Users Guide
Dell PowerConnect W-IAP108/109 インスタントアクセスポイント
設置ガイド
Dell PowerConnect W-IAP108 および W-IAP109 は、高パフォーマンス WLAN 用
の IEEE 802.11n 標準をサポートする、デュアルラジオ、デュアルバンドリモー
トアクセスポイントです。これらのアクセスポイントは、高パフォーマンスを
実現する MIMO (Multiple Input, Multiple Output) テクノロジおよびその他の高
スループットモードテクノロジ、802.11n の 2.4 GHz または 5 GHz 機能を使用
すると同時に、既存の 802.11a/b/g ワイヤレスサービスをサポートします。
W-IAP108/W-IAP109 には Dell Instant ソフトウェアが付属しています。そのた
め、W-IAP108/W-IAP109 は初期設定のまま仮想コントローラ (VC) または
Instant AP として動作します。W-IAP108/W-IAP109 を変換してリモート AP
(RAP) として運用することもできます。IAP から RAP への変換の詳細について
は、「RAP 変換」を参照してください。
Dell W-IAP108/W-IAP109リモートアクセスポイントは、以下の機能を提供し
ます。
ワイヤレストランシーバ
プロトコルに依存しないネットワーク機能
IEEE 802.11a/b/g/n (ワイヤレスアクセスポイント)
IEEE 802.11a/b/g/n (ワイヤレス空気モニター )
IEEE 802.3af および 802.3at + との互換性
パッケージの内容
W-IAP108 または W-IAP109 リモートアクセスポイント
W-IAP108/W-IAP109 マウント用スタンド
設置ガイド
W-IAP108/W-IAP109 ハードウェアの概要
図 1 ポートおよびコネクタ
外付けアンテナコネクタ (W-IAP108 のみ)
W-IAP108 には、RP-SMA 外付けアンテナコネクタが 2 つ装備されており、
デュアルバンドアンテナを 2 本使用する必要があります。これらのポートに
は ANT0 および ANT1 というマークが付けられており、それぞれ無線チェー
ン 0 および 1 に対応しています。
ソフトウェアで RF 出力レベルの設定とレポートを正確に行い、すべての規制
制限に準拠するには、W-IAP108 のプロビジョニングの際に、使用しているア
ンテナの利得を (必要な場合は追加のケーブル損失を調整して) 正確に入力す
る必要があります。これには、サポートされる周波数帯 (2.4GHz および 5GHz)
に対して 1 つずつ、合計 2 種類のアンテナ利得の数値が必要です。これらの数
値は、アンテナのデータシートまたは仕様から取得できます。W-IAP109 のア
ンテナ利得はあらかじめ適切な値にハードコードされていますので、このプ
ラットフォームでその他の操作を行う必要はありません。
リセットボタン
リセットボタンを使用すると、AP を出荷時の設定に戻すことができます。
AP をリセットするには、次の操作を行います。
1. AP の電源をオフにします。
2. クリップの先などの細くとがったものでリセットボタンを押したままにし
ます。
3. リセットボタンを押したまま AP の電源をオンにします。5 秒以内に電源 LED
が点滅します。
4. リセットボタンを放します。
リセットが完了すると、15 秒以内に電源 LED ボタンが再度点滅します。その
後 AP が再起動して、出荷時の設定に戻ります。
USB インターフェイス
W-IAP108/W-IAP109 には、セルラーモデム接続用の USB インターフェイスが
装備されています。
コンソールポート
コンソールポートを使用してターミナルに接続し、ローカル管理を直接実行し
ます。
ENET 0
プライマリネットワーク接続用として、W-IAP108/W-IAP109 には 10/100/
1000BASE-T (RJ-45) 自動検出 MDI/MDX Gigabit イーサネットポートが 1 つ装
備されています。このポートは、IEEE 802.3af Power over Ethernet (PoE) 準拠を
サポートし、PoE Midspan インジェクタなどの給電装置 (PSE) または PoE をサ
ポートするネットワークインターフェイスからの DC 48V を標準の定義済み
Powered Device (PD) として受け入れます。
ENET 1
セカンダリネットワーク接続用として、W-IAP108/W-IAP109 には 10/100BASE-T
(RJ-45) 自動検出 MDI/MDX ファストイーサネットポートが 1 つ装備されてい
ます。
DC 電源ソケット
PoE が使用できない場合、オプションの AC-DC アダプタキット (別売り) を使
用して W-IAP108/W-IAP109 に給電できます。
図 2 LED
LED
PWR: W-IAP108/W-IAP109 に電源が投入されているかどうかを示します。
ENET0 および ENET1: W-IAP108/W-IAP109 のイーサネットポートのステー
