Dell Update Package バージョン 14.05.
メモ、注意、警告 メモ: コンピュータを使いやすくするための重要な情報を説明しています。 注意: ハードウェアの損傷やデータの損失の可能性を示し、その問題を回避するための方法を説明して います。 警告: 物的損害、けが、または死亡の原因となる可能性があることを示しています。 著作権 © 2014 Dell Inc. 無断転載を禁じます。 この製品は、米国および国際著作権法、ならびに米国および国際知的財産 法で保護されています。Dell™、およびデルのロゴは、米国および / またはその他管轄区域における Dell Inc. の商標です。 本書で使用されているその他すべての商標および名称は、各社の商標である場合があります。 2014- 09 Rev.
目次 1 はじめに...................................................................................................................6 このリリースの新機能........................................................................................................................... 7 依存関係................................................................................................................................................. 7 対応オペレーティングシステム....................................................................................
3 Dell Linux オンラインリポジトリを使用した BIOS およびファームウェ アアップデートの実行............................................................................................ 19 リポジトリのブートストラップまたはセットアップ......................................................................... 20 ローカルミラーの作成...................................................................................................................20 ファームウェアツールのインストール............................................................................................... 20 該当ファームウェアのダウンロード..
インベントリの失敗....................................................................................................................... 41 メッセージ........................................................................................................................................... 42 DUP メッセージログ........................................................................................................................... 43 メッセージの場所......................................................................................
1 はじめに Dell Update Package(DUP)は、システム上にある単一のソフトウェア要素をアップデートする、標準パッ ケージフォーマットでの自己完結型実行ファイルです。 DUP の命名規則は yy.mm.version であり、ここで、mm、yy、および version はリリースの年、月およびバ ージョンを表しています。 DUP は次のソフトウェアコンポーネントに対して利用できます。 • システム BIOS • システムファームウェア。Embedded Server Management(ESM)ファームウェアとも呼ばれます。 • ネットワークファームウェアとドライバ • Remote Access Controller(RAC)ファームウェア • RAID コントローラファームウェアおよびデバイスドライバ • ソフトウェア RAID 3.
• オペレーティングシステムのスケジュール機能とソフトウェア配布ユーティリティを活用して、任意数の システムにリモートでアップデートを適用。 このリリースの新機能 DUP は、不揮発性メモリエクスプレス(NVMe)周辺機器相互接続エクスプレス(PCIe)ソリッドステート ドライブ(SSD)をサポートします。 依存関係 DUP は次の依存関係をサポートしています。 • ソフト依存関係:アップデートに伴う特定の新機能を使用するために適用する必要がある依存関係です。 たとえば、iDRAC が 2.3 の場合にのみ BIOS 1.7 の機能が有効になるという場合、iDRAC バージョンの依 存性はソフト依存関係であり、BIOS のアップデートは適用されますが、特定の機能は iDRAC を 2.3 以上 にしない限り使用できません。 • ハード依存関係:正しいアップデートを適用するために適用する必要がある依存関係です。たとえば、 BIOS を 1.7 にアップグレードするには iDRAC バージョンを少なくとも 2.0 にする必要がある場合があ ります。この場合、ユーザーは BIOS 1.
DUP がサポートされている各種 Dell システムおよびオペレーティングシステムの詳細情報に関しては、 dell.
