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データ削減操作に影響する要因
新しい仮想ボリュームが作成されると、ストレージコンテナでサポートされている任意のデータ削減タイプを使用できます。仮想ボリュームのデータ削
減タイプのプリファランスは次のいずれかの影響を受けます。
VM ストレージプロファイル確立されて使用されている場合
Storage Center に設定されたデフォルトのデータ削減プロファイル
次の要因はデータ削減オプションの適用方法に影響します。
どの VM ストレージポリシーも選択しない場合、デフォルトのデータ削減プロファイル で選択された値がデータ削減タイプのデフォルトとして設
定されます。
既存のストレージコンテナのプロパティを編集して デフォルトのデータ削減プロファイル の値を変更しても既存の仮想ボリュームには影響しま
せん。この変更はその後に作成した新規ボリュームに対してのみ適用されます。
既存のボリュームで有効になっていた機能が後で無効にされてもボリューム自体に変更はありません。VM ストレージプロファイルでは、そのボリ
ュームは非準拠として表示されます。ボリュームの準拠性を戻すには、準拠性ポリシーをボリュームに適用します。
メモ: 互換性のあるストレージが存在する場合、VM ストレージプロファイルが優先されます。
メモ: VM ストレージポリシーは Data VVol Cong VVol にのみ適用され、Memory VVol Swap VVol には適用されません。
メモ: 特に圧縮および重複排除の VM ストレージポリシーを変更する場合、VMware 管理者ポリシーを、VM に関連付けられている
すべてのボリュームにポリシーを適用します。同じ変更がすべてのボリュームに適用されないと、VM の一部は圧縮できても、その他の
部分が圧縮されない可能性があります。
メモ: アドバタイズされた機能は VVol データストアにのみ適用され、レガシー VMFS データストアではサポートされません。
メモ: ストレージコンテナのデータ削減プロファイルを変更すると、今後作成される高速クローン VM Cong VVol Data VVol
一致しないデータ削減プロファイルを使用して作成される可能性があります。高速クローン VM は作成された時点での VM の履歴を
共有します。したがって、その Data VVol は元の VM Data VVol の設定を継承します。このような履歴の共有には別の影響もあり
ます。ユーザーが VM ストレージポリシーを元の VM に適用すると、同じ変更が高速クローン VM Data VVol にも適用されます。
メモ: ScStorageProle 機能のルールが含まれている VM ストレージポリシーを適用する場合、vCenter 管理者はデータストアの互
換性の警告
Datastore does not satisfy required properties. を無視できます。VASA プロバイダはデータスト
アで設定された値をオーバーライドし、ユーザーによる入力値の
ScStorageProle VM VVol に適用します。
予想されるデータ削減の動作のシナリオ
両方のストレージコンテナのデータ削減オプションと VMware ストレージプロファイルの両方で指定した設定が、VM および VVol 作成の結果を左
右します。ストレージコンテナのデータ削減設定が VM ストレージプロファイル内の設定と競合する場合は、VM と仮想ボリュームの作成に失敗す
る可能性があります。
次の表は、圧縮 オプションを使用した新しい VM の作成で予想される動作を示しています。
4. 圧縮を使用した新しい VM の作成で予想される動作
VM ストレージポリシー = 指定な
VM ストレージポリシー = 圧縮が
有効
VM ストレージポリシー = 圧縮が
無効
ストレージコンテナの圧縮が有効 ストレージコンテナからのデフォルト
のデータ削減プロファイル値を使
用して作成されたボリューム
圧縮 データ削減プロファイルを使
用して作成されたボリューム
データ削減プロファイルで作成され
たボリュームを なし に設定
ストレージコンテナの圧縮が無効 ストレージコンテナからのデフォルト
のデータ削減プロファイル値を使
用して作成されたボリューム
ユーザーが、サポートされていない
機能を設定しようとしているため、
VM の作成に失敗
データ削減プロファイルで作成され
たボリュームを なし に設定
次の表は、重複排除 オプションを使用した新しい VM の作成で予想される動作を示しています。
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Storage Manager を使用した仮想ボリュームの管理