DELTA 1010 User's Guide Version 4.0 M-AUDIO JAPAN , Inc. Macintosh Support : mac-support@m-audio.co.jp Windows Support : win-support@m-audio.co.jp www.m-audio.co.
使用許諾条件 DELTA 1010 を適切にご利用頂くために、本ユーザーズガ DELTA 1010 を他の機器と接続する場合は、すべての機器 イドをお読み下さい。本製品及び本ユーザーズガイドは、 の電源を切ってから行って下さい。また、電源をオン・ 株式会社エムオーディオジャパンの著作物です。従って、 オフする場合には、必ず機器のボリュームを最小にして 株式会社エムオーディオジャパンの書面による承諾がな から行って下さい。感電、機器の破損の原因になります。 い限り、目的や形式の如何に関わらず、本書の一部、ま たは全てを記録、複製、他の言語に翻訳することは法律 で禁じられています。 次のような場所での使用や保存はしないで下さい。 • 温度が極端に高い場所(直射日光の当たる場所、暖房 機器の近く、発熱する機器の近くなど) 本製品及び本ユーザーズガイドは、株式会社エムオー ディオジャパンによって予告なしに変更されることがあ り、本書の誤解を招くような表現 / 製品の改良による大 • 水気の近くや湿度の高い場所・ホコリの多い場所・振 動の多い場所 幅な機能の変化など、弊社は記載内容に対する責任
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目次 Chapter 1:DELTA 1010 について DELTA 1010 の特徴 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . Macintosh で必要な環境 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . Windows で必要な環境 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
MME/WDM(Windows). . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 20 SLTE(Windows). . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 20 Chapter 4:36Bit DSP の仕様 はじめに . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
Chapter 1: DELTA 1010 について DELTA 1010 は、高品位な 24Bit 96kHz A/D/A コンバーター を搭載した 1U オーディオコンバーターユニットと 36Bit •コントロールパネル・ソフトウェア装備 DSP やデジタル I/O を備えた PCI HOST カードで構成され、 1U オーディオコンバーターユニットと PCI HOST カード を専用デジタルケーブル(D-sub 25pin)で接続するノイ ズレスなレコーディングシステムです。DELTA 1010 には、 ハイエンド機器に採用されている AKM 社 A/D/A コンバー • CoreAudio・SoundManager・ASIO 1/2 ドライバ装備 ターを搭載し、高度なデバイスドライバテクノロジーを • Dolby Digital AC - 3/DTS エンコーデッドデータを外部 ベースに高音質で安定な動作環境を提供します。 (Macintosh) • MME・Direct Sound・WDM・ASIO 1/2・GSIF ドライバ 装備(Windows) デコーダへのデジタル送信(パス
• コンピュータの起動、及び使用 Windows で必要な環境 • メニューからコマンドを選択 Windows では、以下の環境が必要です : 1 • マウスを利用したクリック、選択、ドラッグ • Pentium MMX 200MHz 以上のプロセッサ(Pentium Ⅲ 500MHz 以上推奨) • ファイルの呼び出し、コピー、保存、削除 • ウィンドウの呼び出し、終了、スクロール、移動、 • 128MB 以上の RAM(256MB 以上推奨) 選択 これらの操作方法が分からない場合にはコンピュータの • Windows 95/98/ME , NT4.0 , 2000/XP ユーザーズガイドをお読みになり、操作方法を理解した • PCI バス(2.0/2.1/2.
DELTA シリーズに装備された 36Bit DSP による Monitor Mixer を使用すれば、アナログ 8ch 入力とデジタル 2ch 入力(計 10ch)をミキシングしてリアルタイムにデジタ PCI HOST カードの概要 ルへ出力することでフォーマットコンバーターとしても 使用可能です。 • AES/EBU フォーマットで出力する場合には電気特 性は S/PDIF のままですので、機器によっては正常 1 2 に受信できない場合があります。また、接続には 一般的に XLR バランス伝送で振幅が 10V、インピー ダンスが 110 Ω主流ですので、変換するコネクタ ( ト ランスが入っている ) が必要になります。 4 • Dolby Digital AC - 3/DTS エンコーデッドデータを外 部デコーダへデジタル送信(パススルー)するには、 3 アプリケーションの対応状況に依存します。 1. デジタル(S/PDIF)入力(I) 3.
