Dell Wyse Management Suite バージョン 3.x 移行ガイド December 2020 Rev.
メモ、注意、警告 メモ: 製品を使いやすくするための重要な情報を説明しています。 注意: ハードウェアの損傷やデータの損失の可能性を示し、その危険を回避するための方法を説明しています。 警告: 物的損害、けが、または死亡の原因となる可能性があることを示しています。 ©2020 Dell Inc.またはその関連会社。All rights reserved.(不許複製・禁無断転載)Dell、EMC、およびその他の商標は、Dell Inc.
目次 章 1: はじめに..................................................................................................................................5 Wyse Device Manager から Wyse Management Suite への移行.................................................................................. 5 章 2: 移行の前提条件........................................................................................................................ 7 Wyse Management Suite のライセンス要件.....................................................................
章 6: 移行後の処理......................................................................................................................... 25 章 7: Wyse Management Suite インポートツールのアンインストール................................................... 26 章 8: トラブルシューティング.......................................................................................................... 27 データのインポートの失敗...........................................................................................................................................
1 はじめに このガイドでは、Wyse Device Manager(WDM)から Wyse Management Suite への移行について説明します。このガイドの対象読 者は、管理者権限のあるエンタープライズカスタマーです。各シン クライアント オペレーティング システム、Wyse Device Manager、クラウド インフラストラクチャ、ネットワーク テクノロジー、ファイル システム パーミッション、ユーザー認証テクノ ロジーに関する知識が必要です。 デル・テクノロジーズは、WDM バージョン 5.7.2 以降から、Wyse Management Suite バージョン 3.
● RSP パッケージのインポートステータスを表示します。「RSP パッケージのインポートステータスの表示」を参照してくださ い。 ● Windows ベース WCM リソースのインポートステータスを表示します。「Windows ベース WCM リソースのインポートステー タスの表示」を参照してください。 ● Teradici ベース WCM リソースのインポートステータスを表示します。「Teradici ベース WCM リソースのインポートステータ スの表示」を参照してください。 ● ビューおよび Windows ベースプロファイルのインポートステータスを表示します。「ビューおよび Windows ベースプロファ イルのインポートステータスの表示」を参照してください。 ● ビューおよび Teradici ベース構成のインポートステータスを表示します。「ビューおよび Teradici ベース構成のインポートステ ータスの表示」を参照してください。 8.
2 移行の前提条件 Wyse Device Manager(WDM)および Wyse Management Suite(WMS)から移行するための次の要件を満たしていることを確認し てください。 ● Wyse Device Manager(WDM) ○ Wyse Management Suite への移行は、WDM バージョン 5.7.2 以降でサポートされています。それよりも前のバージョンの WDM を使用している場合は、WDM をバージョン 5.7.2 にアップグレードしてください。 ○ WDM Enterprise Edition をネットワークにインストールする必要があります。 ○ WDM に進行状態のスケジュールされたジョブまたはタスクがある場合は実行できません。 ● Wyse Management Suite(WMS) ○ Wyse Management Suite バージョン 3.
2. 実行中の EM SDK サービスをすべて停止します。 3. Wyse Management Suite 3.x インストーラーを使用して、EM SDK パッケージを最新バージョンにアップグレードします。 4. Wyse Management Suite のインストールに進みます。EM SDK コンポーネントは選択市内でください。 移行のサポート環境 表 1.
表 3.
表 4. デバイスの移行 (続き) デバイスのオペレーティングシステム Wyse Device Manager(WDM) でサポート Wyse Management Suite でサポート WDM から Wyse Management Suite への移 行 SUSE Linux Enterprise 11 SP3 はい はい はい ● ThinOS ● ThinOS PC-over-IP(PCoIP) ● ThinOS Lite はい はい はい ThinLinux はい はい はい Teradici 4.x はい いいえ いいえ Teradici 5.