メモ: ターゲットシステムで DUP チェック オプションを実行して、システムがアップデートを実行す るための前提条件を満たしていることを確認します。 CLI からチェックを実行するには、packagename.exe /c /s を入力します。 GUI からチェックを実行するには、次の手順を実行します。 1. ダウンロードした DUP の .exe ファイルをダブルクリックします。 2. GUI のスクロールするテキストウィンドウで、アップデートについての情報を読みます。 CLI または GUI のどちらかからチェックオプションを実行した後で、ログ結果を表示することができま す。DUP 7.2 フレームワークより前の旧バージョン用デフォルトパスは %SystemDrive%\dell \updatepackage\log です。 7.2 DUP フレームワーク以降のログファイルのパスは次のとおりです。 Windows 2003:%SystemDrive%\Documents and Settings\All Users\Application Data\Dell \UpdatePackage\log
メモ: File Title 列で DUP のファイル形式を選択し、クリックすることで、異なるファイル形式でのダ ウンロードも可能です。複数のファイルタイプをダウンロードする場合は、1 つずつダウンロードする 必要があります。 メモ: Dell Repository Manager を使用してひとつの DUP、または複数の DUP のグループをダウンロー ドすることもできます。詳細については『Dell Repository Manager ユーザーズガイド』を参照してく ださい。 ハードディスクドライブのファームウェアアップデート ハードディスクドライブは、コントローラ S130 に接続されている時にオンラインファームウェアアップデ ートをサポートします。ハードディスクドライブのオンラインファームウェアアップデートは、H200、 H300、SAS 5、SAS 6、PERC 5、PERC 6、H7xx、および H8xx コントローラおよび対応エンクロージャに接 続されているサーバーでサポートされています。 デバイスドライバのインストール DUP は BIOS、ファームウェア、ドライバ、およびアプリケーション
表 1.
• 『Dell OpenManage Server Update Utility ユーザーズガイド』 • 『Dell OpenManage Deployment Toolkit(DTK)ユーザーズガイド』 • 『Dell OpenManage IT Assistant ユーザーズガイド』 • 『Dell システムソフトウェアサポートマトリックス』 • 用語集 • 『Dell Repository Manager ユーザーズガイド』 • DKMS の Man ページ(linux.dell.com/dkms/manpage.
Dell Update Packages の使用 2 Dell では、システムにアップデートが必要かどうかを判断するために役立つさまざまな援助を提供していま す。DUP は dell.
非インタラクティブモード 非インタラクティブモードは、複数のシステムに DUP を適用するためのスクリプトの実行時に必要不可欠で す。DUP を複数のシステムに適用するときは、スクリプト実行中にはい、またはいいえと答えることはでき ません。 • • • 非インタラクティブモードには ‑q と入力します。 強制には ‑f を入力します。 実行されているアップデートのタイプに再起動が必要な場合は、再起動のために ‑r を入力します。 次のコマンド例では、コマンドはユーザー確認なしで BIOS DUP を適用し、最新の BIOS バージョンからの ダウングレードの場合は実行を強制して、DUP 適用後にシステムを再起動します。このコマンドは DUP が システムおよびバージョン要件をすべて満たしている場合にのみ実行されます。 ./PE2850-ESM_FRMW_LX_R92394.
4. Linux DUP、およびこれに関連付けられている署名ファイルを dell.com/support/manuals/downloads から取得します。 メモ: Linux DUP にはそれぞれ個別の署名ファイルがあり、DUP と共に表示されます。検証のため には DUP と関連付けられている署名ファイルの両方が必要です。デフォルトで、署名ファイルは DUP と同じファイル名に署名の拡張子が付いた名前になっています。 5. コマンド gpg --verify を使用して DUP を検証します。 Windows を実行するシステムでの DUP の実行 インタラクティブな GUI から DUP を実行するには、次の手順を実行してください。この手順はすべてのア ップデートパッケージに適用されます。 1. Windows エクスプローラからファイル名をダブルクリックして DUP を実行します。 2. DUP のウィンドウに表示されるアップデート情報を読みます。 3.
• 関連システムソフトウェアの必要最低限のバージョンがシステムで実行されていること。 DUP は、これらの前提条件が検証されることを確実にするための内蔵エラー処理機能を使用できるように設 計されいてます。条件が満たされていない場合にはアップデートは行われません。また DUP は BIOS と特 定の ESM パッケージ間の依存性もチェックします。アプリケーションの設計は、複数の DUP のグループを 作成し、様々なシステムに適用することを可能にします。さらに、特定のパッケージがシステムに適用可能 かどうかだけを検証したい場合には、次の CLI コマンドを使用してパッケージを呼び出すことができます。 ./Packagename.bin ‑c for Linux Windows の場合:パッケージ名.
