Users Guide
Dell Networking W-AP220 シリーズアクセスポイント
設置ガイド
Dell Networking W-AP220 シリーズ (W-AP224 および W-AP225) ワイヤレスア
クセスポイント (AP) は、IEEE 802.11ac 標準の高パフォーマンス WLAN をサ
ポートします。このアクセスポイントは、MIMO (Multiple-Input, Multiple-
Output) テクノロジおよびその他の高スループットモード技法を使用して、高
パフォーマンスの 802.11n 2.4 GHz および 802.11ac 5 GHz 機能を提供すると同
時に、既存のワイヤレスサービスをサポートします。W-AP220 シリーズアク
セスポイントは、Dell Networking W-Series モビリティコントローラとの組み
合わせでのみ機能します。
W-AP220 シリーズアクセスポイントは、以下の機能を提供します。
ワイヤレストランシーバ
プロトコルに依存しないネットワーク機能
IEEE 802.11a/b/g/n/ac (ワイヤレスアクセスポイント)
IEEE 802.11a/b/g/n/ac (ワイヤレス空気モニター)
IEEE 802.3at PoE+ および 802.3af PoE との互換性
Dell コントローラによる一元管理設定およびアップグレード
パッケージの内容
W-AP224 または W-AP225 アクセスポイント
9/16" および 15/16" 天井レールアダプタ
設置ガイド (本書)
『Dell Networking W-Series Safety, Environmental, and Regulatory Information』
ドキュメント
W-AP220 シリーズハードウェアの概要
図 1 LED
LED
W-AP220 シリーズには、AP のさまざまなコンポーネントのステータスを示す
5 つの LED があります。
表 1 LED の状態
外付けアンテナコネクタ
W-AP224 には、外付けアンテナ用コネクタが 3 つ装備されています。コネク
タには ANT0、ANT1、および ANT2 というラベルが付けられており、それぞ
れラジオチェーン 0、1、および 2 に対応しています。
図 2 外付けアンテナコネクタ (W-AP224 のみ)
図 3 底面パネル
USB インターフェイス
W-AP220 シリーズには、セルラーモデム接続用の USB インターフェイスが装
備されています。
コンソールポート
シリアルコンソールポートを使用すると、AP をシリアルターミナルまたは
ラップトップに接続して、直接ローカル接続を行うことができます。このポー
トは、図 4 に示すピン出力のある RJ-45 メスコネクタです。イーサネットケー
ブルを使用してターミナルまたはターミナルサーバーに直接接続します。
図 4 シリアルポートピン出力
イーサネットポート
W-AP220 シリーズには、10/100/1000Base-T (RJ-45) 自動検出 MDI/MDX 有線
ネットワーク接続ポートが 2 つ装備されています。このポートは、IEEE 802.3af
および 802.3at Power over Ethernet (PoE) 準拠をサポートし、PoE Midspan イン
ジェクタなどの給電装置 (PSE) または PoE をサポートするネットワークイン
ターフェイスからの DC 48V (定格) を標準の定義済み Powered Device (PD) とし
て受け入れます。
10/100/1000 Mbps イーサネットポートは、AP の底部にあります。これらの
ポートには、図 5 に示すピン出力の RJ-45 メスコネクタがあります。
図 5 Gigabit イーサネットポートピン出力
Kensington ロックスロット
W-AP220 シリーズには、セキュリティ強化のため Kensington セキュリティス
ロットが装備されています。
リセットボタン
リセットボタンを使用すると、AP を出荷時の設定に戻すことができます。
AP をリセットするには、次の操作を行います。
1. AP の電源をオフにします。
2. クリップの先などの細くとがったものでリセットボタンを押したままにし
ます。
3. リセットボタンを押したまま AP の電源をオンにします。5 秒以内に電源 LED
が点滅します。
4. リセットボタンを放します。
リセットが完了すると、15 秒以内に電源 LED ボタンが再度点滅します。その
後 AP が再起動して、出荷時の設定に戻ります。
DC 電源ソケット
PoE が使用できない場合、オプションの Dell AP AC-DC アダプタキット (別売
り ) を使用して W-AP220 シリーズに給電できます。この方法で給電されてい
る場合、AP はフル電力モードで動作します。
これ以外に、ローカルで給電される AC-DC アダプタ (または任意の DC 電源)
を使用して、このデバイスに給電することもできます。その場合、地域で適用
