FoodPro Plus Noncontact Food Safety Thermometer (Japanese) June 2005, Rev. 2, 11/11 © 2005-2011 Fluke Corporation. All rights reserved. All product names are trademarks of their respective companies.
保証および責任 この Fluke 社製品は、発送日から 2 年間材料および製造上 の欠陥のないことを保証します。ヒューズ、使い捨て電 池、または、使用上の間違いがあったり、変更されたり、 無視されたり、汚染されたり、事故若しくは異常な動作や 取り扱いによって損傷したと Fluke が認めた製品は保証の 対象になりません。Fluke 認定再販者は、より大きな保証 または異なった保証をFluke に代りに行う権限は持ってい ません。保証サービスを受けるには、最寄りの Fluke 認定サービス・センターへご連絡いただき、返送方法に関 する情報を入手してから、問題に関する説明を添えて製品 を返送してください。 本保証は、購入者の唯一の救済手段であり、ある特定の目 的に対する商品性または適合性に関する黙示の保証をすべ て含むが、それのみに限定されtない、明白なまたは黙示 の他のすべての保証の代わりになるものです。データの紛 失を含む、あらゆる原因に起因する特殊な、間接的、偶然 的または必然的その害または損失に関して、それが保証の 不履行、または、契約、不法行為、信用、若しくは他のい かなる理論に基づいて発生したものであ
目次 題目 ページ はじめに ........................................................... 1 FoodPro Plus の仕様および機能 ..................... 2 操作方法 ........................................................... 4 ご使用になる前に .......................................... 4 非接触(赤外線)モードでの測温 ................. 4 モードの選択 ................................................. 5 プローブモード .............................................. 5 タイマーモード .............................................. 6 HACCPチェック機能 .....................................
FoodPro Plus ユーザーズ・マニュアル ii
Noncontact Food Safety Thermometer はじめに この度は、中心温度センサ付食品衛生非接触温度計フードプロプ ラスをお買い上げいただき、誠にありがとうございます。この製 品の操作方法、および特長をより深くご理解いただくため、この 製品取扱説明書をよくお読みください。この食品安全温度計は、 2 種類の高精度温度計が 1 つの装置に組み込まれた製品です。2 種 類の温度計とは、特別に校正された非接触式 の赤外線温度計 (IRT) と校正済みの抵抗温度装置 (RTD) 挿入プローブです。表面温度の 速やかな読み取りは非接触温度計を、内部温度の正確な測定には プローブをご利用ください。 1
FoodPro Plus ユーザーズ・マニュアル FoodPro Plus の仕様および機能 仕様および機能については、表 1 を参照してくだ さい。仕様は 予告なく変更される場合があります。 表 1. 仕様および機能 赤外線 温度範囲 IR チャンネル -35 °C ~ 275 °C (-31 °F ~527 °F) 確度 23 °C ± 2 °C (73 °F ± 4 °F) の環境作動温度を想定 0 °C ~ 65 °C (32 °F ~ 149 °F): ± 1 °C (± 2 °F) 0 °C (32 °F) 未満: ± 1 °C (± 2 °F) ± 0.1 度 / 65 °C (149 °F) を超える温度: 読み取り値の ± 1.5 % 応答時間 初期読み取り後 < 500 ms スペクトル反応 8 ~ 14 ミクロン 放射率 [1] 食品サービス・アプリケーショ ン用に事前設定 スポット・サイズの光学分解能 に対する距離(D:S) 90 % のエネルギーで 2.
Noncontact Food Safety Thermometer 操作方法 表 1. 仕様および機能 (続き) プローブ (続き) プローブの寸法: 直径 : 3.0 mm (0.118 in.) 長さ : 80 mm (3.0 in.) センサー 薄膜、プラチナ・クラス A RTD 作動 反復性 機器の確度仕様内 環境作動範囲 0 °C ~ 50 °C (32 °F ~ 122 °F) 相対湿度 30 °C (86 °F) で RH 10 – 90 % (± 5 %) 結露なし 保管温度 -20 °C ~ 60 °C (-4 °F ~ 140 °F) 重量/寸法 (電池装着時) 165 mm x 32 mm x 50 mm (6.5 in. x 1.25 in. x 2 in.) 150 g (0.33 lb.) 電源 9 V アルカリ電池 電池寿命 (アルカリ): 23 °C (73 °F) で最低 10 時間 目標照射 高輝度 LED 画面分解能 4 桁、0.1 °C (0.