3 Wyse Management Suite インポートツールの使 用方法 Wyse Management Suite インポートツールを使用すると、WDM から Wyse Management Suite にデータをインポートすることができ ます。 トピック: • • • • • 主な機能 Wyse Management Suite インポート ツールをインストールするための前提条件 Wyse Management Suite インポートツールの制限事項 Wyse Management Suite インポートツールのインストール Wyse Management Suite インポートツールの使用開始 主な機能 Wyse Management Suite インポートツールの主な機能は次のとおりです。 ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● Wyse Device Manager(WDM)から Wyse Management Suite にデータをインポートするためのユーザー インターフェイス。 WDM から最大 50,000 台のデバイスをインポートする機能。 WDM から最大 100 GB のパッ
Wyse Management Suite インポートツールの制限事項 Wyse Management Suite インポートツールには、次のような制限があります。 ● JSON 形式の Teradici ベースの構成および Windows ベースプロファイルのみが、Wyse Configuration Manager(WCM)からイン ポートできます。ThinOS および ThinLinux WCM プロファイルは、インポートできません。 ● XML 形式の Windows ベースワイヤレスプロファイルのみが、WCM からインポートできます。 ● スケジュール済みのジョブは、Wyse Device Manager(WDM)からインポートできません。 ● ライセンスを検証する場合、インポートツールは Wyse Management Suite のサポート対象外デバイスをフィルタしません。ツー ルは、Wyse Management Suite のライセンスサブスクリプションの総数と WDM からインポートするデバイスに基づいてライセ ンスを確認します。 ● Default Device Configuratio
メモ: インポートツールは、WDM データベースに保存されている資格情報で入力された資格情報を検証します。 4. 接続に SQL 認証ではなく Windows 認証を使用する場合は、Windows 認証を使用 チェックボックスを選択します。 ユーザー名とパスワード用のフィールドは使用できません。信頼された接続が 2 つのドメイン間で有効になっている場合は、同 一ドメインでも別ドメインでも Windows 認証が機能します。ただしシステムへのログインには、リモートデータベースにユー ザーとしてすでに追加されているアカウントを使用します。 5. Wyse Management Suite サーバの IP アドレスまたはホスト名を、WMS サーバの URL フィールドに入力します。 メモ: Wyse Management Suite サーバが 443 以外のポートに設定されている場合は、サーバアドレスにポート番号を入力しま す。 たとえば、https://10.0.0.444:567 のようにします。ここで、「567」はカスタム ポート番号です。 6.
4 データのインベントリのインポート データのインポートは、Wyse Device Manager(WDM)から Wyse Management Suite にデータのインベントリをインポートするプロ セスです。 WDM インポートタスク 画面から、各タスクを個別に実行できます。ただし、ビューおよび Windows のプロファイルのインポート 前に、WDM から Windows ベース WCM リソースをインポートする必要があります。ビューおよび Teradici 構成をインポートするに は、最初に WDM から Teradici ベース WCM リソースをインポートする必要があります。 各グループとそのサブグループに対して、次の動作が行われます。 ● Wyse Management Suite は、グループトークンが有効なグループを作成します。グループトークンとグループ説明は自動的に生成 されます。 ● ビューおよび Windows ベースプロファイル /Teradici ベースの構成のインポートに可能なトランザクションは 1 つだけです。グ ループ、デバイス、プロファイルのインポート後にデータを再度インポ
パッケージのインポートステータスは、進行中 と表示されます。RSP パッケージのインポートの所要時間は、RSP パッケージの サイズに応じて、数分から数時間かかります。パッケージが Wyse Management Suite リポジトリにインポートされると、パッ ケージのインポートステータスは インポート済み に変更されます。パッケージのインポートに失敗した場合は、インポートステ ータスが 失敗 に変わります。インポートステータス画面の詳細については、「RSP パッケージのインポートステータスの表示」を 参照してください。 デル・テクノロジーズは、[リポジトリー アクセスの検証]リンクをクリックして、Wyse Management Suite ローカル リポジトリー にアクセスできることを検証することをお勧めします。Wyse Management Suite ローカルリポジトリが設定されていれば、Wyse Management Suite ローカルリポジトリを入力できます。Wyse Management Suite ローカルリポジトリにアクセスできない場合は、 ネットワーク資格情報を入力します。 RSP パ