4. WordClock In/Out(BNC) オーディオコンバーターユニットの概要 この BNC コネクターは、WordClock ジェネレーターや WordClock 対応機器と接続して、安定度の高い同期を可 能にします。また、BNC コネクターは、DELTA 1010 で使 用してるサンプリングレートと同一のワードクロックを 精密なクリスタル回路から出力します。 • 接続には、高品位な 75 Ω BNC ケーブルを使用して 1 2 下さい。また、安価な WordClock ジェネレーター 3 では音質疲労が発生するため、できる限り高品位な WordClock ジェネレーターの使用を推奨します。 1. Power LED 9VAC アダプターから電源供給が行われている状態で コンピュータを起動するとオーディオコンバーターユ ニットへ電源供給が行われ、LED が点灯します。 5.
7. アナログ出力(1/4 TRS・TS) この 1/4 TRS(Tip-Ring-Sleeve)バランス、または TS (Tip-Sleeve)アンバランスコネクターは、アナログ機器(ミ キサー・アクティブモニター等)を接続し、24Bit 96kHz までの出力が可能です。 8.
Chapter 2: CPU ベースレコーディ 2 ングシステムの基本 が、使用できるオーディオチャンネルの数は、オーディ ハードディスクレコーディングとは? オアプリケーションやコンピュータの環境によって異な テープ・レコーダーでのレコーディングでは、磁気テー るデータの量に関係しています。レコーディングを行う プを巻き取りながらシグナルをリニア(直線状)に記録 します。このため、任意の部分を再生するには、テープ の巻き戻しや早送りが必要になってきます。これに対し てハードディスク・レコーディングでは、ノン・リニア(ラ ンダムアクセス)が可能です。また、ループ再生も可能 ります。これらの要因はすべて、システム内で転送され と、データはオーディオハードウェアによって集められ、 コンピュータのプロセッサ(CPU)を通じてハードディ スクへと転送されます。プレイバックの場合は、これと 逆の過程が行われます。 になっていますので、ノン・ディストラクティブエディッ ト(非破壊)と呼ばれる編集方法が可能になります。 CPU ベースのレコーディングシステムでは、編集用途以 外にもエフェクトプラグイン
コンピュータ本体に搭載されていますので特に重要性を 持つ要素ではありません。 ロールパネル・ソフトウェアの Latency または DMA Buffer Size の値を変更することで、用途に応じて対処 することができます。 ソフトウェアシンセサイザーのリアルタイムプレイや、 メモリ リアルタイムに手作業での細かいエディッティングを行 オーディオ処理には大量の RAM が必要です。実際、使 用可能な RAM の容量は、使用可能なチャンネル数やサ ンプリングレートに直接関係しますので、可能な限り多 くの容量を搭載されることを推奨致します。 DELTA 1010 では、96MB の RAM 容量で 48kHz、128MB の RAM 容量で 96kHz のオペレーションが可能ですが、 小さいレイテンシーでオペレートする場合や、ソフト ウェアインストゥルメント / プラグインを多用する場合 には、出来る限り多くの容量を搭載することをお奨めし ます。 う場合には、 Latency または DMA Buffer Size の値を 小さくすると(一般的には 64 sample ∼ 256 sample)レ イ
一部のオーディオアプリケーションでは、8・16・20・ 24Bit レコーディングに対応していない場合がございま DELTA 1010 をスレーブで使用する場合には、DELTA 1010 のデジタル入力(S/PDIF・BNC)へ接続したデジタル機 す。詳しくは、オーディオアプリケーションの取り扱い 器の内蔵クリスタルオシレーターからワードクロックを 説明書を参照して下さい。 提供してもらうようにコントロールパネル・ソフトウェ アで選択(S/PDIF・WordClock)します。 2 ワードクロック デジタルオーディオでの時間の測定には、サンプリング レートと同じ周波数のある種のシグナル(ワードクロッ ク)が使用されます。DELTA 1010 のようなデジタルシス テムは、常に一つのクロック(マスター)に同期してい ます。DELTA 1010 とデジタル機器を接続した場合、1台 がクロックのマスターになり、残りの機器は全てスレー ブになります。したがって、デジタル機器を接続する場 合には、スレーブは無数に存在しマスターは一つしか存 在できないことを意味します。 デジタルで接続されている機器全てが