FoodPro Plus ユーザーズ・マニュアル 操作方法 ご使用になる前に 初めてご使用になる場合は「バッテリーの挿入/交換」を先にお読 みください。 非接触(赤外線)モードでの測温 ON ボタンを押し、非接触モードでの測温を行います。測温は ON ボタンが押されている間継続され、この間ディスプレイに 「SCAN」 の文字が点滅します。ボタンから指を離すと、今度はデ ィスプレイに「HOLD」と表示され、最後の指示値が 7 秒間後に表 示された後、ディスプレイが OFF になります。 ディスプレイ中央には、対象物上のマーカーで照射された部分の 平均温度が表示されます。ディスプレイ下部には最大温度地が表 示されます(図 1)。 ebv03.eps 図 1.
Noncontact Food Safety Thermometer 操作方法 注意 赤外線温度計測は対象物の表面温度の計測のみに有効 す。 内部温度を正確に測定する為には、プローブをご利用く ださい。 モードの選択 SELECT ボタンには二つの機能があります。ディスプレイが ON の 状態で SELECT ボタンを押すと、非接触→プローブ→タイマーの 順で、3 つの異なる操作モードに切り換わります(図 2)。 ebv04.eps 図 2.
FoodPro Plus ユーザーズ・マニュアル ebv05.eps 図 3. 伸長接触プローブ ebv06.eps 図 4.
Noncontact Food Safety Thermometer 操作方法 タイマーを設定するには、タイマーアイコン(図 5)が表示される まで SELECT ボタンを押します。次に SET ボタンを一回押してセ ットモードにします(ディスプレイの「SET」が点滅します)。こ こで SET ボタンをもう一度押すと、既存の値がクリアされ、タイ マーをセットできます。設定は最初は 10 秒間隔で、以後分単位か ら時間単位で増加します。タイマーの設定可能時間は、最大 7 時 間 59 分です。 希望の時間を設定し、ON ボタンを押すと、カウントダウンがス タ ートします。もう一度押すとカウントダウンは一時停止します。 タイマーが 0 になると、アラームが約 30 秒鳴ります。 注意 非接触またはプローブモードで測温中、ディスプレイが OFF になってもタイマーはカウントダウンを継続します。 (この場合ディスプレイにタイマーアイコンが点滅しま す)。いずれかのボタンを押すと、アラームは止まり ます。 表示されたタイマー値をクリアするには、[SET] ボタンを 1 回押し て、設定モードを入力し、2 回目にタイ
FoodPro Plus ユーザーズ・マニュアル • 緑の LED 表示は、対象物が 5 °C 以下の安全な冷蔵ま たは冷凍状態、または 57 °C 以上の安全な温度域 にあることを示します。 • 赤の LED 表示灯は、対象物が細菌の増殖がもっとも急速 な 5 °C から 57 °C の HACCP 「危険ゾーン」 にあること を示します(図 5)。 注意 温度が HACCP「危険ゾーン」境界の ±1 °C 以内になると、 当緑と赤の両方の LED 表示灯が点滅し、これを警告し ます。 赤の LED 表示灯が点滅した場合は、対象物の保管や処 理の方法が、露出時間や温度規定通りに行われているか を必ず確認してください。 フードプロプラスの使用例 液体温度の計測 スープやドレッシングのような液体や半流動体の温度を正確に計 測するには、内部の温度を表面へと移動させるように液体をかき 混ぜながら非接触モードで計測します。蒸気、ホコリ、煙等が損 味する環境では、対象物からの放射エネルギーを妨げられ、正確 な計測が行えない場合があります。信頼性の高い計測結果を得る ためには、蒸気や煙に製品を直接かざさないよ
Noncontact Food Safety Thermometer フードプロプラスの使用例 (0 °C 以上)内に 30 分間装置を置き、安定させてから測温してく ださい。保存管ケース内の商品を計測する場合は、ケースやカー テン越しではなく、直接測温すれば、均一な測温が行えます。高 温箇所が検出された場合は、ケース内の食品状態が悪く、エアが 均一に循環していないと判断できます(図 7)。 ebq10.eps 図 7.
