Users Guide
IAP-92 および IAP-93 ワイヤレスアクセスポイント
設置ガイド
Aruba IAP-92/IAP-93 について
Aruba IAP-92 および IAP-93 は、高パフォーマンス WLAN 用の IEEE 802.11n 標
準をサポートする単一無線のデュアルバンドワイヤレスアクセスポイントで
す。これらのアクセスポイントは、高パフォーマンスを実現する MIMO (Multiple
Input, Multiple Output) テクノロジおよびその他の高スループットモードテクノ
ロジ、802.11n の 2.4 GHz または 5 GHz 機能を使用すると同時に、既存の 802.11a/
b/g ワイヤレスサービスをサポートします。
Aruba IAP-92/IAP-93 アクセスポイントは、以下の機能を提供します。
z ワイヤレストランシーバ
z プロトコルに依存しないネットワーク機能
z IEEE 802.11a/b/g/n (ワイヤレスアクセスポイント)
z IEEE 802.11a/b/g/n (ワイヤレス空気モニター )
z IEEE 802.3af PoE との互換性
パッケージの内容
z IAP-92 または IAP-93 アクセスポイント
z 設置ガイド
z Aruba Instant クイックスタートガイド
z プロフェッショナル設置ガイド (IAP-92 のみ)
図 1 IAP-92/IAP-93 (図は IAP-92)
IAP-92/IAP-93 ハードウェアの概要
図 2 前面 (図は IAP-92)
LED
z PWR: IAP-92/IAP-93 に電源が投入されているかどうかを示します。
z ENET: IAP-92/IAP-93 のイーサネットポートのステータスを示します。
z 11A/N: 802.11a/n 無線のステータスを示します。
z 11B/G/N: 802.11b/g/n 無線のステータスを示します
IAP-92/IAP-93 の LED の動作の詳細については、表 1 を参照してください。
図 3 背面 (図は IAP-92)
コンソールポート
コンソールポートを使用してターミナルに接続し、ローカル管理を直接実行し
ます。
イーサネットポート
IAP-92/IAP-93 には、10/100/1000Base-T (RJ-45) 自動検出 MDI/MDX 有線ネット
ワーク接続ポートが 1 つ装備されています。このポートは、IEEE 802.3af Power
over Ethernet (PoE) 準拠をサポートし、PoE Midspan インジェクタなどの給電
装置 (PSE) または PoE をサポートするネットワークインターフェイスからの
DC 48V を標準の定義済み Powered Device (PD) として受け入れます。
DC 電源ソケット
PoE が使用できない場合、オプションの Aruba IAP AC-DC アダプタキット (別
売) を使用して IAP-92/IAP-93 に給電できます。
リセットボタン
リセットボタンを使用すると、IAP を出荷時の設定に戻すことができます。IAP
をキャンパス AP に変換した場合、リセットボタンを押すと IAP に戻ります。
IAP をリセットするには、次の操作を行います。
1. IAP の電源をオフにします。
2. クリップの先などの細くとがったものでリセットボタンを押したままにし
ます。
3. リセットボタンを押したまま IAP の電源をオンにします。5 秒以内に電源
LED が点滅します。
4. リセットボタンを放します。
リセットが完了すると、15 秒以内に電源 LED ボタンが再度点滅します。その
後 IAP が再起動して、出荷時の設定に戻ります。
外付けアンテナコネクタ
IAP-92 は、外付けアンテナを取り付けて使用するよう設計されています。
IAP-93 には内蔵アンテナが搭載されています。
始める前に
IAP 設置前のチェックリスト
IAP-92/IAP-93 アクセスポイントを設置する前に、以下のコンポーネントが揃っ
ていることを確認してください。
z 必要な長さの CAT5 UTP ケーブル
z 以下のいずれかの電源装置
IEEE 802.3af 対応の Power over Ethernet (PoE)
Aruba AP AC-DC アダプタキット (別売)
セットアッププロセスのまとめ
IAP-92/IAP-93 アクセスポイントを正常にセットアップするには、4 つのタスク
を完了する必要があります。これらのタスクは、次の順序で実行する必要があ
ります。
1. 各 IAP の設置場所を特定します。