デジタル機器のサンプリングレートを選択し、ワードク ロックを供給する設定(S/PDIF・WordClock)を行います。 DELTA 1010 は、デジタル入力(S/PDIF)またはワードク ロック入力(WordClock)のストリームに同期し、正確 なデジタル転送が可能となります。 マルチカード DELTA シリーズでは、複数の DELTA シリーズを共存させ ることを可能にするマルチカードに対応しています。マ • DELTA 1010 のデジタル入力(S/PDIF)は、8kHz ∼ ルチカードとは、最大 4 機まで DELTA シリーズをコン 96kHz までのサンプリングレートをサポートしてい ます。ワードクロック入力(WordClock)は、8kHz ∼ 50kHz までのサンプリングレートをサポートし (TDIF・R-BUS)の I/O を増やしたい場合や、アナログ入 ています。 ピュータへインストールし使用することを可能にするテ クノロジーです。つまり、特別なデジタルフォーマット 出力数を増やしたい場合に、システムを買い替えること なくニーズに合わせた DELTA シリーズをチョイ
シンクロナイズ 複数の DELTA シリーズを同時に使用する場合には、複数 の DELTA シリーズをシンクロナイズさせることが必要に なります。基本的には、コントロールパネル・ソフトウェ アの MultiTrack Driver Devices を Multiple Card Sync に 2 設定すれば、複数の DELTA シリーズを同時に使用できま す。 デジタル入出力(S/PDIF)を使用したシンク ロナイズ 強固なシンクロナイズを行うためには、デジタル入出力 を使用してカスケード接続する方法をお奨めします。1 台の DELTA をクロックマスターとして、他の 3 台はデジ タル入力からクロックを供給してスレーブとして動作さ せる方法です。 CT-14 を使用したシンクロナイズ より強固で完全なタイミングでシンクロナイズを行うた めには、M-AUDIO CT-14 などのデジタルスルーボックス (デュプリケーター)を使用して並列に接続することで、 より強固で完全なタイミングのシンクロナイズを行うこ とが可能です。この場合も、1 台の DELTA をクロックマ スターとして、他の 3 台はデジタ
Chapter 3: インストールと設定 6. PCI HOST カードと DELTA 1010 のオーディオコンバー DELTA 1010 の設置 ターユニットの付属の D-sub 25pin ケーブルで接続し DELTA 1010 を使用するには、まずコンピュータへ PCI HOST カードを設置します。 ※ DELTA 1010 の PCI HOST カードは、静電気による電 子部品の破損を防ぐため、帯電防止処理された袋に同 封されています。 PCI HOST カードは精密機器ですので、 パッケージから取り出す段階から慎重に取り扱って下 さい。また、 カードに触る前に必ずコンピュータのアー スされた金属部分に触り、身体、衣服等に帯電した静 ます。 ※ D-sub 25pin ケーブルは、プリンターケーブルと同様 の仕様ですが、必ず純正のケーブルを使用して下さい。 7.
3. コントロールパネル・ソフトウェアの HW Settings > SoundManager I/O > Input にて、使用する入力ポー Macintosh 環境での設定 トを選びます。 このセクションでは、DELTA 1010 を Mac OS 9.x で使用 する前の各セットアップ方法について解説します。 ※ SoundManager ドライバでは、入力ポートに Monitor Mixer を選ぶことはできません。 オーディオドライバモデル 3 DELTA 1010 のドライバでは、オーディオドライバモ デルに SoundManager ドライバ・ASIO 1/2 ドライバ・ CoreAudio ドライバが用意されています。 サポートされるオーディオドライバや仕様は、随時変更 される可能性があります。最新の情報は、エムオーディ オジャパン Web サイトで得られます。 1. 出力機器として使用するには、Apple メニュー > コン トロールパネル > サウンド を選びます。 SoundManager(Mac OS 9.x) 2.
が用意されいます。ASIO ドライバでは、Logic Audio・ ※以下は、オーディオ入出力ポートを直接選択する機 Nuendo・CUBASE VST・Digital Performer 等の ASIO 対応 アプリケーションで DELTA 1010 の殆どの性能を発揮す ることが可能になります。DELTA 1010 ASIO ドライバを ASIO Drivers フォルダーへコピーします。 能を備えていないアプリケーション(iTunes や Apple DVD Player)で DELTA 1010 を使用する設定方法です。 オーディオ入出力ポートを直接選択する機能を備えて いるアプリケーションの場合には、アプリケーション のユーザーズガイドを参照して、DELTA 1010 の入出 力ポートを選択して下さい。 1. 入力機器として使用するには、システム環境設定 > サウンド を選びます。 1. Mac OS 9.x の ASIO ドライバのインストール後、オー ディオアプリケーションのオーディオ設定にて DELTA 1010 ASIO を選びます。 2.
す。OMS は、優れた MIDI 管理ツールであり、シンプル な MIDI システムから大規模なスタジオ等での MIDI シ ステムまでの、MIDI アプリケーションや MIDI 機器との MIDI コミュニケートをサポートするプログラムです。 Opcode 社 OMS 2.3.
