ティアとドライブタイプ間、および同じティア内の複数の RAID レベル間でページを移動します。
• ストレージプロファイル:Data Progression によってティア間でどのようにページを移動するかを定義します。
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20 Storage Center の概要