2. 各 IAP を設置します。
3. 設置後の接続を確認します。
4. 仮想コントローラを設定します。『Aruba Instant クイックスタートガイド』
を参照してください。
設置場所の特定
IAP-92/IAP-93 アクセスポイントは、壁または天井に取り付けることができま
す。各設置場所は目的の対象領域の中心に可能な限り近く、障害物や明白な干
渉源のない場所である必要があります。これらの RF 吸収材/ 反射材/ 干渉源は
RF プロパゲーションに影響するので、計画フェーズで考慮に入れ、VisualRF で
調整する必要があります。
識別されていない既知の RF 吸収剤/反射材/干渉源
設置フェーズにおいて現場で既知の RF 吸収材、反射材、および干渉源を識別
することが重要です。IAP を設置場所に固定する際は、これらの要因を考慮に
入れてください。
RF 吸収材には、以下のようなものがあります。
z セメント/コンクリート: 乾燥する古いコンクリートの場合、RF プロパゲー
ションが発生する可能性があります。新しいコンクリートは保湿性が高いの
で RF 信号がブロックされます。
z 自然物: 水槽、噴水、池、および樹木
z 煉瓦
RF 反射材には、以下のようなものがあります。
z 鉄製のオブジェクト: フロア間に設置された金属、鉄筋、防火扉、クーラー
のダクト、メッシュ窓、ブラインド、金網タイプのフェンス (間口サイズに
より異なります)、冷蔵庫、ラック、棚、およびファイルキャビネット
z IAP を 2 つの空調機ダクトの間に設置しないでください。RF 吸収を回避す
るために、AP はダクトの下に設置してください。
RF 干渉源には、以下のようなものがあります。
z 電子レンジおよび 2.4 または 5 GHz 以外のオブジェクト (コードレス電話
など)
z コールセンターやランチルームで使用されるコードレスヘッドセット
IAP の設置
一体型壁掛けスロットの使用
IAP の背面にある鍵穴型のスロットを使用して、デバイスを室内壁または棚に
垂直に取り付けることができます。設置位置を選択する際は、ユニットの右側
にケーブルを敷設するためのスペースがあることを確認してください。
1. ポートはデバイスの背面にあるので、取り付け面に事前に穴を開けるなど、
IAP のイーサネットポートへのアクセスを確認してください。
2. 設置場所の壁または棚に 4.7cm の間隔で 2 本のネジを取り付けます。デバイ
スを乾式壁に取り付ける場合、Aruba は壁用の適切なアンカー (別売) を使
用することをお勧めします。
3. IAP の背面の取り付けスロットをネジに合わせて、ユニットを取り付けます
(図 4 を参照)。
図 4 壁面への IAP-92/IAP-93 アクセスポイントの設置
一体型天井タイルレールスロットの使用
IAP の背面にあるスナップイン式のタイルレールスロットを使用して、15/16"
幅の標準の天井タイルレールにデバイスを直接取り付けることができます。
1. IAP の設置場所の近くに穴を開けて必要なケーブルを敷設します。
2. 必要に応じて、コンソールケーブルを IAP 背面のコンソールポートに接続し
ます。
3. 天井タイルレールに対して約 30 度の角度で IAP の天井タイルレール取り付
けスロットを合わせます (図 5 を参照)。ケーブルは天井タイルの上でたるま
せます。
図 5 天井タイルレール取り付けスロットの向き
4. 天井タイルに向かって IAP を時計回りに回転させ、デバイスを天井タイル
レールに固定します。
必要なケーブルの接続
該当する規制および慣習に従ってケーブルを設置します。
イーサネットポート
RJ45 イーサネットポート (ENET) は、10/100/1000Base-T 自動検出 MDI/MDX 接
続をサポートします。これらのポートを使用して、IAP をツイストペアイーサ
ネット LAN セグメントに接続します。最長 100 m の 4 線または 8 線のカテゴリ
5 UTP ケーブルを使用してください。
10/100/1000 Mbps イーサネットポートは IAP の背面にあります。ポートには、
下の図に示す RJ-45 メスコネクタがあります。
図 6 Gigabit イーサネットポートピン出力
内容が違っている場合、不足している場合、または破損している場合は、サ
プライヤに連絡してください。必要な場合は、元の梱包資材および箱を使用
して (可能な場合) パッケージを梱包し、サプライヤに返送してください。
AP-92_005
AP-92_001
PWR
ENET
11A/N
11B/G/N
!
