Dell Update Packages ユーザーズガイド
メモ、注意、警告 メモ: 製品を使いやすくするための重要な情報を説明しています。 注意: ハードウェアの損傷やデータの損失の可能性を示し、その問題を回避するための方法を説明しています。 警告: 物的損害、けが、または死亡の原因となる可能性があることを示しています。 © 2018 Dell Inc. その関連会社。All rights reserved.Dell、EMC、およびその他の商標は、Dell Inc. またはその子会社の商標です。その他の商標は、それぞれの所有 者の商標である場合があります。 2018 - 05 Rev.
目次 1 はじめに...........................................................................................................................................................5 本リリースの新機能.............................................................................................................................................................. 5 DUP イベントビューア............................................................................................................................................................
3 Dell Lifecycle Controller Enabled Server でのアップデートとロールバック.......................................................... 16 Lifecycle Controller のアップデート.................................................................................................................................... 16 Lifecycle Controller でのロールバック................................................................................................................................ 16 4 コマンドラインインタフェースリファレンス.............................................
1 はじめに Dell Update Package(DUP)は、システム上にある単一のソフトウェア要素をアップデートする、標準パッケージフォーマットでの自己完結型実行ファイ ルです。 DUP を使用することにより、様々なシステムコンポーネントをアップデートし、類似した Dell システム一式にスクリプトを適用して、システムコンポーネントを 同じバージョンレベルにすることができます。 メモ: デルの第 12 世代 PowerEdge サーバ以降では、iDRAC および Lifecycle Controller が共通の DUP アップデートを使用します。 メモ: デルの第 12 世代 PowerEdge サーバ以降では、OS コレクタインベントリおよびアップデートがサポートされています。 DUP を使用して、次の操作を行うことが可能です。 • インタラクティブなコマンドラインインタフェース(CLI)を使用して、個別のアップデートをシステムに適用。 • インタラクティブおよび非インタラクティブモードでデバイスドライバをインストール。 • CLI 機能を使用して記述した非インタラクティブコマンドから成る
– Citrix Xen Server 7.1 – Ubuntu v16.04 • 選択アップデート機能のサポート。 • DUP アプリケーション機能のインストールパスをサポート。 • Microsoft Windows プラットフォームでの Drivers および Driveronly 機能のサポート。 • Linux DUP 向け SHA256 署名のサポート。 メモ: DUP がサポートされている各種 Dell システムおよびオペレーティングシステムの詳細情報に関しては、dell.
作業を開始する前に DUP をインストールして使用する前に、次を確認してください。 • システムとオペレーティングシステムが DUP によってサポートされていること。詳細については、対応オペレーティングシステムを参照してください。 • 管理者権限がある。 Linux を実行するシステムのための前提条件および機能 本項では、Linux オペレーティングシステムを実行するシステムのための前提条件と機能のすべてをリストします。 Dell 認定および Dell 対応のパッケージ DUP をインストールする前に、オンラインおよびダウンロードしたパッケージで提供されている情報をお読みください。選択したアップデートがシステムに必要 かつ適切であることを確認してください。また、次の手順のいずれかまたはすべてを行う必要がある場合があります。 • パッケージファイル名に実行可能権限を追加します。chmod +x packagename.bin コマンドを入力します。 • パッケージがアップデートを実行するための前提条件を満たしていることを確認します。チェックを実行するには、./packagename.
5 アップデートの実行方式を決定します。1 つはシングルアップデート方式です。コマンドラインからインタラクティブモードで DUP を実行してアップデート を行います。もう 1 つはスクリプト方式です。1 つ以上のアップデートを非インタラクティブモードのスクリプトから実行する場合に使用します。 メモ: Windows 用の DUP は、『Dell Server Updates DVD』 のリポジトリにも含まれています。この DVD には、Dell システム用の最新 BIOS、ドライバ、ファームウェアコンポーネントが含まれています。 DUP のダウンロード DUP は www.dell.com/support からダウンロードすることができます。 メモ: DUP は、Catalog.xml(Windows と Linux DUP 両方についての情報を含む)および DellSoftwareBundleReport.html ファイルと共 に、『Dell OpenManage Server Update Utility DVD』のリポジトリフォルダからも使用できます。 www.dell.
メモ: 詳細については、dell.