複数システムのアップデート 複数のシステムで構成される大規模な環境では、リモートソフトウェア配布アプリケーションが最も優れた ソリューションを提供します。これらのツールの多くは DUP を効率的に活用し、オペレーティングシステム やアプリケーションといった様々なソフトウェアを、多様な環境においてインストールおよびアップデート を行う利便性を提供します。 ネットワークファイル共有も、分散環境において DUP をアクセス可能にする効率的な方法です。DUP の実 行が開始されると、ネットワークファイル共有は、まずパッケージの内容をシステムのローカルドライブ上 の一時的な場所にコピーします。このプロセスにより、ネットワークファイル共有の接続が何らかの理由に よって失われた場合でも、アップデート処理を確実に完了できるようになります。 リモートターミナルセッション 高度な分散化が進んだ今日のシステム環境では、リモートシステムへのアクセスを確保するため、Microsoft ターミナルサービスなどのリモートアクセスソリューションが IT 組織で活用されていることはめずらしく ありません。DUP の実行には、このタイプのソリ
Windows を実行しているシステムの場合: スクリプトから旧バージョンをインストールするには、/s(無人)モードを使用します。さらに、ダウング レードを強制する CLI /f オプションを使用する必要があります。以前のバージョンをインストールすること を確認するプロンプトが表示されます。 18
3 Dell Linux オンラインリポジトリを使用し た BIOS およびファームウェアアップデー トの実行 システムを Dell Linux オンラインリポジトリ内で利用可能な最新または特定のバージョンの BIOS およびフ ァームウェアにアップデートすることができます。これらのアップデートは RPM パッケージマネージャ (RPM)フォーマットで提供されます。RPM は Linux オペレーティングシステム固有のソフトウェアアップ デート用標準パッケージフォーマットです。システムのインベントリを行ったり、リポジトリで一致する新 しいバージョンファームウェアをスキャンするには、Yellowdog Updater、Modified yum、および zypper などのリポジトリ管理ソフトウェアを使用することができます。リポジトリ管理ソフトウェアは次のオペレ ーティングシステムをサポートします。 • yum:Red Hat Enterprise Linux 5.9(x86 および x86_64)、Red Hat Enterprise Linux 6.
• ファームウェアツールをインストールします。 • 該当するファームウェアをダウンロードします。 • BIOS およびファームウェアをアップデートします。 リポジトリのブートストラップまたはセットアップ Dell Linux オンラインリポジトリのセットアップまたはブートストラップを行うには、コマンドプロンプト で次のコマンドを実行します。 • wget -q -O - http://linux.dell.com/repo/hardware/latest/bootstrap.cgi | bash • システムはサポートされているリポジトリ管理ソフトウェアを使用して Dell Linux オンラインリポジト リにアクセスするように設定されています。Dell GPG キーおよび libsmbios(BIOS ライブラリ)もイン ストールされています。 ローカルミラーの作成 Dell Linux オンラインリポジトリのローカルミラーを作成するには、次のコマンドを使用します。 rsync://linux.dell.com/repo/hardware メモ: Dell Linux リポジトリには .
BIOS とファームウェアのアップデート ファームウェアツールをインストールして、該当する BIOS およびファームウェアのアップデートをダウン ロードしたら、CLI を使用してシステムの BIOS とファームウェアをアップデートすることができます。 CLI を使用した BIOS とファームウェアのアップデート 1. update_firmware を実行してシステムのインベントリを行い、コンポーネントの新規バージョンのため にリポジトリをスキャンします。 このコマンドを使用すると、システム上のコンポーネントの既存バージョンに関する情報と、インスト ール可能なコンポーネントのバージョンの一覧が提供されます。 2. update_firmware --yes を実行して、該当する BIOS およびファームウェアアップデートのすべてをシス テムにインストールします。 デバイスがアップデートされたら、実行が正常に行われたというメッセージが表示されます。 ログ情報の表示 ログ情報は、/var/log/ フォルダにある firmware-updates.