FCC の声明: 米国内に設置されたアクセスポイントを、米国以外の規制ドメ
インに適合するように不適切に終端処理すると、機器承認に関する FCC 規
制に違反することになります。そのような意図的な違反を行った場合、運用
の中断が FCC によって要求され、罰金が適用されることがあります (47
CFR 1.80)。
!
EU の声明 :
2.4 GHz および 5 GHz 帯域幅で運用する低電力無線 LAN 製品。制限の詳細
については、『Aruba Instant ユーザーガイド』を参照してください。
Produit réseau local radio basse puissance operant dans la bande
fréquence 2.4 GHz et 5 GHz. Merci de vous referrer au Aruba Instant User
Guide pour les details des restrictions.
Low Power FunkLAN Produkt, das im 2.4 GHz und im 5 GHz Band arbeitet.
Weitere Informationen bezlüglich Einschränkungen finden Sie im Aruba
Instant User Guide.
Apparati Radio LAN a bassa Potenza, operanti a 2.4 GHz e 5 GHz. Fare
riferimento alla Aruba Instant User Guide per avere informazioni detagliate
sulle restrizioni.
AP-92_002
CONSOLE
ENET
12V 1.25A
アンテナコネクタ
(IAP-92 のみ)
アンテナコネクタ
(IAP-92 のみ)
リセットボタン
コンソール
ENET
電源コネクタ
IAP-92/IAP-93 シリーズ AP を設置する前に、「IAP 設置前のチェックリス
ト」に記載されているアイテムを確認することが重要です。
Aruba Networks, Inc. は、政府の要求に基づき、権限のあるネットワーク管
理者だけが設定を変更できるように IAP-92/IAP-93 アクセスポイントを設
計しています。IAP の設定の詳細については、『Aruba Instant クイックス
タートガイド』および『Aruba Instant ユーザーガイド』を参照してください。
!
アクセスポイントは無線伝送デバイスで、政府規制の対象となります。ネッ
トワーク管理者は設定の責任を負い、アクセスポイントの運用は無線法の
規制に準拠する必要があります。特に、アクセスポイントは、その使用場
所に適したチャネル割り当てを使用する必要があります。
!
Aruba Networks 製品の設置およびサービスは、専門の取り付けスタッフが
実施する必要があります。専門の取り付けスタッフ向けの追加のアンテナお
よび伝送電源情報については、https://support.arubanetworks.com を参照
してください。
IAP-92 を設置する場合、IAP を取り付ける前にアンテナを接続してくだ
さい。
!
デバイスを天井に取り付ける際は、IAP が天井タイルレールに確実に固定さ
れることを確認してください。設置が不適切な場合、デバイスが落下する
危険があります。
AP-92_003
AP-92_004
1000Base-T Gigabit
イーサネットポート
RJ-45 メス
ピン出力
信号名
1
2
3
4
5
6
7
8
BI_DC+
BI_DC-
BI_DD+
BI_DD-
BI_DA+
BI_DA-
BI_DB+
BI_DB-
機能
双方向性ペア +C
双方向性ペア -C
双方向性ペア +D
双方向性ペア -D
双方向性ペア +A
双方向性ペア -A
双方向性ペア +B
双方向性ペア -B