Reference Guide

Teradici デバイスでの高可用性の実現
Wyse Management Suite は、Ubuntu サーバ 16.04.1 LTS でホストされている HAProxy を使用して、EMSDK サーバ間の負荷バランシングを実行しま
す。HAProxy は、その設定に基づいて高可用性を提供することが可能な負荷バランサプロキシです。これは、TCP/HTTP 負荷バランサとして広く使わ
れているオープンソースソフトウェアであり、Linux オペレーティングシステムで実行可能なプロキシソリューションです。最も一般的な使用目的は、複数の
サーバにワークロードを分散することにより、サーバ環境のパフォーマンスと信頼性を向上させることです。
次に説明するのは、Linux オペレーティングシステムで HAProxy を使用して Teradici デバイスでの高可用性を実現する方法です。
Wyse Management Suite での高可用性の一部として存在する Teradici サーバのインスタンスは 1 つだけです。
Teradici デバイスのサポートには、EMSDK のインストールが必要です。EMSDK Teradici によって提供されるソフトウェアコンポーネントで、これは
Wyse Management Suite に統合されています。Wyse Management Suite インストーラによる EMSDK のインストール先は、Wyse Management
Suite
サーバとすることも、別のサーバとすることもできます。5000 以上のデバイスをサポートするには EMSDK のインスタンスが最低 2 つ必要であ
り、すべての EMSDK サーバはリモートサーバとする必要があります。
サーバごとにインストールできる EMSDK のインスタンスは 1 つだけです。
Teradici デバイスのサポートには、PRO ライセンスが必要です。
Teradici の高可用性は、HAProxy を介して提供されます。
Teradici サーバがダウンした場合、デバイスは、次の使用可能な EMSDK サーバに自動的に再接続します。
HAProxy のインストールと設定
ThreadX 5.x デバイスのロードバランサ HAProxy は、Ubuntu Linux バージョン 16.04.1 HAproxy バージョン 1.6 をインストールして設定します。
Ubuntu Linux システムに HAProxy をインストールして設定するには、次の手順を実行します。
1 Ubuntu オペレーティングシステムのインストール中に使用したユーザー認証情報を入力して、Ubuntu システムにログインします。
2 次のコマンドを実行して、HAProxy をインストールします。
sudo apt-get install software-properties-common
sudo add-apt-repository ppa:vbernat/haproxy-1.6
sudo apt-get update
sudo apt-get install haproxy
3 次のコマンドを実行して、元の設定をバックアップします。
sudo cp /etc/haproxy/haproxy.cfg /etc/haproxy/ haproxy.cfg.original
4 次のコマンドを実行して、HAProxy 設定ファイルを適切なテキストエディタで編集します。
sudo nano /etc/haproxy/haproxy.cfg
設定ファイルに次のエントリを追加します。
Global section: Maxconn <maximum number of connections>
Frontend tcp-in: bind :5172
Back end servers: server :5172
maxconn <maximum number of connections per Teradici device proxy server>
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Teradici デバイスでの高可用性の実現
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