Dell Lifecycle Controller Enabled Server でのアップデートとロールバック 4 Dell Lifecycle Controller Enabled Server は、システムのライフサイクル全体を通して、組み込み環境からの システムとストレージ管理タスクの実行を可能にする、組み込み型設定ユーティリティです。 内蔵フラッシュメモリカード上に常駐する Lifecycle Controller は、起動シーケンス中に開始でき、インスト ールされているオペレーティングシステム(OS)に依存せずに機能するという点で、BIOS ユーティティに 似ています。 Lifecycle Controller を使用することにより、Dell サポートサイトを検索することなく、システムアップデー トを素早く識別、ダウンロード、およびインストールすることができます。また、システム BIOS およびシ ステムデバイス (NIC、RAID、iDRAC など) の設定、オペレーティングシステムの導入、システムおよび接続 ハードウェアを検証するための診断を行うこともできます。 メモ: iDRAC のアッ
Lifecycle Controller でのロールバック BIOS など、あらゆるコンポーネントを Lifecycle Controller およびオペレーティングシステム環境の両方で アップデートできます。オペレーティングシステム環境での DUP によるアップデートが成功した後、 Lifecycle Controller を起動して、アップデート前にインストールされていたバージョンにコンポーネントを 戻すことができます。 Lifecycle Controller はプラットフォームファームウェアの前のバージョンへのロールバックをサポートし ています。オペレーティングシステムに、BIOS またはファームウェアのフラッシュが原因で機能しなくなっ たアプリケーションがある場合、Lifecycle Controller で再起動して前のバージョンにロールバックしてくだ さい。 メモ: ロールバックできるのは BIOS とファームウェアのみです。Lifecycle Controller アプリケーショ ン、Dell Diagnostics(診断)アプリケーション、オペレーティングシステムのインストールに必要な ドラ
5 コマンドラインインタフェースリファレン ス コマンドラインプロンプトで DUP 名と -h または --help のいずれかを入力して、CLI についての情報を表示 することができます。 コンソールがすべてのコマンドラインオプションを表示し、各オプションごとにヘルプを提示します。 Linux CLI オプション Linux を実行しているシステム向けの CLI オプション、各オプションの説明、およびコマンド構文のリスト については、次の表を参照してください。 表 2. Linux CLI オプション:使用法 CLI オプション CLI タスクの説明 コマンド構文 (オプションなし;オプションなし インタラクティブモードで DUP ./packagename.bin でコマンドを実行) を適用します。DUP が有効な場合 は、DUP がユーザーとのやりとり インタラクティブモードでコマン を行います。 ドを実行します。 -h or --help ヘルプオプション コマンドラインオプションとヘル プ情報を表示します。 --help オプションは、他の -- オプ ションの前に実行されます。 .
CLI オプション CLI タスクの説明 コマンド構文 メモ: ソフトウェアを前のバ ージョンにダウングレードす る前に、前のバージョンのマ ニュアルを参照してくださ い。 --list パッケージ内容のリストオプショ ン -q 非インタラクティブモードでコマ ンドを実行します。 -r 再起動オプション DUP に含まれるすべてのファイル ./packagename.bin --list を表示します。 メモ: このオプションは、要求 された情報を表示した後、終 了します。DUP の検証やア ップデートは実行されませ ん。 ユーザー介入なしでサイレントに DUP を実行します。 ./packagename.bin -q アップグレードの実行後、必要に 応じてシステムを再起動します。 次の場合は再起動は行われませ ん。 . /packagename.
CLI オプション CLI タスクの説明 コマンド構文 メモ: このオプションは、要求 されたファイルを抽出した 後、終了します。DUP の検証 やアップデートは実行されま せん。 Windows CLI オプション Windows を実行しているシステム向けの CLI オプション、各オプションの説明、およびコマンド構文のリス トについては、次の表を参照してください。 メモ: Microsoft Windows オペレーティングシステム用の DUP は Windows GUI アプリケーションで あるため、コマンドラインに出力を表示することができません。出力情報はすべてログファイルに書き 込まれます。ログファイルについての詳細は、「DUP メッセージログ」を参照してください。 表 3. Windows CLI オプション:使用法 CLI オプション CLI タスクの説明 コマンド構文 /? or /h コマンドラインオプションとヘル プ情報を表示します。 packagename.