されるすべての規制に準拠し、DC インターフェイスが以下の仕様を満たして
いる必要があります。
DC 12 V (+/- 5%)/18W
センタープラス 1.7/4.0 mm 丸プラグ、長さ 9.5 mm
電源モード
W-AP220 シリーズは 2 種類の電源モードで動作します。AP のモードを設定す
ることはできません。モードは、利用可能な電力量に基づいて AP が決定しま
す。次の 2 種類のモードがあります。
フル電力モード: AP が 802.3at PoE 電源から給電されているか、またはオプ
ションの AC-DC アダプタキットを使用して給電されている場合。この
モードでは、AP のすべての機能を利用できます。
PoE 省電力モード: AP が 802.3af PoE 電源から給電されている場合。この
モードでは、AP の機能がやや制限され、2 番目のイーサネットポートは無
効、USB ポートは無効、AP は 1x3 RF チェーン (2.4 GHz) で動作します (2 つ
の伝送出力は無効)。5 GHz ラジオの動作はアクセスポイントで実行してい
る ArubaOS のバージョンによって決まります。
6.3.0.x: 2x3 RF チェーン (1 つの伝送出力は無効)
6.3.1.x 以降: 3x3 RF チェーン (制限なし)
始める前に
設置前のネットワーク要件
WLAN の計画が完了し、適切な製品および設置場所を決定した後、Dell AP を
展開する前に Dell コントローラをインストールして、初期設定を行う必要が
あります。
コントローラの初期設定については、『Dell Networking W-Series ArubaOS ク
イックスタートガイド』でご使用のコントローラにインストールされているソ
フトウェアバージョンを確認してください。
AP 設置前のチェックリスト
W-AP220 シリーズ AP を設置する前に、以下のコンポーネントが揃っているこ
とを確認してください。
必要な長さの CAT5e または CAT6 UTP ケーブル
以下のいずれかの電源装置
IEEE 802.3at または 802.3af 対応の Power over Ethernet (PoE)。POE は、
任意の給電装置 (PSE) コントローラまたは Midspan の PSE デバイス
Dell AP AC-DC アダプタ キット (別売り)
ネットワークでプロビジョニングされた Dell コントローラ
アクセスポイントへのレイヤ 2/3 ネットワーク接続
以下のいずれかのネットワークサービス
Aruba Discovery Protocol (ADP)
“A” レコードのある DNS サーバ
ベンダ固有のオプションのある DHCP サーバー
セットアッププロセスのまとめ
W-AP220 シリーズアクセスポイントを正常にセットアップするには、5 つのタ
スクを完了する必要があります。これらのタスクは、次の順序で実行する必要
があります。
1. 設置前の接続を確認します。
2. 各 AP の設置場所を特定します。
3. 各 AP を設置します。
4. 設置後の接続を確認します。
5. 各 AP を設定します。
設置前の接続の確認
AP をネットワーク環境に設置する前に、AP の電源を入れた後にコントローラ
の検出および接続が可能であることを確認してください。
特に、以下の条件を確認する必要があります。
ネットワークに接続したときに各 AP に有効な IP アドレスが割り当てられ
ること
AP がコントローラを検出できること
コントローラの検出および接続の手順については、『Dell Networking W-Series
ArubaOS クイックスタートガイド』を参照してください。
設置場所の特定
W-AP220 シリーズアクセスポイントは、壁または天井に取り付けることがで
きます。Dell の VisualRF Plan ソフトウェアアプリケーションによって生成さ
れる AP 設置マップを使用して、適切な設置場所を決定してください。各設置
場所は目的の対象領域の中心に可能な限り近く、障害物や明白な干渉源のない
場所である必要があります。これらの RF 吸収材 / 反射材 / 干渉源は RF プロパ
ゲーションに影響するので、計画フェーズで考慮に入れ、RF 計画で調整する
必要があります。
識別されていない既知の RF 吸収剤/反射材/干渉源
設置フェーズにおいて現場で既知の RF 吸収材、反射材、および干渉源を識別
することが重要です。AP を設置場所に固定する際は、これらの要因を考慮に
入れてください。RF パフォーマンスを低下させる原因には以下のものがあり
ます。
メモ: W-AP220 シリーズには W-Series ArubaOS 6.3.0.0 以降が必要です。
メモ : 内容が違っている場合、不足している場合、または破損している場
合は、サプライヤに連絡してください。必要な場合は、元の梱包資材およ
び箱を使用して (可能な場合) パッケージを梱包し、サプライヤに返送して
ください。
LED
色/状態 意味
PWR