Windows ベース WCM リソースのインポートステータスの表示 WDM インポートタスク 画面で Windows ベース Wyse Configuration Manager(WCM)リソースをインポートすると、タスクのステ ータス画面が自動的に表示されます。ステータス画面には、次の属性がリストされます。 ● インポートされたパッケージ数:正常にインポートされたパッケージの総数が表示されます。 ● 保留中のパッケージ数:インポートを保留中のリソースの総数が表示されます。保留中のリソースをインポートするには、リン クをクリックして、インポートアクティビティを再度開始します。 ● インポートに失敗したパッケージ数:インポートに失敗したリソースの総数が表示されます。失敗したリソースをインポートす るには、リンクをクリックして、インポートアクティビティを再度開始します。 メモ: ● リソースのインポートアクティビティが完了すると、次回のログイン時または タスクに戻る をクリックしたときに、ステ ータスの表示 オプションが表示されます。 ● 最後のインポートアクティビティの日付が WCM リソース タスクセクショ
● デバイス:WDM で選択済みのビューにすでに関連付けられているデバイスをインポートする場合は、デバイス チェックボ ックスを選択して、次へ をクリックします。 ● WES プロファイル:WDM で選択済みのビューにすでに割り当てられている Windows ベースプロファイルをインポートする 場合は、WES プロファイル チェックボックスを選択して、次へ をクリックします。 各グループに割り当てられているデバイスおよびプロファイルのグループ階層が、画面に表示されます。 メモ: 選択したビューに両方のデバイスと WES プロファイルを割り当てる場合は、デバイス と WES プロファイル の両方 のチェックボックスを選択します。選択したビューに WES プロファイル と ThreadX_5X 構成 の両方を割り当てる場合 は、WES プロファイル と ThreadX_5X 構成 の両方を選択します。 WDM のすべての設定の割り当てが選択されます。変更はできません。特定のグループにデバイス構成を実際に割り当てられ るのは、ビルド オプションを使用して実行した場合のみです。詳細については、「デフォルト WDM グ
メモ: Teradici ベースデバイスを管理していて、Teradici ベースの構成をインポートしたい場合は、ThreadX 5.
メモ: ● リソースのインポートアクティビティが完了すると、次回のログイン時または タスクに戻る をクリックしたときに、ステ ータスの表示 オプションが表示されます。 ● 前回のインポートアクティビティの日付は、WCM リソース タスクセクションに表示されます。 ビューおよび Teradici ベースの構成のインポート Teradici ベースの構成を Wyse Management Suite にインポートする前に、Teradici ベース構成で使用されていた Teradici ベース Wyse Configuration Manager(WCM)リソースをインポートする必要があります。Teradici ベース WCM リソースをインポートする方法に ついては、「Teradici ベース WCM リソースのインポート」を参照してください。 グループ、ThreadX 5.
メモ: WDM のすべての設定の割り当てが選択されます。変更はできません。特定のグループにデバイス構成を実際に割り 当てられるのは、ビルド オプションを使用して実行した場合のみです。詳細については、「デフォルトの WDM グループタ イプを使用したグループおよび構成の作成」を参照してください。 WDM デフォルトグループタイプを使用したグループおよび構成の作成 ビルド オプションを使用して、WDM のデフォルトグループタイプでグループとプロファイルを作成します。グループ階層を Wyse Management Suite で作成できるのは、WDM にビューとしてグループ化が割り当てられていない場合です。 1.
● インポートに失敗したプロファイル数:インポートに失敗した Teradici ベースの構成の総数が表示されます。失敗した構成をイ ンポートするには、ロールバックアクティビティを実行して、構成をもう一度インポートします。 ● インポートに失敗したデバイス数:インポートに失敗した ThreadX 5.
5 Wyse Device Manager から Wyse Management Suite へのデバイスの切り替え WDM から Wyse Management Suite へのデバイスのインポートが完了すると、Wyse Management Suite のデバイス登録ステータスは 事前登録済み と表示されます。 Windows Embedded Standard、Windows 10 IoT Enterprise、ThinLinux、SUSE Linux デバイスを WDM から Wyse Management Suite に 切り替えるには、RSP パッケージを導入します。RSP パッケージを導入すると、接続が WDM から Wyse Management Suite に変更 され、Wyse Device Agent(WDA)が新しいバージョンにアップグレードされます。 ThinOS デバイスを WDM から Wyse Management Suite に切り替えるには、INI パラメータを導入します。 Wyse Management Suite の ポータル管理 タブを使用して、ThreadX 5.
3. [その他のパッケージ]に移動し、登録した RSP パッケージを選択して、[パッケージ スクリプト]をクリックします。 パッケージスクリプト画面が表示されます。 4. 編集 をクリックして、サーバ URL の RSP パッケージスクリプトの Wyse Management Suite サーバの URL を指定します。 例:"/bin/sh/tmp/deviceSwitchOver.sh https://wmserver.wms.com:443"。 5. [保存]をクリックします。 6. WDM で RSP パッケージを ThinLinux デバイスに導入します。 WDM を使用した RSP パッケージのインストールについては、www.dell.com/manuals にある『Dell Wyse Device Manager バージョ ン 5.7.2 管理者ガイド』を参照してください。 RSP パッケージの SUSE Linux デバイスへの導入 RSP パッケージを SUSE Linux Enterprise ベースのデバイスに導入するには、次の手順を実行します。 1.
