Administrator Guide
予約済スペアドライブ
Storage Center バージョン 7.3 より前のバージョンでは、スペアドライブは故障したドライブの代替として使用されていました。
Storage Center の場合、各ディスククラス用のドライブスペアを少なくとも 1 台指定します。Storage Center は 21 台未満のグルー
プにドライブを分けて、各グループで 1 台のドライブをスペアドライブとして指定します。たとえば、21 台のドライブを含むディ
スククラスには、20 台の管理対象ドライブと 1 台のスペアドライブがあります。また、22 台のドライブがあるディスククラスに
は、20 台の管理対象ドライブと 2 台のスペアドライブがあります。Storage Center は、1 台の追加ドライブをスペアドライブとし
て指定します。また、Storage Center は、ディスククラス内の最大サイズのドライブをスペアドライブとして指定します。
Storage Center がスペア ドライブを消費する場合、ドライブ スペア ライトサイジングと呼ばれる機能により、Storage Center は大
容量のスペア ドライブのサイズをティア内で交換するドライブの容量に合わせて変更できます。この方法でドライブのサイズを
変更した後は、元のサイズに戻すことはできません。ドライブ スペア ライトサイジングはデフォルトでは、Storage Center バージ
ョン 7.2(バージョン 7.2.11 以降)を実行するすべてのコントローラーで有効になっています。この機能により、テクニカル サポー
トは、同じサイズのドライブを使用できない場合に同じディスク クラスの大容量ドライブをディスパッチして、高速の配信時間を
実現できます。
ボリューム
Storage Center ボリュームは、Storage Center で物理的に使用可能な容量を超える論理容量を表すことができるストレージの論理的
な単位です。ボリュームにデータを書き込む前に、ボリュームをサーバにマップし、ドライブとしてフォーマットする必要がありま
す。サーバの構成に応じて、データは iSCSI、Fibre Channel、または SAS を介してボリュームに書き込むことができます。
ボリュームの作成時に選択したストレージタイプとストレージプロファイルによって、ボリュームの動作が決定されます。ストレー
ジタイプにより、データページサイズと冗長性レベルが設定されます。ストレージプロファイルにより、Data Progression によって
ティアと RAID レベル間でボリュームのページがどのように移動するかが決定されます。
ストレージタイプ
ストレージタイプは、単一のデータページサイズおよび指定の冗長レベルのストレージのプールです。Storage Center は、ディスク
フォルダ内で使用可能なディスクを評価し、該当するストレージタイプオプションを提示します。ストレージタイプオプションが
選択されると、ディスクタイプが変わった場合でも、テクニカルサポートのサポートなしでは変更できません。
メモ: SCv2000 シリーズ ストレージ システムは、各ディスク クラスを新しいストレージ タイプに割り当てることによってス
トレージ タイプを自動的に管理します。SSD ストレージ タイプには 512 K のデータページ サイズ、HDD ストレージ タイプに
は 2 MB のデータページ サイズがあります。これらのストレージ タイプの変更はできません。また、冗長ストレージ タイプ以
外は使用できません。
ディスクタイプ
Storage Center に表示されるディスクタイプで、Data Progression がデータをティア間で移動する方法を指定します。Storage
Center は、書き込み集中型 SSD、および 7 K、10 K、15 K の HDD をサポートします。最小ディスク数が必要であり、コントローラ
または拡張エンクロージャへの取り付けが可能です。
• すべてのフラッシュアレイは、同じディスククラスの 4 台の SSD が必要です(例:4 台の書き込み集中型 SSD)。
• ハイブリッドアレイを使用する場合は、最小 7 台の HDD か、同じディスククラスの 4 台の SSD が必要です(例:7 台の 10 K
HDD)。
データページサイズ
デフォルトでは、データはティアおよび RAID レベル間を 2 MB のブロック単位で移動します。個々のアプリケーションの要件に合
わせて、データをこれよりも小さい、または大きいブロックで移動することもできます。これらのブロックはデータページと呼ばれ
ます。
• 2 MB – デフォルトのデータページサイズ。この選択はほとんどのアプリケーションに適しています。
• 512 KB – 高いパフォーマンスが要求されるアプリケーションや、I/O の負荷が高いスナップショットが頻繁に取得される環境に
適しています。このサイズを選択するとオーバーヘッドが増加し、ストレージタイプで使用できる最大容量は減少します。すべ
てフラッシュストレージのシステムはデフォルトで 512 KB を使用します。
• 4 MB – スナップショットの頻度が低く、大容量のディスク領域を使用するシステムに適しています。
注意: データページの設定を変更する前に、パフォーマンスへの影響やシステムリソースのバランスを維持する方法につい
て、テクニカルサポートにご相談ください。
Storage Center の概要 39