Deployment Guide
iSCSI 設定
この付録では、iSCSI カードを使用する場合の推奨設定と必須設定をまとめています。
フロー制御設定
本項では、フロー制御と推奨されるフロー制御の設定について説明します。
イーサネットフロー制御
802.3x フロー制御は、ターゲットポートがデータを受理するよりも、NIC、HBA ポート、またはスイッチポートからのデータ転送の方が速い場合に、データ転
送を一時的に停止するメカニズムです。
イーサネットフロー制御では、スイッチポートがもう一方のポートまたはエッジデバイスに PAUSE フレームを送信することで、2 つのノード間のネットワークトラ
フィックを停止することができます。ターゲットポートが再び要求に応答できるようになるまで、PAUSE フレームによって転送は一時停止されます。
スイッチポートとフロー制御
イーサネットフロー制御を使用する際の推奨事項は、スイッチポートのハードウェアに依存します。
• Storage Center ストレージシステムカードポートに接続されたスイッチポートでは、イーサネットフロー制御を ON(オン)に設定します。
• サーバー NIC のスイッチポート、およびスイッチネットワーク内のその他のスイッチポートは ON(オン)に設定します。
フロー制御
Dell では、フロー制御を有効にする場合、ベストプラクティスとして以下の設定を推奨します。
• サーバーまたはストレージシステムで iSCSI トラフィックに使用されるすべてのスイッチインタフェースに対し、最小限の受信(RX)フロー制御を有効に
します。
• iSCSI トラフィックに使用されるすべてのサーバーインタフェースに対し、対称フロー制御を有効にします。Storage Center では、この機能は自動的に
有効になります。
メモ
: iSCSI SAN スイッチ設定のベストプラクティスについては、『Switch Conguration Guides』(スイッチ設定ガイド)の wiki ページに移動
してください。
ジャンボフレームとフロー制御
一部のスイッチはバッファサイズに制限があるため、ジャンボフレームまたはフロー制御のどちらかには対応できますが、両方を同時にサポートすることはでき
ません。2 つの機能のうち一方を選択しなければならない場合は、Dell ではフロー制御を選択することをお勧めします。
メモ
: 『Dell EMC Compatibility Matrix for SC, PS, and FS Series Arrays』(SC、PS、FS シリーズアレイの Dell EMC 互換性マトリックス)
に記載されているすべてのスイッチは、ジャンボフレームとフロー制御の両方を同時にサポートします。
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