DUP を使用するためのベストプラクティス • アップデートを行う前に、修復ディスクを用意してください。 • 問題が発生した場合にバックアッププランがあるように、現在インストールされているバージョンのドライバ、BIOS、ファームウェアをダウンロードします。 • オペレーティングシステムファイルまたはシステム構成ファイルのバックアップが、アップデートしているシステムとは別のシステムに保存されてることを確認 します。 • アップデートは、影響を受ける可能性のあるアプリケーションについての知識を持つシステム管理者が計画し、実行するようにします。 • すべてのシステムをアップデートする前に、重要ではないシステムでアップグレードを実行してテストしてください。 • DUP 実行中は、他のアプリケーションを実行しないでください。 • Microsoft Hyper-V 仮想マシンでは、ホストオペレーティングシステムコンポーネントのアップデート中にゲストオペレーティングシステムが実行されてい ないことを確認してください。 • アップデートの進行中はシステムをシャットダウンしないでください。 •
2 Dell Update Packages の使用 Dell では、システムにアップデートが必要かどうかを判断するために役立つさまざまな援助を提供しています。DUP は dell.
非インタラクティブモード 非インタラクティブモードは、複数のシステムに DUP を適用するためのスクリプトの実行時に必要不可欠です。DUP を複数のシステムに適用するとき は、スクリプト実行中にはい、またはいいえと答えることはできません。 • 非インタラクティブモードには ‑q と入力します。 • 強制には ‑f を入力します。 • 実行されているアップデートのタイプに再起動が必要な場合は、再起動のために ‑r を入力します。 次のコマンド例では、コマンドはユーザー確認なしで BIOS DUP を適用し、最新の BIOS バージョンからのダウングレードの場合は実行を強制して、DUP 適用後にシステムを再起動します。このコマンドは DUP がシステムおよびバージョン要件をすべて満たしている場合にのみ実行されます。 BIOS_XR23Y_LN_1.2.8.
c d e 4 GPG キーエディタに fpr と入力します。次のメッセージが表示されます。pub 2048D/1019CED6 2011-10-17 Dell Inc., PGRE 2011 (PG Release Engineering Build Group 2011) プライマリキーのフィンガープリント。79A1 61F5 A83F 992C CB10 A544 756B A70B 1019 CED6 インポートされたキーのフィンガープリントがキー所有者のフィンガープリントと同じであれば、正 しいキーのコピーを持っていることになります。対面、電話、またはキーの真の所有者と通信していることを保証できるその他の方法で、キー所 有者を確認できます。 キーエディタに sign と入力します。 表示される信頼性検証のための質問リストに回答し、秘密キーとして使うパスフレーズを作成します。公開キーのインポートと検証は 1 回だ け行います。 Linux DUP、およびこれに関連付けられている署名ファイルを dell.
DUP は、これらの前提条件が検証されることを確実にするための内蔵エラー処理機能を使用できるように設計されいてます。条件が満たされていない 場合にはアップデートは行われません。また DUP は BIOS と特定の ESM パッケージ間の依存性もチェックします。アプリケーションの設計は、複数の DUP のグループを作成し、様々なシステムに適用することを可能にします。さらに、特定のパッケージがシステムに適用可能かどうかだけを検証したい場 合には、次の CLI コマンドを使用してパッケージを呼び出すことができます。 ./Packagename.bin ‑c for Linux Windows の場合:パッケージ名.
リモートターミナルセッション 高度な分散化が進んだ今日のシステム環境では、リモートシステムへのアクセスを確保するため、Microsoft ターミナルサービスなどのリモートアクセスソリ ューションが IT 組織で活用されていることはめずらしくありません。DUP の実行には、このタイプのソリューションを使用することもできます。 メモ: NIC ドライバのアップデート中にターミナルセッションが切断された場合は、再接続してアップデートが正常に完了したことを確認する必要 があります。 スタンドアロンシステムとファイアウォール インターネットに接続されていないシステム、またはダウンロードをブロックするファイアウォールがあるシステムでは、デスクトップやポータブルコンピュータなどの インターネットへのアクセスがあるシステムを使用して dell.
