Dell Wyse Management Suite バージョン 3.x 導入ガイド 2021 年 7 月 Rev.
メモ、注意、警告 メモ: 製品を使いやすくするための重要な情報を説明しています。 注意: ハードウェアの損傷やデータの損失の可能性を示し、その危険を回避するための方法を説明しています。 警告: 物的損害、けが、または死亡の原因となる可能性があることを示しています。 ©2020 - 2021 Dell Inc.またはその関連会社。All rights reserved.(不許複製・禁無断転載)Dell、EMC、およびその他の商標は、Dell Inc.
目次 章 1: はじめに..................................................................................................................................4 章 2: ハードウェア要件.....................................................................................................................5 章 3: Wyse Management Suite の導入アーキテクチャ......................................................................... 6 章 4: 導入の詳細.................................................................................................................
1 はじめに Wyse Management Suite は、Dell Hybrid Client 搭載のエンドポイントおよび Dell Thin Client を集中的に設定、監視、管理、最適化で きる次世代の管理ソリューションです。クラウドやオンプレミス導入、モバイル アプリケーションを使用する場所を問わない管理 オプション、BIOS 設定やポート ロックダウンなどの強化されたセキュリティなどの高度な機能のオプションも提供します。その 他の機能には、デバイス検出/登録、資産/インベントリー管理、構成管理、オペレーティング システム/アプリケーションの導入、 リアルタイムのコマンド、モニタリング、アラート、レポート、およびエンドポイントのトラブルシューティングが含まれます。 本書では、最大 12 万台のデバイスを管理するために、プライベート クラウド上の 1 台の仮想マシンまたはサーバーに Wyse Management Suite を導入する戦略について説明します。 4 はじめに
2 ハードウェア要件 次の表に、ハードウェアの要件を示します。 表 1.
3 Wyse Management Suite の導入アーキテクチ ャ 作業スペースに導入する Wyse Management Suite のインストーラコンポーネントは、次のとおりです。 ● WMS ウェブアプリケーション - Wyse Management Suite をホストするアプリケーションサーバ。 ● Memcached - パフォーマンスと拡張性のためにデータのキャッシュに使用されます。 ● MQTT - シンクライアントに通知をプッシュするために使用されます。 ● MongoDB – パフォーマンスと拡張性のための No-SQL データベース。 ● MariaDB - 構造化されたデータと正規化のためのリレーショナル データベース。 ● EMSDK - Teradici デバイスを管理する SDK。 図 1.
4 導入の詳細 本章では、Wyse Management Suite の導入アーキテクチャの詳細について説明します。 Wyse Management Suite は、最大 12 万台の接続デバイスをサポートします。 1 台のサーバーに導入すると保守も簡単に行えますが、複数台のサーバーに Wyse Management Suite を導入する場合もあります。 1 台のサーバーに導入して 5 万台のシン クライアントデバ イスをサポートする 1 台のサーバーで 5 万台のデバイスに対応する場合の最小ハードウェア要件は、次のとおりです。 表 2. ハードウェアの仕様 アプリケーション ハードウェアの仕様 Wyse Management Suite ● 4 CPU ● 16 GB RAM ● 120 GB HDD 1 台のサーバーに導入して 12 万台のシン クライアントデ バイスをサポートする 1 台のサーバーで 12 万台のデバイスに対応する場合の最小ハードウェア要件は、次のとおりです。 表 3.
図 2. Wyse Management Suite を 1 台のサーバーに導入 Teradici デバイスをサポートするための導入の詳細 Teradici デバイスをサポートするには、Wyse Management Suite に加えて EMSDK ソフトウェアコンポーネントをインストールする 必要があります。EMSDK コンポーネントは WMS.
図 3.
図 4.
図 5.
図 6.
5 カスタムのポート設定 Wyse Management Suite では、インストール済みアプリケーションのデフォルトポートとして次のポートが使用されます。 このタスクについて ● Apache Tomcat: 443 ● MariaDB データベース: 3306 ● Mongo データベース: 27017 ● MQTT Broker: 1883 ● Memcached: 11211 ● EMSDK:5172、49159 - Teradici デバイスの管理にのみ必要なオプション 上記の 1 つまたは複数のサービスには、デフォルトのポートを使用することをお勧めします。ポートの競合があり、デフォルトポ ートを使用できない場合は、Wyse Management Suite では、インストール中にデフォルト ポートを変更することができます。 上記のサービスの 1 つまたは複数に対してデフォルト以外のポートを使用するには、Wyse Management Suite のインストール中に カスタムインストール オプションを使用します。次の画面に表示されるオプションを使用すると、MongoDB と MariaDB のロー
6. URL にポート番号を入力します(デフォルトポート 443 の場合は URL から省略できます)(例:[https:// xyz.wysemanagementsuite.com:553/ccm-web])。URL に指定されたポートは、ポータル アクセスとデバイス登録の両方に使用 する必要があります。 メモ: Memcached ポートは、Wyse Management Suite のインストール中に変更できます。インストール後は、Memcached ポートの詳細を変更しないことをお勧めします。 MQTT ポートの変更 手順 1. Tomcat および MQTT サービスを停止します。 2. MQTT ブローカー サービスの設定を行うには、次の手順を実行します。 a. テキスト エディターで、\wmsmqtt\mqtt.conf ファイルを編集します。 b. 次のエントリに注意してください。 # Port to use for the default listener #port 1883 c.