CLI オプション CLI タスクの説明 /f ソフトウェアの以前の(古い)バー packagename.exe /s /c /l=c: ジョンにダウングレードできます。 \pkg.log 強制オプション コマンド構文 このオプションには -s オプション が必須です。 オプション /e および /c は、このオ プションでは無効です。 メモ: ソフトウェアを以前のバ ージョンにダウングレードす る前に、以前のバージョンのマ ニュアルを参照してください。 /l= ログオプション packagename.exe /s /l=c:\pkg.log ログされたメッセージを指定の ASCII ファイルに追加し、ファイル packagename.exe /s /l="c:\Update がなければ新しいファイルを作成 Log\pkg.log" します。 メモ: ファイル名にスペースが ある場合、<ファイル名> の値 を引用符で囲んでください。 このオプションには -s オプション が必須です。 /r 再起動オプション アップデートを実行した後、必要に packagename.
CLI オプション CLI タスクの説明 /u= 指定された Unicode ファイルにロ packagename.exe /s /u=c:\pkg.log グされたメッセージを追加します。 packagename.exe /s /u="c: ファイルが存在しない場合は新し \Update Log\pkg.log" いファイルが作成されます。ファ イル名にスペースが含まれる場合 は <ファイル名> 値を引用符で囲み ます。 Unicode ログオプション コマンド構文 このオプションには -s オプション が必須です。 CLI の終了コード 終了コードは、DUP の実行後に実行結果を判断して分析するために役立ちます。 DUP の実行後、次の表で説明する終了コードを表示します。 表 4.
値 メッセージ名 表示名 説明 • システムで検出されたデバイスと DUP との 間に互換性がない。 QUAL_HARD_ERROR は、/f スイッチの使用に よって抑制することはできません。 6 REBOOTING_SYSTEM システムの再起動中 システムが再起動されています。 9 RPM_VERIFY_FAILED Linux DUP フレームワークは、DUP に依存する すべての Linux ユーティリティのセキュリティ を確保するために RPM 検証を使用しています。 セキュリティが侵害されると、フレームワーク にメッセージと RPM 検証の凡例が表示され、終 了コード 9 で終了します。 RPM 検証の失敗 RPM は検証の失敗時にのみ出力を生成します。 出力フォーマットは次のようになります。 .SM5DLUGT 'utility name' たとえば、fmt コマンドが不正使用されると、 次のようなメッセージが表示されます。 rpm verify failed: .M...... /usr/bin/fmt RPM 検証の出力凡例: .
値 メッセージ名 14 REBOOT_REQUIRED_ アップデートが正常に アップデートが正常に行われ、アップデートの SOFT_DEPENDENCY_ 行われました。再起動 完了に再起動が必要ですが、アップデートされ NOT_MET が必要です。ソフト依 たソフトウェアの全機能を有効化するソフト依 存関係が満たされてい 存関係は満たされていません。全ての機能を活 ません。 用するには、再起動後に依存関係アップデート を適用してください。 30 表示名 説明
Linux のトラブルシューティング 6 本項では、Linux オペレーティングシステムに関する実行可能なトラブルシューティング手順について説明 します。 既知の問題 次にリストする問題は、Linux オペレーティングシステム用の Dell Update Packages(DUP)に関する既知 の問題とその修正方法です。dell.com/support/manuals で該当する『Linux 用 Readme』も合わせて参照し てください。 メモ: dell.com/support/manuals にある Readme ファイルには、既知の問題に関する最新情報が記載 されています。 DUP 再起動の保留中に診断タスクが実行されない 保留中のアップデートが存在するときに診断タスクを実行しようとすると、その診断タスクは失敗します。 この問題を解決するには、保留中のアップデートをすべて完了し、システムを再起動してから診断タスクを 実行してください。 DUP の異常終了 停電や異常終了などが原因で DUP が突然停止することがあります。 この問題を解決するには、次の手順を行います。 1.
