Administrator Guide
番号 説明
シンプロビジョニングでは実際に使用される容量に基づいて容量を割り当てられますが、ボリュームサイズ全
体が使用可能であるかのような印象を与えます(たとえば、100 GB のストレージを持つボリュームの使用には
20 GB しか割り当てられず、残りはストレージプール内でのその他用途に使用できます)。オフラインボリュー
ムは、オンラインに設定されるまで iSCSI イニシエータによってアクセスできないことを示します。
それぞれのボリュームに対して、グループは iSCSI ターゲット名を生成します。この名前は変更できません。iSCSI ターゲット名に
は、プレフィックス、文字列、およびボリューム名が含まれます。イニシエータはこのターゲット名を使用して、ボリュームに接続
します。次に例を示します。
iqn.2001-05.com.equallogic:7-8b0900-6d0000000-001ebbc5d80sf0k0-db3
ここで、
プレフィックス:iqn.2001-05.com.equallogic、
文字列:7-8b0900-6d0000000-001ebbc5d80sf0k0、
ボリューム名:db3 です。
各ボリュームは、ネットワーク上では iSCSI ターゲットとして表示されます。iSCSI イニシエータを備えるホストは、ボリュームの
ターゲット名を使用してボリュームに接続します。
各 iSCSI ボリュームは、次の一連の機能に対応しています。
• スナップショット:誤操作、ウイルス、またはデータベースの破損からボリュームデータを保護するために、スナップショットを
使用することができます。
• レプリケーション:災害から守るために、ボリュームデータをグループ間で複製することができます。
• シンプロビジョニング:オンデマンドでストレージ容量の利用率を管理するために、シンプロビジョニングを使用できます。
• クローン:マスターイメージまたはブートイメージの作成、システムの完全バックアップ、システムの別のユーザーへの転送のた
めに、クローニングを使用できます。
• ボリュームの削除解除:誤って削除したボリュームを復元するために、ボリュームの削除解除を使用できる場合があります。
メモ: システムは、7 日後または場合によってそれより早く、ボリュームを恒久的に削除します。
• ボリュームフォルダ:すばやく視覚的に参照できるようにボリュームをフォルダへ整理するためには、ボリュームフォルダを使
用できます。
• iSCSI イニシエータへのアクセスコントロール: iSCSI イニシエータによる不正アクセスや一貫性のないアクセスからボリューム
を保護するために、アクセスコントロールポリシーを使用できます。
• ホスト(サーバ)へのアクセスコントロール:複数のホストが一貫性のない方法で書き込みを行うことによるボリュームの想定
外の破損を避けるため、ボリュームへのマルチホストアクセスを有効にします。
ボリュームの作成
PS Series グループにストレージのローカル単位を示すボリュームを作成します。
手順
1. ストレージ ビューをクリックします。
2. ストレージ ペインで、PS Series グループを選択します。
3. ストレージ タブをクリックします。
4. ストレージ タブのナビゲーションペインで、ボリューム を選択します。
5. 右ペインで、ボリュームの作成 をクリックします。ボリュームの作成 ダイアログボックスが表示されます。
6. 名前 フィールドに、ボリュームの名前を入力します。
7. ボリュームフォルダ ペインで、ボリューム ノードまたはボリュームの親フォルダを選択します。
8. メモ フィールドに、これらのボリュームに関連付けるメモを入力します。
9. サイズ フィールドに、ボリュームのサイズをメガバイト(MB)、ギガバイト(GB)、またはテラバイト(TB)で入力します。
10.(オプション)必要に応じて残りのボリューム属性を設定します。
• ボリュームのスナップショット用に予約されている容量を変更するには、スナップショット予約 フィールドに割合を入力し
ます。
• 既存のボリュームから ACL 設定をコピーするには、ACL のコピー をクリックし、ダイアログボックスからボリュームを選択
して OK をクリックします。
• ストレージプールの割り当てを変更するには、変更をクリックし、ダイアログボックスからストレージプールを選択して OK
をクリックします。
PS Series ストレージアレイの管理 191