※入出力ポートの選択には、物理的な各入出力ポート以 ケーションの場合には、アプリケーションのユーザー 外に Multichannel DELTA 1010 が選択できます。マ ズガイドを参照して、DELTA 1010 の入出力ポートを ルチチャンネルをサポートしたオーディオアプリケー 選択して下さい。 ションで DELTA 1010 の全ての入出力ポートを使用す るには、Multichannel DELTA 1010 を選択して下さい。 1. マイコンピュータ > コントロールパネル > マルチ メディア または サウンドとマルチメディア を W クリックします。 ASIO 1/2・GSIF(Windows) 2.
Chapter 4: 36Bit DSP の仕様 が非常に有効な方法となります。36Bit DSP でのゼロレ イテンシーモニタリングは、ハードウェアミキサーに接 はじめに 続してモニターしているとも言えるテクノロジーです。 PCI カードには、36Bit Digital Signal Processor(DSP)が 搭載されています。DELTA 1010 は、CPU ベースに最適 化されたレコーディングシステムですが、CPU ベースで のオペレーションでは当然 CPU パワーに依存するため に、プロセッサによっては処理が間に合わない現象に直 以下の図は、36Bit DSP によるモニタリングを表していま す。オーディオソースは、DELTA 1010 のオーディオ入力 から PCI HOST カードの 36Bit DSP へ送られ、36Bit DSP から DELTA 1010 のオーディオ出力へダイレクトに送ら れます。 面することが多々あります。本来 CPU に処理を任せる部 分を DSP によって処理をするため、CPU への負荷の軽 → 減や CPU ベースでは得られないレスポンスとレコー
リアルタイムミキシング / 内部ルーティング サウンドをオーディオアプリケーションでレコーディン グしたり、複数のオーディオアプリケーションのサウン リアルタイムミキシング機能は、DELTA 1010 の中にハー ドをリアルタイムに再生 / ミックスしながら、オーディ ドウェアデジタルミキサーが装備されていると理解して オアプリケーションでリアルタイムにレコーディングす 下さい。このミキシング機能は、オーディオアプリケー ることまでも可能になります。 ションからの出力と外部機器からの入力をミキシングし て、DELTA 1010 アナログ 1/2ch アウト・デジタルアウト 入力ポートを名称で表すオーディオアプリケーションで へ出力することを可能にしています。 は、Mixer IN と表示されます。入力ポートを数値で表す アプリケーションでは、Input 11-12 と表示されます。つ 一般的なオーディオアプリケーションでは、予めレイテ まり、DELTA 1010 はオーディオアプリケーションで 12In ンシーを踏まえた上でプレイバックのタイミングを調整 10Out として認識さ
リアルタイムパッチベイ 出力するソースの選択: リアルタイムパッチベイは、各出力ポートへ任意のソー スを出力することを可能にする優れたパッチベイとして 機能します。しかも、DELTA 1010 単体で動作しているた め、オーディオアプリケーションでのレコーディング中 でも独立してリアルタイムにコントロールすることが可 能です。 このパッチベイ機能は、アナログ / デジタル出力へ任意 のソースを瞬時に出力することが可能になるため、リア ルタイム A/D D/A コンバーターとしても利用できます。 また、アナログ / デジタル出力へ同ソースを出力するこ とで、完全なデュプリケーターとしても機能します。以 下は、DELTA 1010 から出力されるソースを表しています。 a. オーディオアプリケーション からのソースを出力 します。 b. Monitor Mixer でミックスされた 2ch マスターソー ス(Master Volume)を出力します。 c. DELTA 1010 のデジタル入力 のソースをダイレクト に出力します。 d.
Chapter 5: コントロールパネル・ ソフトウェア 1 2 はじめに デバイスドライバには、DELTA 1010 をコントロールする ためのコントロールパネル・ソフトウェアが含まれます。 コントロールパネル・ソフトウェアは、DELTA 1010 ←→ デバイスドライバ←→コントロールパネル・ソフトウェ ア←→オーディオアプリケーションまでの情報の流れの 中で、DELTA 1010 を使用する上での重要な設定を行いま す。コントロールパネル・ソフトウェアを把握すること で DELTA 1010 に装備された機能全てを効率良く的確に 使用できます。 1. Master Volume:Monitor Mixer の左に表示されてい るチャンネルが Master Volume で、最も長いストロー クを採用しています。Master Volume では、Monitor Mixer 全体の出力レベルをコントロールします。Peak Maters はフルスケールに対しての出力シグナルレベル を表し、Master Volume フェーダーから直接影響を受 けます。 2.
