Administrator Guide
内部データベースの使用は、ラボ導入時にのみ検討します。外部データベースを使用しない場合、導入で使用される保護モデルによ
っては、Data Collector のアンインストール時または削除時に、VVols メタデータの一部またはすべてが失われる可能性があります。
外部データベースを使用することにより、アンインストール時や削除時にこのリスクを避けることができます。
外部データベースは、冗長スイッチング接続を含む、高可用性を備えた方法で展開します。
VVols のラボ実験使用
生産前のラボ環境では、VVols で実験を行い、アレイのすべてのデータをパージし、実験用に別の VVols ラボ環境を再展開する目的
で再起動する可能性があります。
ラボ環境のみでデータをパージするための適切な手順:
1. VMware vCenter の使用 - すべての該当する VVols VM を削除
2. Storage Center の使用 - パージの実行
順序が逆になった場合、Data Collector がアンインストールされても、VVols メタデータはデータベースに残ります。新しいラボ環境
で VVols を使用する場合には、堅牢な動作環境を得るために、このメタデータを削除する必要があります。メタデータを削除しな
いと、一部の VVols VM 操作で不正確なメタデータが参照されてしまいます。
順序が逆になってしまった場合には、テクニカルサポートに連絡して、パージプロセスを実行してください。
VMware 仮想ボリュームの概念
下図は、VMware で定義された仮想ボリューム(VVol)モデルを示したものです。
VVol フレームワークには、次のコンポーネントが含まれています。
• VASA プロバイダ:VASA プロバイダ(VP)は vSphere に対するストレージアウェアネスサービスとして機能するソフトウェア
コンポーネントです。ストレージベンダーは、特定のストレージアレイと連携するように VASA プロバイダを開発します。
• プロトコル エンドポイント(PE):プロトコル エンドポイントとは、VVol ストレージへの接続に使用され、VVol ストレージ コ
ンテナにアクセスするための手段です。ストレージ コンテナと仮想ボリュームにアクセスするためのアクセス コントロールが
存在し、イニシエーターがクエリされる場所でもあります。プロトコル エンドポイントは、VMware ESXi 6.0 サーバー タイプが
Storage Manager に作成されるときに、Storage Manager によって作成され表示されます。
VASA プロバイダーが登録され、ストレージ コンテナが Storage Manager を使用して作成されると、vSphere はこれらをプロト
コル エンドポイントとして認識します。
172 Storage Manager を使用した仮想ボリュームの管理