3 Dell Lifecycle Controller Enabled Server でのアップ デートとロールバック Dell Lifecycle Controller Enabled Server は、システムのライフサイクル全体を通して、組み込み環境からのシステムとストレージ管理タスクの実行を可 能にする、組み込み型設定ユーティリティです。 内蔵フラッシュメモリカード上に常駐する Lifecycle Controller は、起動シーケンス中に開始でき、インストールされているオペレーティングシステム(OS) に依存せずに機能するという点で、BIOS ユーティティに似ています。 Lifecycle Controller を使用することにより、Dell サポートサイトを検索することなく、システムアップデートを素早く識別、ダウンロード、およびインストール することができます。また、システム BIOS およびシステムデバイス (NIC、RAID、iDRAC など) の設定、オペレーティングシステムの導入、システムおよび接 続ハードウェアを検証するための診断を行うこともできます。 メモ: iDRAC のアップデー
Lifecycle Controller はプラットフォームファームウェアの前のバージョンへのロールバックをサポートしています。オペレーティングシステムに、BIOS またはファ ームウェアのフラッシュが原因で機能しなくなったアプリケーションがある場合、Lifecycle Controller で再起動して前のバージョンにロールバックしてくださ い。 メモ: ロールバックできるのは BIOS とファームウェアのみです。Lifecycle Controller アプリケーション、Dell Diagnostics(診断)アプリケーシ ョン、オペレーティングシステムのインストールに必要なドライバを前のバージョンにロールバックすることはできません。 システムの BIOS またはファームウェアを一度しかアップデートしていない場合、ロールバック機能は工場出荷時にインストールされた BIOS またはファーム ウェアのイメージに戻すオプションを提供します。BIOS またはファームウェアを複数のバージョンにアップデートしている場合は、工場出荷時にインストールさ れたイメージは上書きされているため、これらに戻すことはできません。
4 コマンドラインインタフェースリファレンス コマンドラインプロンプトで DUP 名と -h または --help のいずれかを入力して、CLI についての情報を表示することができます。 コンソールがすべてのコマンドラインオプションを表示し、各オプションごとにヘルプを提示します。 トピック: • Linux CLI オプション • Windows CLI オプション • CLI の終了コード Linux CLI オプション Linux を実行しているシステム向けの CLI オプション、各オプションの説明、およびコマンド構文のリストについては、次の表を参照してください。 表 2. Linux CLI オプション:使用法 CLI オプション CLI タスクの説明 コマンド構文 (オプションなし;オプションなしでコマンドを実行) インタラクティブモードで DUP を適用します。 ./packagename.
CLI オプション CLI タスクの説明 コマンド構文 メモ: このオプションは、要求された情報 を表示した後、終了します。DUP の検 証やアップデートは実行されません。 ユーザー介入なしでサイレントに DUP を実行し 非インタラクティブモードでコマンドを実行します。 ます。 -q -r 再起動オプション アップデートの実行後、必要に応じてシステムが 再起動します。次の場合には、再起動は行わ れません。 • • ./packagename.bin -q . /packagename.bin -r ‑q DUP が失敗、またはターゲットシステムに該 当しない場合。 DUP でターゲットシステムの再起動が不要 の場合。 メモ: このオプションには -q オプションが 必須です。 -v,--version バージョンの表示オプション バージョン、修正、拡張機能、リリース日を表示 ./packagename.bin -v します。また、DUP を適用できるシステムの一覧 ./packagename.
CLI オプション CLI タスクの説明 コマンド構文 --installpath= DUP により、DUP アプリケーションを目的の定義 ./packagename.bin -済みの場所にインストールできます。 installpath= Windows CLI オプション Windows を実行しているシステム向けの CLI オプション、各オプションの説明、およびコマンド構文のリストについては、次の表を参照してください。 メモ: Microsoft Windows オペレーティングシステム向けの DUP は、Windows GUI アプリケーションであるためコマンドラインで出力を表示 できません。すべての出力情報はログファイルに書き込まれます。ログファイルの詳細については、「DUP メッセージログ」を参照してください。 表 3. Windows CLI オプション:使用法 CLI オプション CLI タスクの説明 コマンド構文 /? or /h コマンドラインオプションとヘルプ情報を表示しま す。 packagename.
CLI オプション CLI タスクの説明 メモ: ファイル名にスペースがある場合、< ファイル名> の値を引用符で囲んでくださ い。 コマンド構文 packagename.exe /s /l="c:\Update Log \pkg.log" このオプションには /s オプションが必須です。 /r 再起動オプション アップデートの実行後、必要に応じてシステムが再 packagename.exe /s /r /l=c:\pkg.log 起動します。次の場合には、再起動は行われませ ん。 • • DUP が失敗、またはターゲットシステムに該当 しない場合。 DUP が再起動を必要としない場合。 このオプションには /s オプションが必須です。 オプション /e および /c は、このオプションでは無効 です。 /s サイレントオプション ユーザー介入なしでサイレントにアップデートを実 packagename.exe /s /l=c:\pkg.