2. SM/ASIO 1/2:オーディオアプリケーションの 1/2ch なります。また、各フェーダー上には 0.5dB 単位の微 調整が可能なコントローラーも備わっています。 出力が入力されます。 2. SM/ASIO 3/4:オーディオアプリケーションの 3/4ch 2. Peak Maters:オーディオシグナルを フルスケール (0dB) に対しての dB 表示します。 メーターは 3 セクショ 出力が入力されます。 2. SM/ASIO 5/6:オーディオアプリケーションの 5/6ch 出力が入力されます。 ンに分かれており、-3dB ∼ 0dB(赤色)ではクリップ が発生する可能性がありますので注意が必要です。出 力の 0dB はフルスケールを意味していますので、ハー 2. SM/ASIO 7/8:オーディオアプリケーションの 7/8ch 出力が入力されます。 ドウェア的にクリップすることは不可能になります。 3. Pan:ハンドルを左右にドラッグしてパンニングのコ 2.
f.H/W In 3/4:DELTA 1010 のアナログ 3/4ch 入力からの 1 2 3 4 シグナルを出力します。 5 g.H/W In 5/6:DELTA 1010 のアナログ 5/6ch 入力からの シグナルを出力します。 a b c d e f g h h.H/W In 7/8:DELTA 1010 のアナログ 7/8ch 入力から のシグナルを出力します。 HW Settings HW Settings では、DELTA 1010 を使用する上での重要な 設定を行います。オーディオアプリケーションは、起動 時にここでの設定を参照して DELTA 1010 を認識するた 以下は、DELTA 1010 の各出力ポートを表しています。 め、オーディオアプリケーションを起動する前に設定す る必要があります。 1. H/W Out 1/2:DELTA 1010 のアナログ 1/2ch へ出力さ 1 2 3 6 れるソースをセレクトします。 2. H/W Out 3/4:DELTA 1010 のアナログ 3/4ch へ出力さ れるソースをセレクトします。 3.
デジタルレコーディングを行うに場合にチェックを入 れて下さい。 • Word Clock:チェックを入れると、DELTA 1010 の Word Clock In 入力(BNC)へ接続した外部デジタル機 器からクロックを供給します。Word Clock ジェネレー ターなどを使用してデジタルネットワークを構築され ている場合にチェックを入れて下さい。 ※マスタークロックが選択されると、マスタークロック をモニターし、ステータスディスプレイに状況が表示 されます。 Locked と表示されている場合には、完 全に同期していることを表します。ストリームが把握 できない場合や、ワードクロックが供給されていない 場合には、 Unlocked と表示します。 3.
6.Multitrack Driver Devices: DELTA 1010 は、全チャンネル及び複数の DELTA シリー • Restore Defaults:クリックすると、ステータスビッ ト(Advanced)を初期設定に戻します。 ズの録再生を同期することが可能です。 2.
3.Professional Format Advanced Settings: ここでは、Digital Output Format で Professional (AES/ DeltaPanelPPC メニュー: DeltaPanelPPC メニューでは、各セッション毎に最適化 EBU)を選んだ場合の、データタイプ・エンファシスに されたセットアップを複数保存したり、保存したセット 関する設定を行います。 アップを瞬時に読み込んだりすることが可能です。 • Data Type:ここでは、出力するデータタイプの設定 を行います。 a. Audio:オーディオシグナルを出力します。 b.
アプリケーションの出力が入力されることで、Mixer Mac OS X でのコントロールパネル・ ソフトウェアの仕様(M-AUDIO Delta Control Panel) Mac OS X のコントロールパネル・ソフトウェアの名称 は、 M-AUDIO Delta Control Panel になります。インス トールガイドに従ってドライバをインストールし、OS を 再起動してから、アプリケーション > M-AUDIO Delta Control Panel を起動して下さい。また、CoreAudio 対 応アプリケーションの コントロールパネル からも起 Input は柔軟な機能となっています。各入力チャンネ ルではボリューム / ソロ / ミュート / パンのコントロー ルが可能です。Peak Maters は、各チャンネルへ入力 されたソースのプリフェーダーレベルを表示するた め、フェーダーをコントロールしても変化はありませ んが、Master Volume から出力されているレベルには 影響します。 以下は、Monitor Mixer の各チャンネルに入力されるソー スを表しています。
以下は、Monitor Mixer の各パラメーターの解説です。 1 Patchbay/Router Patchbay/Router では、PCI HOST カードに装備した 36Bit Digital Signal Processor(DSP)処理で、DELTA 1010 の各 出力ポート(アナログ / デジタル)へ任意のソースを出 2 力することを可能にする優れたパッチベイとして機能し ます。しかも、DELTA 1010 単体で動作しているため、オー ディオアプリケーションでのレコーディング中でも独立 してリアルタイムにコントロールすることが可能です。 3 4 このパッチベイ機能は、アナログ / デジタル出力へ任意 のソースを瞬時に出力することが可能になるため、リア 5 6 ルタイム A/D D/A コンバーターとしても利用できます。 また、アナログ / デジタル出力へ同ソースを出力するこ 1.