表 5. INI パラメータ ThinOS v8.5 ベースのデバイス ThinOS v8.4 ベースのデバイス AutoLoad=1 AutoLoad=1 SignOn=1 SignOn=1 WDAService=yes\ WDAService=yes\ Priority=WMS Priority=CCM WMSEnable=yes\ CCMEnable=yes\ Server=\ CCMServer=\ CAValidation=no\ GroupPrefix=\ Override=yes GroupKey=\ MQTTServer=\ CAValidation=no\ Override=yes メモ: ThinOS Lite デバイスの場合は、表に記載されている INI パラメーターと同じパラメーターで、xen.ini ファイルを作 成する必要があります。 2. wnos.ini ファイルを、Wyse Device Manager(WDM)サーバーの C:\inetpub
6 移行後の処理 Wyse Device Manager(WDM)から Wyse Management Suite にインポートしたデータを検証します。ファイルの総数と合計容量の 比較には、イベントログを使用します。 データが正常に移行されたことを確認するには、次の手順を実行します。 1. Wyse Management Suite にログインします。 2. ダッシュボード ページで、WDM からインポートしたデバイスの総数を検証します。 3. ダッシュボード ページで、WDM インポートアクティビティのイベントサマリを検証します。 4. グループおよび設定 ページで、WDM からインポートしたグループとポリシーを検証します。 5. グループおよび設定 ページで、インポートしたグループをクリックし、対応する設定やリソースを検証します。 6. デバイス ページで、WDM から切り替えたデバイスを検証します。リアルタイムコマンドを実行すると、コマンドが Wyse Management Suite に応答していることを検証できます。 7.
7 Wyse Management Suite インポートツールのア ンインストール Wyse Management Suite インポートツールをアンインストールするには、次の手順を実行します。 1. コントロール パネル に移動して、プログラム > プログラムと機能 の順にクリックします。 2. Wyse Management Suite インポートツール を選択します。 3. アンインストール をクリックします。 Wyse Management Suite インポートツールのアンインストーラ 画面が表示されます。デフォルトでは、削除 ラジオボタンが 選択されています。 4. 次へ をクリックします。 5. アンインストールが終了したら、完了 をクリックします。 Wyse Management Suite インポートツールのインストーラを使用しても、Wyse Management Suite インポートツールをアンインスト ールできます。 1. デバイス上で WMS_Import_Tool.
8 トラブルシューティング このセクションでは、問題の発生時に、自分で実行できる基本的なトラブルシューティングについて説明します。 メモ: 前回のインポート セッションの詳細情報が必要ない場合は、%programdata%WMS-Import \WMSMigrationInfo.json ファイルを削除してください。 トピック: • • • • • • データのインポートの失敗 正しくないデバイス、グループ、プロファイルがインポートされる Wyse Management Suite にアクセスできない ビューとプロファイルのインポート中にインポート処理が停止する SUSE Linux デバイスの WDM から Wyse Management Suite への切り替えが失敗する Teradici ベースデバイスと WDM および Wyse Management Suite サーバ間の通信 データのインポートの失敗 問題:移行時に、データのインポートアクティビティが失敗します。 対策:詳細なエラー ログ レポートについて%programdata%WMS-Import\WMSImportLog.
ビューとプロファイルのインポート中にインポート処理が 停止する 問題:ビューおよび Windows ベースプロファイルのインポート中、インポートツールを閉じて再度開くと、インポート処理が停止し ます。インポートステータス画面には、ゼロ値が表示されます。 対策:[ビューおよび WES プロファイルのタスク]画面でロールバック操作を実行して、インポート アクティビティーを再開しま す。「ビューおよび Windows ベース プロファイルのインポート」を参照してください。 SUSE Linux デバイスの WDM から Wyse Management Suite への切り替えが失敗する 問題:SUSE Linux Enterprise デバイスの WDM から Wyse Management Suite への切り替えが失敗します。 対策:RSP パッケージのスクリプトに入力したサーバ URL、MQTT URL、グループトークンが正しいことを確認してください。RSP パッケージで、デバイスを Wyse Management Suite に切り替えてください。 Teradici ベースデバイスと WDM および W