Administrator Guide
冗長性
冗長性により、ドライブの障害に対するフォールトトレランスを提供します。2 種類の冗長性オプションを利用できます。
• 冗長:いずれか 1 つのドライブ(1 つの冗長構成の場合)または任意の 2 つのドライブ(デュアル冗長構成の場合)の損失に対
する保護を提供します。
• 非冗長:すべてのクラスとティアで RAID 0 を使用します。データはストライピングされますが、冗長性はありません。1 つの
ドライブに障害が発生した場合、すべてのデータが失われます。
メモ: 非冗長では、データはドライブの障害から保護されていないため、推奨されません。データが他の場所にバックアッ
プされていない場合は、非冗長ストレージをボリュームに使用しないでください。
ティアごとの冗長性レベルには、シングルまたはデュアル冗長構成があります。オプションは、ディスクサイズによって制限され
る場合があります。
• シングル冗長:シングル冗長ティアには、次のタイプの RAID ストレージを含めることができます。
• RAID 10(各ドライブをミラーリング)
• RAID 5-5(5 台のドライブ間でストライピング)
• RAID 5-9(9 台のドライブ間でストライピング)
• デュアル冗長:デュアル冗長は、すべてのティアの冗長レベルに推奨されます。これは、3 TB HDD 以上および 18 TB SSD 以上
に適用されます。デュアル冗長ティアには、次のタイプの RAID ストレージを含めることができます。
• RAID 10 デュアルミラー(データが 3 台の個別ドライブに同時に書き込まれる)
• RAID 6-6(ストライプごとにデータセグメント 4、パリティセグメント 2)
• RAID 6-10(ストライプごとにデータセグメント 8、パリティセグメント 2)
冗長性要件
ドライブサイズは、ドライブのティアに適用する冗長レベルを判別する際に使用します。ティア内のいずれのドライブがしきい値
サイズを超えた場合、そのドライブを含むティアに特定の冗長レベルを適用できます。冗長レベルが必要な場合は、Storage Center
オペレーティングシステムでレベルが設定され、変更することはできません。
表 1. HDD の冗長性の推奨事項および要件
ディスクサイズ 推奨される、または強制される冗長性レベル
最大 3 TB デュアル冗長は推奨レベルです。
メモ: 非冗長ストレージは、SCv2000 シリーズの ストレージ システムのオプションではあり
ません。
3 TB 以上 デュアル冗長が必要であり強制されます
表 2. SSD の冗長性の推奨事項および要件
ディスクサイズ 推奨される、または強制される冗長性レベル
最大 18 TB デュアル冗長は推奨レベルです。
メモ: 非冗長ストレージは、SCv2000 シリーズの ストレージ システムのオプションではあり
ません。
18 TB 以上 デュアル冗長が必要であり強制されます
Data Progression
Storage Center は Data Progression を使用して、仮想化ストレージ環境でデータを移動します。Data Progression は、ティア間、ド
ライブタイプ間、および同じティア内の複数の RAID レベル間でデータを移動し、パフォーマンスとコストをバランスよく維持しま
す。
Data Progression の動作
Storage Center は、24 時間ごとにディスクの使用状況を評価し、データの使用状況に対してより効率的なディスク容量にデータを
移動させます。デフォルトでは、Data Progression は毎日システム時間の午後 7 時に実行されますが、実行時間は Storage Center 設
定で変更できます。Data Progression の動作は、各ボリュームに適用されたストレージプロファイルによって決定されます。Data
progression は、完了するまで、あるいは最大ランタイムに達するまで実行されます。
40 Storage Center の概要