以下は、DELTA 1010 から出力されるソースを表していま しているオーディオアプリケーションを一旦終了しな す。 いとこの設定は変更できません。マスタークロックに は、Internal Xtal(DELTA 1010 の内臓 crystal オシレー a.Software Out 1/2:オーディオアプリケーションから Clock)が選択可能です。初期設定では、 Internal Xtal のシグナルを出力します。 b.Monitor Mixer:Monitor Mixer の Master Volume(マ スター 2ch ミックス)を出力します。 c.S/PDIF In:DELTA 1010 のデジタル(S/PDIF)入力か らのシグナルを出力します。 d.S/PDIF In(rev.):DELTA 1010 のデジタル(S/PDIF) 入力の位相を反転して出力します。 e.Delta In 1/2:DELTA 1010 のアナログ 1/2ch 入力から のシグナルを出力します。 のシグナルを出力します。 g.
グレートのみで動作可能な状態になります。サンプリ DELTA シリーズがインストールされている場合に有 ングレートを固定すると、オーディオアプリケーショ 効になります。このオプションにチェックを入れる ンでサンプリングレートの変更ができなくなります。 と、複数の DELTA シリーズの全チャンネルを同期さ 初期設定では、 Rate Locked にチェックされていま せます。 せん。 5.
• Consumer:DELTA 1010 のデジタル(Coaxial)出力か • Emphasis:ここでは、Emphasis の設定を行います。 ら S/PDIF フォーマットで出力します。民生用デジタ Emphasis とは、古いオーディオ CD や FM 伝送系放送 ル機器と接続する場合に選びます。 等に、あらかじめ高域を強調(プリエンファシス)し • Professional:DELTA 1010 のデジタル(Coaxial)出力 から AES/EBU フォーマットで出力します。業務用デ ジタル機器と接続する場合に選びますが、電気特性は S/PDIF のままですので、機器によっては正常に受信 できない場合があります。 てレコーディングし、再生時に高域を抑える(デエン ファシス)ことで耳につき易い高域部のノイズを低減 (S/N 比の改善)することを意味します。 a.No Emphasis:エンファシスを適用しません。 b.
ている DELTA シリーズ個々のエディットを可能としてい b . C C I T T:C C I T T(C o n s u l t a t i v e C o m m i t t e e o n International Telegraphy and Telephony)のプリ・エン ますので、エディットする DELTA シリーズを選択して、 ファシスを適用します。 M-AUDIO Delta Control Panel のセットアップを行います。 c.50/15usec:50/15usec の時定数を使ったプリ・エンファ シスを適用します。 About About では、DELTA 1010 のデバイスドライバと M-AUDIO Delta Control Panel(コントロールパネル・ソフトウェ ア)のバージョンを表示します。また、M-AUDIO Delta Control Panel のメニューにて設定の保存 / 読み込みが可 2.
アプリケーションの出力が入力されることで、Mixer Windows でのコントロールパネル・ ソフトウェアの仕様(M-Audio Delta Control Panel) Windows のコントロールパネル・ソフトウェアの名称は、 M-Audio Delta H/W になります。インストールガイド に従ってドライバをインストールし、OS を再起動してか ら、コントロールパネル > M-Audio Delta H/W を起 動して下さい。また、ASIO 対応アプリケーションの ASIO コントロールパネル やタスクトレイからも起動させる こともできます。 Input は柔軟な機能となっています。各入力チャンネ ルではボリューム / ソロ / ミュート / パンのコントロー ルが可能です。Peak Maters は、各チャンネルへ入力 されたソースのプリフェーダーレベルを表示するた め、フェーダーをコントロールしても変化はありませ んが、Master Volume から出力されているレベルには 影響します。 以下は、Monitor Mixer の各チャンネルに入力されるソー スを表しています。 1
以下は、Monitor Mixer の各パラメーターの解説です。 Patchbay/Router Patchbay/Router では、PCI HOST カードに装備した 36Bit Digital Signal Processor(DSP)処理で、DELTA 1010 の各 出力ポート(アナログ / デジタル)へ任意のソースを出 1 力することを可能にする優れたパッチベイとして機能し 2 ます。しかも、DELTA 1010 単体で動作しているため、オー ディオアプリケーションでのレコーディング中でも独立 してリアルタイムにコントロールすることが可能です。 3 4 このパッチベイ機能は、アナログ / デジタル出力へ任意 のソースを瞬時に出力することが可能になるため、リア 5 6 ルタイム A/D D/A コンバーターとしても利用できます。 また、アナログ / デジタル出力へ同ソースを出力するこ 1.
