Administrator Guide
シンボリックリンクの詳細については、https://msdn.microsoft.com/en-us/library/windows/desktop/aa365680%28v=vs.85%29.aspx
にアクセスしてください。
クォータルールの管理
クォータルールを利用して、ユーザーまたはグループが使用できる NAS ボリュームの容量を制御できます。クォータは NAS ボリュ
ーム単位で設定します。
ユーザーが指定されたクォータサイズ(ソフトクォータ制限)に達すると、ストレージ管理者にアラートが送信されます。クォータ
の最大サイズ(ハードクォータ制限)に達すると、ユーザーは NAS ボリューム上の SMB 共有および NFS エクスポートにデータを書
き込むことができなくなりますが、アラートは生成されます。
データ削減について
FluidFS クラスタでは 2 種類のデータ削減がサポートされます。
• データの重複除外:アルゴリズムを使用して冗長データを除外し、データのコピーが 1 つだけ保存されるようにします。FluidFS
クラスタでは、ファイルレベルの重複除外とは対照的な可変サイズのブロックレベルの重複除外または固定サイズのブロック
レベルの重複除外が使用されます。
• データの圧縮:アルゴリズムを使用して、保存されたデータのサイズを削減します。
データ削減を使用する場合は、次の制限に注意してください。
• データ削減処理の対象となる最小ファイルサイズは 65 KB です。
• クォータは物理容量の消費ではなく論理容量に基づいているため、データ削減はクォータの計算には影響しません。
• データ削減を無効にする場合、デフォルトでは後続の読み取り操作中もデータは削減された状態のままとなります。データ削減
を無効にしたときは、読み取り時のリハイドレートを有効にすることができます。それによって、後続の読み取り操作時にデー
タのリハイドレーション(データ削減の反対)が行われます。NAS ボリューム全体をバックグラウンドでリハイドレートするこ
とはできませんが、NAS ボリューム全体を読み取ることによってこれを実現できます。
• クロスボリュームの重複排除は現時点ではサポートされません。
• データ削減は、ベースクローンおよびクローンのボリュームをサポートしません。
表 15. FluidFS v6.0 以降でのデータ削減拡張機能
FluidFS v6.0 以降 FluidFS v5.0 以前
データ削減は NAS クラスタごとに有効になります。 データ削減は NAS ボリュームごとに有効になります。
データ削減は、異なるドメインで作成される、または存在する
ファイルの重複排除をサポートします。
データ削減は NAS コントローラごとに適用されます。つまり、
異なる NAS コントローラで所有されている同じデータの塊は重
複とは見なされません。
分散辞書サービスは、(利用可能なシステムのストレージに応じ
て)容量がほぼ満杯に達し、サイズが 2 倍になるタイミングを
検出します。
辞書のサイズは静的で、最適化エンジンによって参照される固
有データの量を制限します。
データ削減有効期間ベースのポリシーとアーカイブモード
デフォルトでは、データ削減処理によるパフォーマンスへの影響を最小限に抑えるために、データ削減は、30 日間アクセスまたは
変更されていないファイルにのみ適用されます。データ削減をファイルに適用するまでの日数は Storage Manager を使用して設定
されます。
デフォルトの日数は 30 に設定されます。FluidFS v5 以前を使用するときは、デフォルトを 5 まで低く変更することができ、データ
削減処理を即座に(アーカイブモード)開始することができます。FluidFS v6 以降、アーカイブモードは使用できません。最後にア
クセスされたファイルを除外する および 最後に変更されたファイルを除外する のデフォルト値は、アーカイブモードを使用する代
わりに 1 日に設定されます。
アーカイブモードの有効化と無効化の詳細については、『Dell FluidFS FS8600 Appliance CLI Reference Guide』(Dell FluidFS FS8600 ア
プライアンス CLI リファレンスガイド)を参照してください。
データ削減に関する考慮事項
データ削減を有効にする場合、次の要因を考慮します。
• データ削減処理は、削減されたデータに対する読み取り操作のパフォーマンスに 5 ~ 20 % の影響を与えます。通常のデータに
対する書き込み操作または読み取り操作には影響しません。
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