Administrator Guide
Table Of Contents
- Dell Wyse Thin Client用Windows 10 Enterprise 2019 LTSC 管理者ガイド
- 目次
- はじめに
- 操作を始める
- アクセス可能なアプリケーション
- 管理機能
- 管理ツールの使用
- TPM と BitLocker の使用
- Bluetooth 接続の設定
- ワイヤレスローカルエリアネットワークの設定
- カスタムフィールドの使用
- RAM ディスクのサイズの設定
- 自動ログオンの有効化
- システムのショートカット
- SCCM コンポーネントの表示および設定
- デバイスとプリンタ
- マルチモニターディスプレイの設定
- オーディオおよびオーディオデバイスの管理
- 追加言語サポート
- 地域の設定
- ユーザーアカウントの管理
- Windows Defender の使用
- Windows Defender Advanced Threat Protection
- Threat Defense
- Endpoint Security Suite Enterprise
- C-A-D ツール
- Wyse Device Agent
- Citrix HDX RealTime Media Engine
- オペレーティングシステムイメージのマニフェストファイルの表示およびエクスポート
- 追加の管理者ユーティリティおよび設定情報
- 自動的に起動するユーティリティ
- ログオフ、再起動、およびシャットダウンによる影響を受けるユーティリティ
- 統合書き込みフィルター
- Application Launch Manager
- xData Cleanup Manager
- ログファイルのキャプチャ
- ファイルの保存およびローカルドライブの使用
- ネットワークドライブのマッピング
- ドメインへの参加
- Net および Tracert ユーティリティの使用
- ユーザーアカウントを使用したユーザーとグループの管理
- シンクライアントのコンピュータ名の変更
- 言語およびFeature On Demandパッケージの削除
- 言語コード
- LTSC 2019(RS5)への言語の追加
- Windows 10 IoT Enterprise言語パッケージ
- Dell Application Control Centerを使用したイメージング
- システム管理
- ネットワークアーキテクチャとサーバ環境
- USB Imaging Toolを使用したファームウェアのインストール
- FAQ(よくある質問)
- トラブルシューティング
統合書き込みフィルター
このタスクについて
統合書き込みフィルター(UWF)は、ストレージメディアを保護するセクタベースの書き込みフィルターです。UWF は、書き込
み試行を仮想オーバーレイにリダイレクトし、保護されたボリュームへの書き込み試行を中断します。これによってデバイスの安
定性と信頼性が向上し、それによってソリッドステートドライブのような書き込みメディアの損耗が低減されます。UWF では、オ
ーバーレイは、保護対象ボリュームに対する変更を保存する仮想ストレージ領域です。ファイルシステムが保護対象セクタを変更
しようとする場合は、UWF が保護対象ボリュームのセクタをオーバーレイにコピーし、そのオーバーレイが変更されます。アプリ
ケーションがそのセクタから読み取ろうとする場合、UWF はオーバーレイからデータを返します。システムからはボリュームに書
き込んだように見えますが、ボリュームは変更されていません。詳細については、www.microsoft.com で統合書き込みフィルター
のマニュアルを参照してください。
注意: 書き込みフィルターをオンにした状態で保持できない場合(定期的なメンテナンスやアプリケーション / ドライバのイ
ンストールまたはアップグレードを除く)、フラッシュ / SSD ストレージが早期に摩耗し、保証が無効になります。
次の手順
次に、UWF によってフィルタリングから除外されているデフォルトのファイルフォルダを示します。
● C:\Users\Admin\AppData\LocalLow
● C:\Users\User\AppData\LocalLow
● C:\Program Files\Windows Defender
● C:\Program Files (x86)\Windows Defender
● C:\Windows\WindowsUpdate.log
● C:\Windows\Temp\MpCmdRun.log
● C:\Windows\system32\spp
● C:\ProgramData\Microsoft\Windows Defender
● C:\program files\Wyse\WDA\Config
● C:\Users\Public\Documents\Wyse
● C:\Wyse\WCM\ConfigMgmt
● C:\Wyse\WCM
● C:\Wyse\WDA
次に、UWF によってフィルタリングから除外されているデフォルトのレジストリを示します。
● HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\WNT\DWCADTool
● HKLM\Software\Wyse\ConfigMgmt
● HKLM\SOFTWARE\Microsoft\Windows Defender
● HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\WNT\UWFSvc
● HKLM\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\HomeGroup
● HKLM\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\NetworkList
● HKLM\SYSTEM\WPA
注意: 常に適切な書き込みフィルターを使用し、Windows ページファイルの使用方法の指示に従ってください。当該の指示に
はたとえば、通常の使用時には必ず書き込みフィルターを有効にしておき、イメージのアップグレード、セキュリティパッチ
の適用、レジストリの変更、アプリケーションのインストールが必要な場合にのみ、管理者が一時的にフィルターを無効にす
る、などの指示が含まれています。こうしたタスクが完了したら直ちに、書き込みフィルターを再度有効にする必要がありま
す。その他の指示としては、シンクライアントの通常使用時は、Windows ページファイル機能を決して有効にしないことなど
の指示があります。通常の使用時に書き込みフィルタをオフにしたり、Windows ページファイルを有効にしたりして、Dell
Wyse Windows Embedded Thin Client の操作を行うと、フラッシュ/SSD ストレージの消耗が早まり、パフォーマンスが低
下して、製品の寿命が縮まります。デルは、これらの指示に従わなかったために適切に動作しなくなった、いかなるシンクラ
イアントデバイスまたはコンポーネントに対しても、保証、サポート、修理、または交換の責任を負いません。
32 追加の管理者ユーティリティおよび設定情報