以下は、DELTA 1010 から出力されるソースを表していま いとこの設定は変更できません。マスタークロックに は、Internal Xtal(DELTA 1010 の内臓 crystal オシレー す。 ター)またはデジタル入力(S/PDIF フォーマット・Word a.WavOut 1/2:オーディオアプリケーションからのシグ b.Monitor Mixer:Monitor Mixer の Master Volume(マ スター 2ch ミックス)を出力します。 c.S/PDIF In:DELTA 1010 のデジタル(S/PDIF)入力か らのシグナルを出力します。 d.S/PDIF In(L/R Rev.) :DELTA 1010 のデジタル(S/PDIF) 入力の位相を反転して出力します。 e.
ングレートを固定すると、オーディオアプリケーショ DELTA シリーズがインストールされている場合に有 ンでサンプリングレートの変更ができなくなります。 効になります。このオプションにチェックを入れる 初期設定では、 Rate Locked にチェックされていま と、複数の DELTA シリーズの全チャンネルを同期さ せん。 せます。 • Reset Rate When Idle:DELTA 1010 は、最後に終了し たオーディオアプリケーションのサンプリングレート で動作を続けます。Reset Rate When Idle にチェック を入れると、オーディオアプリケーション終了後に初 期設定のサンプリングレートで動作するようになりま す。従って、Reset Rate When Idle にチェックが入っ ていないと、最後に終了したアプリケーションのサン プリングレートが 22.5kHz だった場合、デジタルミキ サーやパッチベイも 22.5kHz で動作を続けるため、音 質が劣化します。 5.
最近の DVD/CD プレーヤーは、Dolby Digital 5.1、DTS サ • PCM Limit:ソフトウェア内でクリップを生じる場合 ラウンド、またはその他のマルチチャンネルフォーマッ こちらにチェックを入れるとクリップを取り除くこと トをデコードしますが、Bass Management は、6.1、7.1ch ができます。 などのマルチチャンネルサラウンドサウンドを扱うこと を可能にしています。 1 • Mute:チェックを入れるとすべての音声がミュート されます。 2 2.Speaker Freq.
• Crossover Freq:ここで Front、Center、Surrounds、 • Distance:リスニングポイントからの各スピーカーの 距離を設定します。1ft は 30cm になります。 Rear Surrounds スピーカーのクロスオーバーフリケ ンシーを調節します。 • Mute / Reroute:チェックを入れるとチェックを入れ たスピーカーがミュートされます。但し、センタース • Sub (LFE + Main):チェックを入れるとサブウーファー にルートされているフロントスピーカーのクロスオー ピーカー(C)をチェックすると L/R フロントスピー バーフリケンシーより下の周波数がフロントスピー カーにセンタースピーカーの音声信号がリルートされ カーにルートされます。 ます。またサブウーファー(Sub)にチェックを入れ た場合も、L/R フロントスピーカーに(LFE+Crossover • Virtual 6.1・Virtual 7.
• Restore Defaults:クリックすると、ステータスビッ ト(Advanced)を初期設定に戻します。 3.Professional Format Advanced Settings: ここでは、Digital Output Format で Professional (AES/ EBU)を選んだ場合の、データタイプ・エンファシスに 関する設定を行います。 2.Digital Input: ここでは、デジタル入力ポートの選択とステータスを表 示します。DELTA DiO 2496 など 2 系統のデジタル入力 (Coax・Optical)を備えている製品では、使用するデジ タル入力ポートを選択します。 • Data Type:ここでは、出力するデータタイプの設定 を行います。 a.
M-Audio Delta Control Panel メニュー: M-Audio Delta Control Panel メニューでは、各セッション 毎に最適化されたセットアップを複数保存したり、保存 したセットアップを瞬時に読み込んだりすることが可能 です。 • Done:M-Audio Delta Control Panel を終了します。 5 • Save::ダイアログボックスが表示され、編集中のセッ トアップを新規または上書き保存します。 • Delete:ダイアログボックスが表示され、以前に作成 したセットアップを削除します。 • Load:ダイアログボックスが表示され、以前に作成し たセットアップを読み込みます。 H/W Installed: H/W Installed メニューでは、コンピュータへインストー ルされている全ての DELTA シリーズが自動認識されま す。M-Audio Delta Control Panel は、インストールされ ている DELTA シリーズ個々のエディットを可能としてい ますので、エディットする DELTA シリーズを選択して、 M-Audio D
Chapter 6: FAQ ンストールされている PCI スロットを他の場所へ ここでは、DELTA 1010 に関してお問い合わせを頂いてい る一般的な問題点と回避方法をご紹介します。 変える / 再度差し直す等を行って下さい。また、周 辺機器を多数接続されている場合には、PCI に供給 される電圧が不足しカードを認識できない場合が あります。 • Macintosh のファームウェアを最新の状態(ファー Macintosh ムウェアのアップデート)にして下さい。 DELTA 1010 が Mac OS 9.