ジェクトファイルを開けません:そのようなファイルまたはディレクトリがありません。)というエラーが表 示されることがあります。 互換ライブラリをインストールするには、コマンド RPM -ih compat-libstdc++-33-3.2.3-47.3.i386.
• libxml2.i686 メモ: RPM は、Red Hat Enterprise Linux 6.3 x64 メディアに収録されています。 UEFI モードでのファームウェアの DUP アップデート実行中における失敗の可能 性 Red Hat Enterprise Linux 6 または SLES 11 が UEFI 環境でインストールおよび起動された場合、DUP による システムの再起動後に DUP を使用したファームウェアのフラッシュが失敗する可能性があります。 DUP は、ファームウェアのフラッシュの有効化をウォームリセットに依存します。UEFI モードでは、カー ネルはデフォルトでコールドリセットを実行します。 ファームウェアのフラッシュ処理を正しく完了することを可能にするため、reboot=k カーネルコマンドライ ンオプションでシステムを起動します。このオプションを /etc/grub.
メッセージ 説明 / 解決方法 The software to be updated was not found. Install the following software, and then retry the update. Software name: Required version: DUP と一致するソフトウェアがシステムにありま せん。 The version of this Update Package is newer than the currently installed version.
メッセージ 説明 / 解決方法 currently installed on the system, which is version . Kernel source for the running kernel is not installed, and the currently installed OpenIPMI driver RPM was installed without the kernel source for the running kernel.
メッセージ 説明 / 解決方法 Cannot create directory /extract directory. Please ensure that there is enough space. パッケージをこのパスに展開するには、現在使用可 能な容量よりも多くの容量が必要です。 Cannot create temporary file "filename" パッケージは、ディスク容量不足、許可、または既 存ファイルなどの技術的理由から、一時ファイルを 作成できません。 Unable to create Temp Files. Please ensure that there is enough space in the tmp folder. パッケージは、一時フォルダの容量が不足している ことから、一時ファイルを作成できません。 Archive cannot be extracted. Please ensure that there is enough space in the tmp folder.
メッセージ 説明 / 解決方法 Successfully extracted to . パッケージがターゲットディレクトリに解凍され ています。 Rebuilding package packagename.bin to support ’uname -r’. 実行中カーネルをサポートするために、DUP がパッ ケージを再構築しています。 This process may take several minutes to complete. プロセスが完了するまでお待ちください。 Rebuilding Package Failed - Unable to extract package contents. パッケージの内容を解凍できません。 Rebuilding Package Failed - Server Administrator device driver (HAPI) is already installed on the system.
メッセージ 説明 / 解決方法 Package has been rebuilt successfully. Output package: packagename.bin:-CUSTOM. 再構築されたシステムと同じ実行カーネルを使用 しているプロダクションシステムでパッケージ配 布および実行の準備ができました。 Package has been rebuilt successfully. 再構築されたシステムと同じ実行カーネルを使用 しているプロダクションシステムでパッケージ配 布および実行の準備ができました。 packagename.bin: Rebuilding Package failed - Unable to extract package contents. /tmp ディレクトリに十分な容量があることを確認 してください。 packagename.bin: Rebuilding Package failed - Server Administrator is installed on the system.
メッセージ 説明 / 解決方法 The Intel IMB driver is currently loaded. Please unload the driver before executing. 選択した DUP をインストールする前に、Intel IMB ドライバをアンロードしてください。 Warning: The shell less command is not available. When viewing Release Notes, press space to continue viewing notes, q to continue DUP processing.
• 現在インストールされている DUP のバージョン • コマンドがシステムに適用しようとしているバージョン • コマンド実行によって生じる終了コード • 再起動が行われたかどうか メモ: サポートログファイルは Dell のサポート担当者による使用を意図するものです。Dellでは、 DUP 出力をユーザー指定のファイルにリダイレクトすることをお勧めします。 40
7 Windows を実行するシステムのトラブルシ ューティング 本項では、Microsoft Windows を実行するシステムに関する実行可能なトラブルシューティング手順につい て説明します。 既知の問題 次にリストする問題は、Windows オペレーティングシステム用 Dell Update Packages(DUP)に関する既 知の問題とその修正方法です。dell.com/support/manuals で該当する『Windows 用 Readme』も合わせて 参照してください。 メモ: dell.
