Administrator Guide
ソースボリューム A1(クラスタ A)からターゲットボリューム B1(クラスタ B)
ソースボリューム A2(クラスタ A)からターゲットボリューム B2(クラスタ B)
メモ: NFS エクスポートが使用されている場合は、エクスポートパス名に NAS ボリューム名が含まれているため、ソース
とターゲットの NAS ボリューム名が同一である必要があります。これは SMB 共有には関係ありません。
ソースボリューム An(クラスタ A)からターゲットボリューム Bn(クラスタ B)
3. クラスタ A のソースボリュームすべてに対して少なくとも 1 つのレプリケーションが成功するようにします。
レプリケーションに失敗した場合、発生した問題を是正し、レプリケーションプロセスを再スタートします。
4. 将来に備えて、すべてのクラスタ A 設定を記録します。レプリケーションによる復元は完全な BMR(ベアメタル復元)ではあ
りません。ネットワーク構成(クライアント、SAN、および内部)のような設定は、レプリケーションの方法ではバックアップ
して復元することはできません。将来のために、ネットワーク構成を含むすべてのクラスタ A 設定(クラスタ A の復元時に使
用)、ボリューム名、アラート設定、およびその他のクラスタ全般の設定をメモしておきます。システムの復元動作でこれらの
設定を復元できなかった場合は、手動でクラスタ A 設定を元の値に戻すことができます。
フェ
ー
ズ
2 -
クラスタ
A
に不具合が生じ、クライアント要求がタ
ー
ゲットクラスタ
B
にフェ
ー
ルオ
ー
バ
ー
される
クラスタ A が予期せぬ不具合によって停止した場合は、クラスタ B にフェールオーバーします。
手順
1. クラスタ B から、クラスタ B 内のターゲットボリュームに昇格します。これによって、元のターゲットボリューム(B1、
B2、..Bn)がスタンドアロンの NAS ボリュームに変換され、書き込み可能になります。
2. 元のソースボリューム(A1、A2、..、An)のレプリケーションポリシーを削除します。
3. クラスタ A の元のソースボリュームからクラスタ B のターゲットボリュームにソースボリュームの設定を適用します。
4. クラスタ A からユーザー設定およびグループ設定を復元します。これによって、クラスタ B のユーザーとグループがクラスタ A
設定に復元されます。
5. フェールオーバータイム中は、クライアントの要求に応えるのに一時的にクラスタ B が使用されるようにします。
a) 次のいずれかのオプションを選択します。
• IP アドレスベースのフェールオーバー:クラスタ A によって使用される IP アドレスと一致するよう、クラスタ B の IP ア
ドレスを変更します。既存のクライアント接続は切断され、再確立が必要になる場合があります。
• DNS ベースのフェールオーバー:DNS サーバーから、クラスタ A ではなくクラスタ B へ DNS 名をポイントします。
クラスタ B の DNS サーバーが、クラスタ A の DNS サーバーと同じまたは、同じ DNS ファーム内にあることを確認しま
す。既存のクライアント接続は切断されるため、再確立する必要があります。クライアントの NFS エクスポートをマウ
ント解除してから再びマウントする必要もあります。
b) (単一 NAS ボリュームのフェールオーバー)フェールオーバーされた NAS ボリュームの DNS エントリを手動でアップデートし
ます。これによって、このボリュームにアクセスしているクライアントがクラスタ A からクラスタ B にリダイレクトされ、
他のクライアントは同じ DNS 名を使用して他のボリュームへのアクセスを維持します。クライアントシステムは、DNS キ
ャッシュを更新する必要がある場合があります。
c) (単一 NAS ボリュームのフェールオーバー)SMB および NFS クライアントをクラスタ B に強制するには、クラスタ A の SMB
共有と NFS エクスポートを削除する必要があります。これにより、SMB および NFS クライアントが、クラスタ B に接続さ
れていた時のように強制的に再接続されます。クラスタ B のソースボリューム設定が復元された後、すべての SMB 共有と
NFS エクスポートはターゲットボリューム(クラスタ B 上)に存在するため、SMB 共有 /NFS エクスポートの設定情報が紛
失することはありません。
フェールオーバーしたボリュームはこれで、クラスタ B でホストされていることだけを除き、クラスタ A でホストされてい
たものと全く同じ DNS 名と SMB 共有 /NFS エクスポート名を使用してアクセス可能となります。
d) クラスタ B を AD サーバーまたは LDAP/NIS に参加させます。
AD サーバーと LDAP サーバーが同じ AD/LDAP ファームまたは同じサーバーにあるようにします。
フェ
ー
ズ
3 -
クラスタ
A
を復元し、クラスタ
B
からクラスタ
A
にフェ
ー
ルバックする
クラスタ A に不具合が生じた原因を修正した後で、クラスタ A にフェールバックします。
手順
1. クラスタ A に不具合が生じた原因を修正し、必要な場合は FluidFS を再インストールします。
2. FluidFS クラスタを再構築します。
• IP アドレスベースのフェールオーバー:前に記録したクラスタ A の設定を使用するか、クラスタ B で使用されていた IP アド
レスに一致するようにクラスタ A の IP アドレスを変更します。
• DNS ベースのフェールオーバー:前に記録したクラスタ A の設定を使用します。
3. クラスタ B から、クラスタ B とクラスタ A 間のレプリケーションパートナーシップを設定します。
FluidFS 管理 441