CLI オプション CLI タスクの説明 コマンド構文 /installpath= DUP により、DUP アプリケーションを目的の定義 済みの場所にインストールできます。 packagename.exe /s / installpath= /drivers= DUP からドライバの内容だけを抽出します。 Packagename.exe /s / drivers= /driveronly DUP からドライバの内容のみをインストールしま す。 Packagename.exe /s /driveronly CLI の終了コード 終了コードは、DUP の実行後に実行結果を判断して分析するために役立ちます。 DUP の実行後、次の表で説明する終了コードを表示します。 表 4.
値 メッセージ名 表示名 説明 RPM は検証の失敗時にのみ出力を生成します。 出力の形式は 次のようになります。 .SM5DLUGT 'utility name' たとえば、fmt コマンドが不正使用されると、次のようなメッセージが 表示されます。 rpm verify failed: .M...... /usr/bin/fmt RPM 検証の出力凡例: .
5 Linux のトラブルシューティング 本項では、Linux オペレーティングシステムに関する実行可能なトラブルシューティング手順について説明します。 トピック: • 既知の問題 • メッセージ • DUP メッセージログ 既知の問題 次にリストする問題は、Linux オペレーティングシステム用の Dell Update Packages(DUP)に関する既知の問題とその修正方法です。dell.com/ support/manuals で該当する『Linux 用 Readme』も合わせて参照してください。 メモ: dell.
BIOS イメージをロードするために十分な空き物理メモリがない BIOS アップデートには、BIOS イメージ全体を物理メモリにロードするために十分な物理的な空き容量が必要です。BIOS イメージをロードするために十 分な物理メモリがシステムにない場合、BIOS 用 DUP が失敗することがあります。この問題を解決するには、UEFI ベースのアップデートユーティリティ、ま たは Lifecycle Controller Platform Update オプションを使用して BIOS をアップデートするか、メモリ追加後、またはシステム再起動の直後に DUP を 実行することができます。 ストレージコントローラのファームウェアアップデートパッケージ実行中 のカーネルパニック SCSI デバイスと何らかの形で連動するアプリケーションを 1 つ、または複数実行する Linux システムは、カーネルパニック問題を起こすことが知られていま す。 この問題を解決するには、ストレージコントローラファームウェア DUP を実行する前に、Dell OpenManage Server Administrator および Dell
ファームウェアのフラッシュ処理を正しく完了することを可能にするため、reboot=k カーネルコマンドラインオプションでシステムを起動します。このオプション を /etc/grub.conf に追加して、すべての再起動でこの設定が維持されるようにすることができます。 メモ: Linux Kernel マニュアルに記載されているように reboot=w オプションを使用すると、システムのシャットダウン中に Red Hat Enterprise Linux 6 でカーネルパニックが発生する原因になる場合があります。 メッセージ DUP の実行中に表示される場合のあるメッセージの説明とその解決方法については、次の表を参照してください。 表 5.
Message(メッセージ) 説明 / 解決方法 The version of this Update Package is the same as the currently installed version. Software application name: Package version: Installed version: 同じバージョンのソフトウェアが既にシステムに存在するため、選択した DUP はインストールできません。 (インタラクティブモードを使用)続行するプロンプトが表示されたら、Y(は い)または N(いいえ)と入力します。 (CLI を使用)-f オプションを指定します。 This package is not compatible with the version of Server Agent on your system. You must upgrade to Server Administrator before running this package. dell.
Message(メッセージ) 説明 / 解決方法 Make sure the following utilities are in the path: 指定したユーティリティは、メッセージに記載されたパスに存在する必要が あります。 File already exists. パッケージは既存のファイルを上書きしようとしています。 Rebuilding package to support kernel version "kernel.x". This process may take several minutes to complete... DUP アプリケーションは、異なるバージョンのカーネルをサポートするために パッケージを再構築しています。 No specific kernel version specified! Building support for current kernel...
Message(メッセージ) 説明 / 解決方法 Rebuilding package packagename.bin to support ’ uname -r’. 実行中カーネルをサポートするために、DUP がパッケージを再構築してい ます。 This process may take several minutes to complete. プロセスが完了するまでお待ちください。 Rebuilding Package Failed - Unable to extract package contents. パッケージの内容を解凍できません。 Rebuilding Package Failed - Server Administrator HAPI デバイスドライバがインストールされているシステムでは、パッケージ device driver (HAPI) is already installed on を再構築できません。 the system.