メッセージ DUP の実行中に表示される場合のあるメッセージの説明とその解決方法については、次の表を参照してくだ さい。また、dell.com/support/manuals で『Microsoft Windows 用 Readme』も合わせて参照してくださ い。 表 6. メッセージ メッセージ 説明 / 解決方法 This Update Package is not compatible with your system. Your system: 互換性のある DUP を選択し、アップデートを再試行 してください。 This Update Package is not compatible with your system. Your system: Systems(s) supported by this package: ...
メッセージ 説明 / 解決方法 The version of this Update Package is newer than the currently installed version. Software application name: Package version: Installed version: このメッセージは、アップデートを実行する前に、 現在インストールされているソフトウェアのバージ ョンを確認します。 The version of this Update Package is older than the currently installed version.
メッセージの場所 DUP 7.2 フレームワークより前の旧バージョンのログファイル用デフォルトパスは %SystemDrive%\dell \updatepackage\log です。 7.2 DUP フレームワーク以降のログファイルのパスは次のとおりです。 Windows 2003:%SystemDrive%\Documents and Settings\All Users\Application Data\Dell\UpdatePackage \log Windows 2008 および 2012:%SystemDrive%\Program Data\Dell\UpdatePackage\log メモ: ログファイルを表示するには、ユーザーが管理者特権を持っている必要があります。 メッセージログファイル メッセージログファイルには次の情報が含まれています。 • DUP の起動日時 • パッケージリリース ID 番号 • コマンドによって生成されたサポートログの完全パスとファイル名 • DUP タイプ • DUP バージョン • DUP のフレームワークバージョン • DUP のソ
8 信頼済みプラットフォームモジュール と BitLocker のサポート 信頼済みプラットフォームモジュール(TPM)は、暗号化キーに関連する基本的なセキュリティ機能を提供 するために設計された、暗号化機能を持つセキュアマイクロコントローラです。これはシステムのマザーボ ード上に取り付けられており、ハードウェアバスを使用してシステムの他のコンポーネントと通信します。 BIOS セットアップコマンドを使用して、システムとその TPM の所有権を確立することができます。 TPM は、プラットフォームの構成を値のセットとしてプラットフォーム構成レジスタ(PCR)のセットの中 に格納します。従って、例えば、こうしたレジスタの 1 つにはマザーボードの製造元、もう 1 つにはプロセ ッサの製造元、3 つ目のレジスタにはプラットフォームのファームウェアバージョン、というように構成が 格納されます。TPM を組み込んだシステムはプラットフォームの測定値に関連付けられたキーを作成しま す。このキーは、プラットフォームの測定値がキーの作成時と同じ値である場合にのみアンラップできます。 このプロセスは TPM のキーのシールと
メモ: BitLocker をオンにする方法については、Microsoft TechNet ウェブサイトを参照してください。 TPM をアクティブにする手順については、システムに付属のマニュアルを参照してください。TPM は BitLocker に必須ではありませんが、起動時のシステム整合性検証に追加のセキュリティを提供するの は TPM を搭載したシステムのみです。TPM がない場合、BitLocker を使用できるのはボリュームの暗 号化のみで、セキュア起動には使用できません。 メモ: BitLocker の最もセキュアな設定方法は、TPM バージョン 1.