Clock または S/PDIF になっているか確認し、接 続しているデジタル機器の電源が入っているか、 ワードクロックを提供する設定になっているか確 認して下さい。 バッファーサイズを大きな値に変更して下さい。 • MIDIMAN/M-AUDIO 以外の一部の USB 機器では、 DELTA 1010 へノイズを乗せてしまう場合がありま す。この場合は、USB 機器のドライバを最新のバー ジョンへアップデートして下さい。 ドライバがインストールされているのにレコーディ ングができない場合: • オーディオアプリケーションの入力ポートに DELTA 1010 が選ばれているか確認して下さい。入力ポー トを数値で表すアプリケーションでは、 Input 1・2・ 3・4・5・6・7・8= アナログ入力 ・ Input 9・10 = デジタル入力 ・ Input 9・10 = Monitor Mixer 入 力 になります。 • ハードディスクのデフラグを行って下さい。 • DELTA 1010 に付属の 9vAC(3A)を使用しているか 確認して下さい。他製品の 9vDC・9vAC では動作し ません
• DELTA 1010 と接続しているモニターシステムが正 常か確認し、接続ケーブルが適切な製品か確認して Windows 下さい。デジタル接続している場合には、インピー DELTA 1010 が Windows に認識されない: • ご利用になっているデバイスドライバが、ご利用に なっているオペレーティングシステムに対応している か確認して下さい。 • オーディオアプリケーションの出力ポートに DELTA 1010 が選ばれているか確認して下さい。また、マ ルチチャンネル対応のアプリケーションでは、モニ • DELTA 1010 が適切に PCI スロットへ接続されてい るか確認して下さい。また、 DELTA 1010 を PCI スロッ トにインストール後、デバイスマネージャーに 不 明なデバイス または その他のデバイス に?マー クが表示されている場合には、一旦 削除 してか ら Windows を再起動してデバイスドライバの再イ ンストールを行って下さい。 ターシステムに接続されているポートを出力ポー トとして設定しているか確認して下さい。 • オーディオ CD を DELTA 1
Clock または S/PDIF になっているか確認し、接 • 一部のソフトウェアインストゥルメントやオーディ 続しているデジタル機器の電源が入っているか、 オアプリケーションでは、小さいオーディオバッ ワードクロックを提供する設定になっているか確 ファーに対応していない場合があります。DELTA 認して下さい。 1010 またはオーディオアプリケーションのオー ディオバッファーサイズを大きな値に変更して下 さい。 ドライバがインストールされているのにレコーディ ングができない場合: • オーディオアプリケーションの入力ポートに DELTA 1010 が選ばれているか確認して下さい。入力ポー トを数値で表すアプリケーションでは、 Input 1・2・ • DELTA 1010 の IRQ を確認して下さい。一般的に DELTA 1010 が安定して動作する IRQ は、5・9・10 になり、できるだけ DELTA 1010 のみに IRQ を一 つ割り当てて(他の機器とシェアしない)下さい。 IRQ は、BIOS で変更するのが一般的ですが、一番 3・4・5・6・7・8= アナログ入
Technical Specs A/D D/A コンバーター: • 24Bit 96kHz 110dB エンハンスト・デュアルビット ADC アナログオーディオ: • アナログ入力感度(最大):+20dBu(+4dBu モード) 2.1dBV(-10dBV モード) (AKM AK5383)搭載 • 24Bit 96kHz アドバンスト マルチビット DAC(AKM • アナログ出力感度(最大) :+20.0dBu(+4dBu モード) AK4393)搭載 +2.0dBV(-10dBV モード) • 周波数特性:22Hz ∼ 44kHz,-0.4,-0.4dB(96kHz 時) • この Technical Specs は、2003 年 1 月現在でのデータ です。将来予告なしに変更することがあることをご了 • 解像度:8・16・20・24bit 承下さい。 • ダイナミックレンジ入力:109dB(a-weighted) • ダイナミックレンジ出力:108dB(a-weighted) • 歪み率(at 0dBFS)入力:0.001% 以下 • 歪み率(at 0dBFS)出力:0.