Message(メッセージ) 説明 / 解決方法 packagename.bin: Rebuilding Package failed Server Administrator がインストールされているシステムではパッケージを Server Administrator is installed on the system. 再構築できません。 ‑‑rebuild オプションを使用する前に Server Administrator をシステムからアンインストールしてください。 The installed operating system version is not supported by this Update Package. To customize this package, see "Rebuilding Packages" in the Update Package User’s Guide.In no event shall Dell Inc.
DUP メッセージログ DUP のコマンドを実行するとロギングが行われます。ログにはアップデートアクティビティすべてに関する情報が維持されます。DUP はメッセージログに書き 込みを行います。同じシステムに同じパッケージを繰り返してインストールすると、ログが付加されます。メッセージファイルディレクトリにはシステムのさまざま なイベントに関するメッセージが含まれます。このため、DUP に該当するメッセージを探すためにはログファイルをスキャンする必要があります。 メッセージの場所 デフォルトのメッセージログファイル場所は /var/log/dell/updatepackage/log です。 メッセージログファイル メッセージログファイルには次の情報が含まれています。 • DUP の起動日時 • パッケージリリース ID 番号 • コマンドによって生成されたサポートログの完全パスとファイル名 • DUP タイプ • DUP バージョン • DUP のフレームワークバージョン • DUP のソフトウェアアプリケーション名 • 現在インストールされている DUP のバージョン •
6 Windows を実行するシステムのトラブルシューティング 本項では、Microsoft Windows を実行するシステムに関する実行可能なトラブルシューティング手順について説明します。 トピック: • 既知の問題 • メッセージ • DUP メッセージログ 既知の問題 次にリストする問題は、Windows オペレーティングシステム用 Dell Update Packages(DUP)に関する既知の問題とその修正方法です。dell.com/ support/manuals で該当する『Windows 用 Readme』も合わせて参照してください。 メモ: dell.
表 6. メッセージ Message(メッセージ) 説明 / 解決方法 This Update Package is not compatible with your 互換性のある DUP を選択し、アップデートを再試行してください。 system. Your system: This Update Package is not compatible with your 互換性のある DUP を選択し、アップデートを再試行してください。 system. Your system: Systems(s) supported by this package: ...: This Update Package cannot be executed under the current operating system.
Message(メッセージ) 説明 / 解決方法 application name: Package version: Installed version: インタラクティブモードでは、インストールを続行するプロンプトが表示された ら はい をクリックします。 This package is not compatible with the version dell.com/support/manuals に掲載されている別のアップデート方法を of Server Agent on your system. You must 使用します。 upgrade to Server Administrator before running this package. Administrator privileges are required to perform this update.
• DUP のフレームワークバージョン • DUP のソフトウェアアプリケーション名 • 現在インストールされている DUP のバージョン • コマンドがシステムに適用しようとしているバージョン • コマンド実行によって生じる終了コード • 再起動が行われたかどうか メモ: サポートログファイルは Dell のサポート担当者による使用を意図するものです。Dellでは、DUP 出力をユーザー指定のファイルにリ ダイレクトすることをお勧めします。 Windows を実行するシステムのトラブルシューティング 35
7 信頼済みプラットフォームモジュール と BitLocker のサ ポート 信頼済みプラットフォームモジュール(TPM)は、暗号化キーに関連する基本的なセキュリティ機能を提供するために設計された、暗号化機能を持つセ キュアマイクロコントローラです。これはシステムのマザーボード上に取り付けられており、ハードウェアバスを使用してシステムの他のコンポーネントと通信し ます。BIOS セットアップコマンドを使用して、システムとその TPM の所有権を確立することができます。 TPM は、プラットフォームの構成を値のセットとしてプラットフォーム構成レジスタ(PCR)のセットの中に格納します。従って、例えば、こうしたレジスタの 1 つにはマザーボードの製造元、もう 1 つにはプロセッサの製造元、3 つ目のレジスタにはプラットフォームのファームウェアバージョン、というように構成が格納 されます。TPM を組み込んだシステムはプラットフォームの測定値に関連付けられたキーを作成します。このキーは、プラットフォームの測定値がキーの作 成時と同じ値である場合にのみアンラップできます。このプロセスは TPM のキーのシールと呼ばれ
メモ: BitLocker (TPM、USB 使用の TPM、または PIN 使用の TPM)を有効化する場合、バージョン 1.
