Administrator Guide
各 Storage Center iSCSI 制御ポートおよび物理ポートについては、固有のパブリック IP アドレスと TCP ポートのペアに宛先指定した接続を iSCSI ポー
トのプライベート
IP アドレスと TCP ポートに転送するよう、NAT を実行するルーターを設定する必要があります。また、iSCSI ターゲット制御ポートのリダ
イレクションが適切に機能することを確認するため、これらのポートフォワーディングルールを Storage Center フォールトドメインで同時に設定する必要が
あります。フォールトドメインは、管理者のみが変更できます。
メモ: Storage Center iSCSI ポートがレガシーモードに設定されている場合、制御ポートのリダイレクションがないため、Storage Center でポ
ートフォワーディングルールを定義する必要はありません。
仮想ポートモードの iSCSI NAT ポート転送の要件
仮想ポートモードで iSCSI フォールトドメインに NAT ポートフォワーディングを設定するには、次の要件を満たしている必要があります。
• Storage Center の iSCSI 制御ポートおよび仮想ポートごとに、NAT を実行するルーターで固有のパブリック IP アドレスと TCP ポートのペアが予約さ
れている必要があります。
• 適切な Storage Center プライベートターゲットの iSCSI IP アドレスとプライベートポート(デフォルトでは TCP ポート 3260)に対する各パブリック IP
アドレスとポートのペアを指定した接続を転送するように、Storage Center とパブリックネットワークの間で NAT を実行するルーターを設定します。
iSCSI NAT ポート転送の設定例
この例では、ルーターは、パブリックネットワーク(1.1.1.60)上のサーバー(iSCSI イニシエータ)から、プライベートネットワーク(192.168.1.0/24)上の
Storage Center を切り離します。プライベートネットワーク上の Storage Center ターゲットポートと通信するには、サーバーから、ポート 9000 および
9001 のルーター(1.1.1.1)が所有するパブリック IP アドレスに接続します。ルーターはこれらの接続を TCP ポート 3260 上の適切なプライベート IP アドレ
ス(192.168.1.50 および 192.168.1.51)に転送します。
図 4. iSCSI NAT ポートフォワーディングの図
1
iSCSI イニシエータ(サーバーまたはリモート Storage Center)
2
NAT/ ポートフォワーディングを実行しているルーター
3 Storage Center
iSCSI フォールトドメインの NAT ポート転送の設定
フォールトドメインに NAT ポートフォワーディングを設定して、制御ポートが正常にリダイレクトされるようにします。
前提条件
NAT とポートフォワーディングを実行するルーターは、指定のパブリック IP およびパブリックポート宛ての着信 iSCSI 接続を受信すると、プライベート
Storage Center iSCSI IP アドレスおよびプライベートポート(デフォルトでは、TCP ポート 3260)に接続を転送します。
• Storage Center の iSCSI ポートを仮想ポートモードに設定する必要があります。
• Storage Center の iSCSI 制御ポートおよび仮想ポートごとに、NAT を実行するルーターで固有のパブリック IP アドレスと TCP ポートのペアが予約さ
れている必要があります。
• Storage Center とパブリックネットワークの間で NAT を実行するルーターは、各パブリック IP アドレスとポートのペア宛ての接続を適切な Storage
Center
プライベート iSCSI IP アドレスと適切なポート(デフォルトでは、TCP 3260)に転送するように設定する必要があります。
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Storage Center のメンテナンス