オフ AP に電源が投入されていない
赤 初期起動中
緑 - 点滅 AP 起動中
緑 - 点灯 AP 準備完了
オレンジ AP 準備完了、PoE 省電力モードで動作中
ENET0、
ENET1
オフ イーサネットリンク使用不能
オレンジ - 点灯 10/100Mbps イーサネットリンク確立
緑 - 点灯 1000Mbps イーサネットリンク確立
点滅 イーサネットリンクアクティビティ
5 GHz
オフ 5 GHz ラジオ無効
オレンジ - 点灯 5 GHz ラジオが Non-HT WLAN モードで有効
緑 - 点灯 5 GHz ラジオが HT WLAN モードで有効
緑 - 点滅 5 GHz 空気モニターまたはスペクトルモニター
2.4 GHz
オフ 2.4 GHz ラジオ無効
オレンジ - 点灯 2.4 GHz ラジオが Non-HT WLAN モードで有効
緑 - 点灯 2.4 GHz ラジオが HT WLAN モードで有効
緑 - 点滅 2.4 GHz 空気モニターまたはスペクトルモニター
2.4GHz
5GHz
ENET1
ENET0
PWR
メモ: W-AP220 シリーズの電源が 802.3af PoE から供給されている場合、USB
インターフェイスは無効になります。
メモ: 802.3af 上で運用する場合、電源に接続されているポートの
みを使用できます。たとえば、電源が ENET 0 に接続されている場
合、ENET 1 は機能しません。
ANT0
ANT2
ANT1
56V 350mA
Kensington ロック
USB インターフェイス
コンソールポート
イーサネットポート
DC 電源ソケット
リセットボタン
シリアルコンソール
ポート
1
2
3
4
5
6
7
8
TxD
GND
RxD
RJ-45 メス
ピン出力
GND
注意 : FCC の声明: 米国以外のモデルのコントローラに設定されたアクセ
スポイントを米国内で設置すると、機器承認に関する FCC 規制に違反する
ことになります。そのような意図的な違反を行った場合、運用の中断が
FCC によって要求され、罰金が適用されることがあります (47 CFR 1.80)。
注意: EU の声明:
2.4 GHz および 5 GHz 帯域幅で運用する低電力無線 LAN 製品。制限の詳細に
ついては、『Dell Networking W-Series ArubaOS ユーザーガイド』を参照して
ください。
Produit réseau local radio basse puissance operant dans la bande fréquence
2.4 GHz et 5 GHz. Merci de vous referrer au Dell Networking W-Series ArubaOS
User Guide pour les details des restrictions.
Low Power FunkLAN Produkt, das im 2.4 GHz und im 5 GHz Band arbeitet. Weitere
Informationen bezlüglich Einschränkungen finden Sie im Dell Networking
W-Series ArubaOS User Guide
Apparati Radio LAN a bassa Potenza, operanti a 2.4 GHz e 5 GHz. Fare riferimento
alla Dell Networking W-Series ArubaOS User Guide per avere informazioni
detagliate sulle restrizioni.
1000Base-T Gigabit
イーサネットポート
RJ-45 メス
ピン出力
信号名
1
2
3
4
5
6
7
8
BI_DC+
BI_DC-
BI_DD+
BI_DD-
BI_DA+
BI_DA-
BI_DB+
BI_DB-
機能
双方向性ペア +C、PoE (+)
双方向性ペア -C、PoE (+)
双方向性ペア +D、PoE (-)
双方向性ペア -D、PoE (-)
双方向性ペア +A、PoE (-)
双方向性ペア -A、PoE (-)
双方向性ペア +B、PoE (+)
双方向性ペア -B、PoE (+)
メモ: Dell は、政府の要求に基づき、権限のあるネットワーク管理者だけが
設定を変更できるように W-AP220 シリーズアクセスポイントを設計してい
ます。AP の設定の詳細については、『Dell Networking W-Series
ArubaOS ク
イックスタートガイド』および『Dell Networking W-Series ArubaOS ユーザー
ガイド』を参照してください。
注意: アクセスポイントは無線伝送デバイスで、政府規制の対象となりま
す。ネットワーク管理者は設定の責任を負い、アクセスポイントの運用
は無線法の規制に準拠する必要があります。特に、アクセスポイントは、
その使用場所に適したチャネル割り当てを使用する必要があります。