8 Microsoft Windows Server 2008 のユーザーアカウ ント制御 Microsoft Windows Server 2008 以前では、ユーザーアカウントは大抵の場合ローカル管理者グループのメンバーであり、管理者権限へのアクセスが 可能でした。管理者アカウントにはシステム全体でのアクセス権があるため、ローカル管理者グループはソフトウェアのインストール、アップデート、ソフトウェ アの実行ができました。ローカル管理者グループにユーザーが追加されると、そのユーザーには自動的に Windows 権限が付与されました。これらの権限 はオペレーティングシステムリソースのすべてへのアクセスを提供することから、管理者権限を持つユーザーアカウントは、悪意のあるソフトウェア(マルウェア) による侵害の対象となるオペレーティングシステムリソースへのアクセスを提供することにより、セキュリティリスクとなっていました。 ユーザーアカウント制御(UAC)は Windows Server 2008 オペレーティングシステムで導入された新しいセキュリティ機能です。ユーザーアカウント制御 を有効にすると、ビルトインのロ
DUP をリモート実行する場合の UAC 制限 デフォルトでは、UAC の開始後は、すべての管理者アカウントユーザーが標準ユーザーとしてログインします。したがって、重要なシステムリソースへのアク セス権はユーザーが権限昇格リクエストを確認するまで利用できません。この制限により、リモートで DUP を導入するオプションが無効になります。管理ノ ードエージェントがこれらのログイン資格で実行されている場合、UAC によって アクセス拒否 エラーが返されます。 次の方法で、UAC による制限を回避できます。 • リモートエージェントがローカルシステムアカウントを使用して DUP アップデートを実行できるようにする。ローカルシステムアカウントは UAC の保護対 象ではありません(推奨オプション)。 • DUP を実行している各リモートマシンのローカル管理者アカウントを使用する。 • リモートマシン上のすべてのユーザーに対して UAC を無効にする(非推奨オプション)。 • リモートマシン上で管理者アカウントに昇格しない。 メモ: UAC によって保護されないアカウントは、2 つのアカウント(ローカル管理
9 よくあるお問い合わせ(FAQ) 質問:Dell Update Package(DUP)を適用するたびにシステムを再起動する必要がありますか? 回答:インタラクティブモードで実行されている DUP は、システムを再起動する必要があるかどうかを判断します。必要な場合は、再起動のプロンプトが 表示されます。サイレント無人モードでは、終了コードがシステム再起動が必要であることを示す 2 に設定されています。 質問:DUP がサポートしているオペレーティングシステムにはどのようなものがありますか? 回答:dell.
回答:/s オプションと /l オプションを使用して出力をログファイルに転送してください。 質問:DUP の依存関係やその他の情報にはどのようにしてアクセスできますか? 回答:この情報は DUP を実行するときに最初に表示されるグラフィカルユーザーインタフェース(GUI)画面に表示されます。 一部の情報は CLI の /c、/s オプションを使用して取得することもできます(/c と /s オプションを一緒に使用する必要があります)。ただし、この方法では アップデートのバージョン、およびそのアップデートがターゲットシステムに該当するかどうかなどの限られた情報しか得られません。 質問:他のベンダーのシステムでも DUP を使用できますか? 回答:いいえ。DUP は Dell システム専用に設計されています。 質問:最近システムの BIOS をアップデートしたのですが、前のバージョンに戻したいと思います。DUP で前のバージョンに戻すことは可能ですか? 回答:はい、可能です。dell.
回答:同時に使用できるのは一部の CLI オプションのみです。CLI オプションの無効な組み合わせが単一のコマンド文字列に入力されると、優先度の最 も高いオプションのみが実行されます。異なるオペレーティングシステムに対して組み合わせて使用できるコマンドについての詳細は、「コマンドラインインタ フェースリファレンス」を参照してください。 質問:ダウンロードした DUP にデジタル署名があることを確認するにはどうすればよいですか? 回答:Windows Explorer で、検証する DUP を検索してファイル名を右クリックします。ポップアップウィンドウの プロパティ をクリックします。プロパティ ウ ィンドウに デジタル署名 タブが表示されている場合、その DUP にはデジタル署名があります。そのタブが表示されない場合、DUP には署名がありませ ん。詳細については「Windows におけるデジタル署名の検証」を参照してください。 42 よくあるお問い合わせ(FAQ)