9 Microsoft Windows Server 2008 のユーザ ーアカウント制御 Microsoft Windows Server 2008 以前では、ユーザーアカウントは大抵の場合ローカル管理者グループのメ ンバーであり、管理者権限へのアクセスが可能でした。管理者アカウントにはシステム全体でのアクセス権 があるため、ローカル管理者グループはソフトウェアのインストール、アップデート、ソフトウェアの実行 ができました。ローカル管理者グループにユーザーが追加されると、そのユーザーには自動的に Windows 権限が付与されました。これらの権限はオペレーティングシステムリソースのすべてへのアクセスを提供す ることから、管理者権限を持つユーザーアカウントは、悪意のあるソフトウェア(マルウェア)による侵害 の対象となるオペレーティングシステムリソースへのアクセスを提供することにより、セキュリティリスク となっていました。 ユーザーアカウント制御(UAC)は Windows Server 2008 オペレーティングシステムで導入された新しいセ キュリティ機能です。ユーザーアカウント制御を有効にすると、ビルト
• グループセキュリティポリシー User Account Control: Behavior of the elevation prompt for administrators in Admin Approval Mode を プロンプトなし に変更してポップアップウィンドウを無効 化、または管理者グループにプロンプトを表示することなく権限を昇格させます。 • UAC を無効にします。 • スクリプトを使用して DUP を実行し、ランタイムにローカル管理者として操作を行います。 • システムメモリ使用率に関連する Dell DUP HDD ファームウェアアップデートユーティリテイには、サ ーバー内に少なくとも 8~16 GB RAM が必要です。 DUP をリモート実行する場合の UAC 制限 デフォルトでは、UAC の開始後は、すべての管理者アカウントユーザーが標準ユーザーとしてログインしま す。したがって、重要なシステムリソースへのアクセス権はユーザーが権限昇格リクエストを確認するまで 利用できません。この制限により、リモートで DUP を導入するオプションが無効になります。管理ノード
10 よくあるお問い合わせ(FAQ) 質問:Dell Update Package(DUP)を適用するたびにシステムを再起動する必要がありますか? 回答:インタラクティブモードで実行されている DUP は、システムを再起動する必要があるかどうかを判断 します。必要な場合は、再起動のプロンプトが表示されます。サイレント無人モードでは、終了コードがシ ステム再起動が必要であることを示す 2 に設定されています。 質問:DUP がサポートしているオペレーティングシステムにはどのようなものがありますか? 回答:dell.com/support/manuals で参照できる『Dell Systems Software サポートマトリックス』には、各 種 Dell システム、これらのシステムがサポートしているオペレーティングシステム、これらのシステムにイ ンストールできる Dell OpenManage コンポーネントに関する情報が含まれています。 質問:オペレーティングシステムが DUP 対応でない場合は、どのようにアップデートを実行しますか? 回答:現在サポートされていないオペレーティングシステムの場合は、dell.
Windows 2008 および 2012:%SystemDrive%\Program Data\Dell\UpdatePackage\log Windows SEL は、Windows イベントビューアから利用できます。 質問:コマンドラインプロンプトから DUP を実行するときも、Windows ダイアログボックスとポップアッ プメッセージが引き続き表示されます。この出力をコマンドラインプロンプトコンソールで出力できます か? 回答:/s オプションと /l オプションを使用して出力をログファイルに転送してください。 質問:DUP の依存関係やその他の情報にはどのようにしてアクセスできますか? 回答:この情報は DUP を実行するときに最初に表示されるグラフィカルユーザーインタフェース(GUI)画 面に表示されます。 一部の情報は CLI の /c、/s オプションを使用して取得することもできます(/c と /s オプションを一緒に使 用する必要があります)。ただし、この方法ではアップデートのバージョン、およびそのアップデートがター ゲットシステムに該当するかどうかなどの限られた情報しか得られません。 質
回答:はい。WinZip または同様のソフトウェアアプリケーションを使用できます。 メモ: DUP にはコンテンツの破損を防ぐためのロジックが含まれています。この設計のため、DUP を 変更することはできません。Dell は変更された DUP をサポートしていません。 質問:英語以外の言語の Windows 2000 を使用しています。DUP を使用することはできますか? 回答:はい。英語以外の言語の Windows 2000 Server および Windows Server 2003 オペレーティングシス テムでも DUP を使用できます。 ただし、現在 DUP は英語でのみ提供されています。 質問:使用しているシステム向けに新しい DUP が使用可能であることを知るにはどうすればよいです か? 回答:dell.com/support でアップデートを調べたり、dell.