Manual
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4.0 はじめ に
危険:カプラを緩めて油圧を解放しないでくだ
さい。閉じ込められた油圧が作用して、緩んだカ
プラが猛烈な勢いで突然飛び出す恐れがありま
す。飛び出したカプラが作業員を直撃すると、重傷や死
亡事故の原因となります。
警告:カプラが緩むと高圧オイルが噴出し、皮膚
を貫通する恐れがあります。重傷や死亡事故の
原因となります。必ずカプラ圧力解放工具を使
用して安全に減圧し、カプラを外してください。
警告:圧力解放工具を使用する前に、必ずブロ
ックやクライビングで荷物をサポートしてくださ
い。油圧解放中にアクチュエータが移動すること
があります。荷物が移動したり落下すると、重傷
や死亡事故の原因となります。
警告:CT-604カプラ圧力解放工具に設計されて
いる最大油圧は、700 bar[10,000 psi]です。この
工具を高圧で作動するシステムや構成品に使用
しないください。
以下の手順に従って、油圧で固定されたカプラを減圧
します。
1. 油圧装置で荷物をサポートしている場合、必要に応じ
てブ ロックやクライビングで 荷 物を 固定します。これ に
より、油圧解放中に荷物が移動または落下するのを防
止できます。
2.
減圧用の片方のカプラのネジ部が清掃されて良好な
状態であることを確認します。カプラのネジ部が破損
している 場 合 、圧力を解放しないでください。
3. 圧力解放工具本体のすべてのネジ部およびキャッ
プ/ボルトアセンブリが清掃されて良好な状態である
こと を 確 認 しま す 。ネジ部が破損している圧力解放工
具は使用しないでください。
注意:手順4と5の説明に従って、圧力解放工具本体を片
方のカプラに手で締め付けます。下の図1を参照してくだ
さい。
注意:圧力解放工具本体には、一方の端に「male
coupler(オス形カプラ)」およびもう一方の端に「female
coupler(メス形カプラ)」と記されています。使用する端部
を間違わないようにしてください。
4. オス形カプラ側の圧力解放:圧力解放工具本体をオス
形カプラ側にねじ込み、手でしっかり締め付けます。
5. メス形カプラ側の圧力解放:圧力解放工具本体をメス
形カプラ側の保持カラーにねじ込みます。保持カラー
を手でしっかり締め付けます。
6. 下の図1に示すように、圧力解放工具には2つのキャッ
プ/ボルトアセンブリが含まれています。以下 に従って、
正しく使 用してください。
• オス形カプラ側には、ボルトが短い方のキャップ/ボル
トアセ ンブリを 使 用しま す。
• メス形カプラ側には、ボルトが長い方のキャップ/ボル
トアセ ンブリを 使 用しま す。
次の手順に進む前に、キャップがボルトに密着している
こと を 確 認 しま す 。
7. キャップ/ボルトアセンブリを圧力解放工具本体にね
じ込みます。キャップ/ボルトアセンブリを右にゆっくり
回します。カプラのチェックボールが開き、油圧が解放
されるまで回します。必要であれば、調整可能なレン
チをボルトに使用してください。
注意:キャップ/ボルトアセンブリが締め付けられると、加
圧された油圧オイルが圧力解放工具本体を通ってキャ
ップに流れ込みます。余分なオイルは適当な容器に排出
してくだ さい 。
8. 片方のカプラ、本体およびキャップ/ボルトアセンブリ
一式を油圧装置(マニホールド、シリンダー など) から
取り外しま す。重要
: 圧力解放工具の部品は、緩めた
り取り外して いる 間、カプ ラに 取り付 け たまま にしてお
きます。
9. 片方のカプラから圧力解放工具の構成品
を外しま
す。圧力解放工具構成品を清掃して、付属
の容器に保管します。
注意:上記の手順で取り外した片方のカプラは
廃棄してください。磨耗または損傷したカプラ
は、修理または再使用しないください!
長い方のキャップ/ボルトアセンブリ(メス
形カプラ側に使用)
短い方のキャップ/ボルト
アセンブリ(オス形カプ
ラ側に使用)
本体
オス形カプラ側
メス形カプラ側
図1