c. ファイルを保存し、Tomcat サービスを開始します。設定したポートでサービスが実行されていることを確認します。たと えば、次のとおりです。 ps>get-nettcpconnection –LocalPort 3308 MongoDB データベースポートの変更 手順 1. Tomcat および MongoDB サービスを停止します。 2. MongoDB ポートエントリを設定するには、次の手順を実行します。 a. テキスト エディターで、\MongoDB\mongod.cfg ファイルを編集します。 b. ファイル内のプロパティを優先ポート番号に変更します。たとえば、port=27027 とします。 c. ファイルを保存し、MongoDB サービスを開始します。新しいポートで実行されていることを確認します。 3. Tomcat を設定するには、次の手順を実行します。 a. テキストエディタで、\Tomcat-8\webapps\ccm-web\WEB-INF\classes\bootstrap.properties ファイルを編集します。 b.
図 7. パブリック クラウドでの登録 5. 次の詳細を入力します。 a. Wyse Management Suite サーバーの URL メモ: Wyse Management Suite バージョン 1.0 に登録しないと、MQTT Server URL を使用することはできません。 b. c. d. e. WMS リポジトリ URL(URL をドメイン名でアップデート) Wyse Management Suite 管理者のログインユーザー名情報 Wyse Management Suite 管理者のログインパスワード情報 リポジトリパス情報 6. [登録] をクリックします。 7.
図 8. 登録に成功 8. Wyse Management Suite ポータルの次の画面で、リモートリポジトリの登録成功を確認します。 図 9.
9. WMS_Repo.exe を使用すると、HTTPS がデフォルトで有効になっており、自己署名証明書とともにインストールされます。ド メイン固有の証明書を独自にインストールする場合は、登録ページを下にスクロールして、SSL 証明書をアップロードします。 図 10. 証明書のアップロード 10.
図 11. SSL 証明書の有効化 11. Wyse Management Suite が自己署名証明書またはプライベート ドメイン証明書で有効になっている場合は、Wyse Management Suite リポジトリー サーバーに証明書をアップロードして、Wyse Management Suite CA の認証情報を検証できます。 図 12. トラストストア証明書 12. 登録時に入力した C:\wmsrepo に移動すると、すべてのリポジトリー ファイルが保存および管理されているフォルダーを表示 することができます。 カスタムのポート設定 19
Wyse Management Suite リポジトリサービスの管理 Wyse Management Suite リポジトリーは、Windows ローカル サービス ウィンドウに Dell WMS Repository: Tomcat Service とし て表示されます。また、サーバーの再起動時に自動的に開始するように設定されています。 20 カスタムのポート設定
6 Wyse Management Suite バージョン 2.x から 3.x へのアップグレード 前提条件 ● Wyse Management Suite をインストールするドライブに十分な容量があり、ローカル リポジトリーが構成されていることを確 認します。 ● Wyse Management Suite のセットアップ時にウイルス対策ツールまたはその他の監視ツールをインストールまたは設定した場 合は、アップグレードが完了するまでそのツールを一時的に無効にすることをお勧めします。Wyse Management Suite インスト ール ディレクトリー、一時ディレクトリー、およびローカル リポジトリー ディレクトリーに適切な除外の設定を追加すること もできます。 手順 1. Wyse Management Suite 3.x インストーラー パッケージをダブルクリックします。 2. [ようこそ] 画面で、[次へ] をクリックします。 EULA の詳細が表示されます。 メモ: この画面は、Wyse Management Suite を 3.0 から 3.x にアップグレードすると表示されます。 3.
7 Wyse Management Suite バージョン 3.x から 3.3 へのアップグレード 前提条件 ● Wyse Management Suite をインストールするドライブに十分な容量があり、ローカル リポジトリーが構成されていることを確 認します。 ● Wyse Management Suite のセットアップ時にウイルス対策ツールまたはその他の監視ツールをインストールまたは設定した場 合は、アップグレードが完了するまでそのツールを一時的に無効にすることをお勧めします。Wyse Management Suite インスト ール ディレクトリー、一時ディレクトリー、およびローカル リポジトリー ディレクトリーに適切な除外の設定を追加すること もできます。 手順 1. Wyse Management Suite 3.3 インストーラー パッケージをダブルクリックします。 2. [ようこそ] 画面で、[次へ] をクリックします。 EULA の詳細が表示されます。 メモ: この画面は、Wyse Management Suite を 3.0 から 3.x にアップグレードすると表示されます。 3.
図 13. ポートの選択 8. [次へ]をクリックします。 9. [起動]をクリックして、Wyse Management Suite の Web コンソールを開きます。 Wyse Management Suite バージョン 3.x から 3.
8 メンテナンス 本章では、データベースのバックアップを作成する方法について説明します。 データベースのバックアップ データベースのバックアップを作成する前に、Tomcat サービスを停止します。Tomcat サービスは Dell WMS: Tomcat Service とし て識別されており、ローカルサービスから停止する必要があります。 MongoDB のコンテンツをダンプするには、次のコマンドを実行します。 mongodump --host -u stratus –p --authenticationDatabase admin --db stratus --out ".\wmsmongodump" MarioDB のコンテンツをダンプするには、次のコマンドを実行します。 mysqldump --routine –h -ustratus –p stratus > ".\wmsdump.