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実行中のシステムでアップデートを適用した場合の影響
本項では、実行中のシステムでアップデートを適用した場合の影響について説明します。
システム再起動の必要
システム BIOS をアップデートするパッケージなど、特定のパッケージでは新しいソフトウェアを有効にする
ためにシステムの再起動が必要です。再起動が必要なアップデートを適用した後は、アップデートを完了す
るためにシステムを再起動する必要があります。
システムの電源を切らない限り、後でシステムを再起動することを選択することもできます。この機能は、
主に必要に応じた数のアップデートを複数同時に適用して、一番最後のアップデートを適用した後でまとめ
てシステムを再起動するといった状況に配慮したものです。アップデートを適用してからシステムを再起動
するまでの間に停電などによって何らかの障害が生じた場合には、アップデートをもう一度やり直す必要が
あります。このため、最後のアップデートを適用した直後にシステムを再起動することが可能なときに、ア
ップデートをスケジュールすることをお勧めします。
Linux のコンソール出力の保存
DUP の実行中、コンソールにメッセージが表示されます。コンソールの出力をリダイレクトするには、イン
タラクティブコマンドで次の構文を使用します。
./packagename.bin|tee -a logname.lo
|tee は、DUP からの出力をコンソールとログファイルの両方に送信するように指定します。a スイッチは、
出力がファイルに付加されることを確実にし、以前のログファイル出力が上書きされるのを防ぎます。
システムへの DUP の配布
DUP アプリケーションは複数のシステムへのスケジューリングおよびパッケージ配信には対応していませ
ん。複数のシステムでのスクリプト実行と配布を実施するためには、サードパーティアプリケーションまた
はネイティブオペレーティングシステムのアプリケーションを利用する必要があります。
複数システムのアップデート
数百台あるいは数千台のシステムで構成される大規模な環境では、リモートソフトウェア配布アプリケーシ
ョンが最も優れたソリューションを提供します。これらのツールの多くは DUP を効率的に活用し、オペレー
ティングシステムやアプリケーションといった様々なソフトウェアを多様性に富む環境においてインストー
ルおよびアップデートを行う利便性を提供することができます。
ネットワークファイル共有も、分散環境において DUP をアクセス可能にする効率的な方法です。DUP の実行
が開始されると、ネットワークファイル共有は、まずパッケージの内容をシステムのローカルドライブ上の
一時的な場所にコピーします。このプロセスにより、ネットワークファイル共有の接続が何らかの理由によ
って失われた場合でも、アップデート処理を確実に完了できるようになります。
リモートターミナルセッション
高度な分散化が進んだ今日のシステム環境では、リモートシステムへのアクセスを確保するため、Microsoft
ターミナルサービスなどのリモートアクセスソリューションが IT 組織で活用されていることはめずらしく
ありません。DUP の実行には、このタイプのソリューションを使用することもできます。
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