タスを示します。
5 GHz: 802.11a/n ラジオのステータスを示します。
2.4 GHz: 802.11b/g/n ラジオのステータスを示します。
AP の設置
卓上への設置
W-IAP108/W-IAP109 には、卓上などの平面に設置する際に使用するスタンドが
付属しています。W-IAP108/W-IAP109 をスタンドに乗せ (図 3 を参照)、ス タ ン
ドを水平な平面に置きます。
IAP をスタンドに取り付けるには:
1. スタンド中央の突起をユニットの穴に合わせます。
2. AP 背面のマウント用突起部をスタンドの対応する溝に合わせます。
3. カチッという音が聞こえるまで AP を右に回転します。
図 3 スタンドの取り付け
必要なケーブルの接続
W-IAP108/W-IAP109 は、ルータやモデムなど、インターネットにアクセスでき
るネットワークデバイスに接続する必要があります。W-IAP108/W-IAP109 の設
置を完了するには、次の手順に従います。
1. 付属の RJ-45 ケーブルの片側を W-IAP108/W-IAP109 のポート E0 に接続し
ます。
2. RJ-45 ケーブルの反対側をモデムまたはルータの RJ-45 空きポートに接続し
ます。
3. 付属の電源アダプタを W-IAP108/W-IAP109の DC IN ポートに接続します。
4. 電源アダプタのプラグを電源コンセントに接続します。
W-IAP108/W-IAP109 の電源がオンになります。PWR LED が緑に点灯している
ことを確認してください。
正常に設置されていることの確認
W-IAP108/W-IAP109 の PWR LED が点灯してから、デバイスが起動サイクルを
完了するまでに 2 〜 3 分かかります。起動サイクルが完了したら、会社のネッ
トワークに接続できます。
RAP 変換
ネットワーク管理者から、W-IAP108/W-IAP109 を変換して RAP モードで運用
する指示があった場合は、次の手順に従って RAP 変換を完了します。
1. W-IAP108/W-IAP109 の電源をオンにします。
2. Instant SSID に接続します。
3. にアクセスして W-IAP108/W-IAP109 にログインし、Instant WebUI にログ
インします。デフォルトのユーザー名は admin で、デフォルトのパスワー
ドは admin です。詳細については、『Dell Instant クイックスタートガイド』
を参照してください。
4. 右上の [メンテナンス] タブに移動します。
5. [変換] タブをクリックします。
6. ドロップダウンメニューから、[ モビリティで管理されるリモート AP]コン
トローラを選択します。
7. コントローラの IP アドレスを入力します。この情報は担当のネットワーク
管理者から提供されます。
8. [今すぐ変換] をクリックして変換を完了します (図 4 を参照)。
9. W-IAP108/W-IAP109 が再起動され、RAP モードでの運用が開始されます。
図 4 インターネットでの IAP-RAP 変換
メモ: W-IAP108/W-IAP109 では Instant 3.2 を使用する必要があります。IAP を
RAP に変換するには、ArubaOS 6.2 を実行するコントローラが必要です。
メモ: 内容が違っている場合、不足している場合、または破損して
いる場合は、サプライヤに連絡してください。必要な場合は、元の
梱包資材および箱を使用して (可能な場合) パッケージを梱包し、サ
プライヤに返送してください。
表 1 ポートおよびコネクタ
付記番号 構成要素
1
外付けアンテナコネクタ
2
リセットボタン
3
USB インターフェイス
4
コンソールポート
5
ENET 0 および ENET 1
6
DC 電源ソケット
ENET 1
ENET 0
56V 350mA
1.25A
CONSOLE
1
2
3
4
5
6
メモ: W-IAP108/W-IAP109 の電源が 802.3af PoE から供給されている場合、
USB インターフェイスは無効になります。
LED
色/状態 意味
PWR
オフ AP に電源が投入されていない
赤の点灯 システム初期化中
緑の点滅 デバイス起動中、準備未了
緑の点灯 デバイス準備完了
ENET 0
オフ リンクなし
黄色 10/100 Mbps リンク
緑 1000 Mbps リンク
点滅 イーサネットリンクアクティビティ
2.4 GHz
5 GHz
ENET 1
ENET 0
PWR
ENET 1
オフ リンクなし
緑 10/100 Mbps リンク
点滅 イーサネットリンクアクティビティ
5 GHz
オフ 5 GHz ラジオは無効
オレンジの点灯 5 GHz ラジオが WLAN モードで有効
緑の点灯 5 GHz ラジオが 11n モードで有効
緑の点滅 5 GHz 空気モニターモード
2.4 GHz
オフ 2.4 GHz ラジオ無効
オレンジの点灯 2.4 GHz ラジオが WLAN モードで有効
緑の点灯 2.4 GHz ラジオが 11n モードで有効
緑の点滅 2.4 GHz 空気モニターモード
LED
色/状態 意味
RAP-108_02