FoodPro Plus ユーザーズ・マニュアル 注意 異常な温度が検出されたり、温度指示値が HACCP「危 険ゾーン」境界温度 ± 1 °C 以内の場合は、プローブを使 用して、内部温度もチェックしてください。 測定精度のチェック 非接触温度計のプローブの精度検査 フードプロプラスの測定精度の確認は、以下の操作に従って行っ てください。精度確認には、「0 °C の攪拌された氷浴」を利用す るのが理想的です。一方、熱湯の表面温度の計測は難しく、ここ でご紹介する高温測定検査は、あくまでも一般的な非接触温度計 の精度確認方法としてご理解ください。 低温測検査 10 1. 大きな発泡スチロールのカップに半分氷を入れ、カップ のふちまで冷水を注ぎます。 2. 校正された検査用プローブ(参照プローブ)の先端を氷 水に浸し、温度が安定するまで、このプローブで 1 分程 度氷浴を攪拌します。 3. 参照プローブと非接触温度計で同時に温度を計測しなが ら、ストローまたは攪拌棒で氷水をかき混ぜます。非接 触温度計は水面から 7.
Noncontact Food Safety Thermometer 測定精度のチェック ebq11.eps 図 8. 冷温検査チェック 非接触による計測は、参照プローブ指示値(名目上は 0 °C)の ± 1 °C 以内でなければなりません。 中心温度センサ(プローブ)の指示値は、参照プローブ指示値の ± 0.5 °C 以内でなければなりません。 高温側検査 1. 温水(60 °C 以上)を利用して、低温側と同じ手順で高 温側検査を行ってください。温水は水道水で構いま せん。 2.
FoodPro Plus ユーザーズ・マニュアル ebq12.eps 図 9. 熱温検査チェック この方法を用いることにより、非接触温度計の指示値が参照プ ローブの指示値の ± 2 °C 以内であれば、非接触温度計は正しく校 正されていると判断できます。また、中心温度センサ(プロー ブ)の指示値は、参照プローブの指示値の ± 0.
Noncontact Food Safety Thermometer 測定精度のチェック ebq13.eps 図 10. 非接触温度計の作動範囲 動作環境温度 フードプロプラスは 0 °C ~ 50 °C の環境温度で動作するように設 計されています。装置使用時、環境温度が急に変化しないよう注 意してください。環境温度が大きく変化した場合は、30 分以上装 置を安定させてから測温してください。環境温度に装置が馴染ん でいない場合測温エラーが起こる場合があります(図 11)。 ebv14.eps 図 11. 環境温度範囲 応答時間 初期起動からの応答時間は、1 秒以内です。連続使用中は 0.
FoodPro Plus ユーザーズ・マニュアル 温度 非接触温度計は、極端に湿度の高い、或いは結露しやすい環境で の使用を対象としていません。レンズに結露ができると、視界が 妨げられ、正確な測温ができなくなります。結露がみられる場合 は、やわらかい布で水滴をふき取ると、正しく測温できるように なります。 放射率 非接触温度計は、対象物が放射するエネルギーを計測することに より温度を決定します。放射率(E 値)は、対象物の赤外線エネル ギーの放射能力の指標です。 フードプロプラスは、放射率が 0.
Noncontact Food Safety Thermometer 温度目盛(℃)の設定 図 12. °C および °F 温度スケールの設定/変更 ebv15.eps 注意 摂氏 (°C) または華氏 (°F) 温度スケールの初期化プロセス は、電池容量が失われた時又は電池を交換した時に行な われます。 お手入れ この食品安全温度計は IP54 に準拠しています。刺激の少ない水性 洗剤か抗菌加工の石鹸を使い、スポンジまたは布を湿らせて丁寧 に拭いた後、冷水にくぐらせて、静かにすすいでください (図 13)。 ebq16.eps 図 13.
FoodPro Plus ユーザーズ・マニュアル プローブの交換 フードプロプラスの中心温度センサ(プローブ)は交換可能です。 交換する場合は、プローブを伸ばし、ピン先を使って丁寧にゴム キャップをはずし、さらにプラスネジをはずすと(2 箇所)、ベー ス部分が取りはずせます。プローブをもって、ゆっくりとプロー ブをベースから引き抜き、新しいプローブを挿入してください。 先ほどの逆の手順で、ネジを締め、キャップを取り付けます。プ ローブの交換によって、装置の測定精度が影響を受けることはあ りません(図 14)。 ebq17.eps 図 14. プローブの交換 バッテリーの挿入/交換 バッテリーを取り付ける場合は、グリップ底部の青いキャ ップの白いつまみを持って、まっすぐ引きだすと、バッテ リーおよび電池リードが露出します。露出しない場合は、 装置を軽く揺するか、軽く底部をたたくと取り出せます。 バッテリーを電池スナップにしっかりと差し込みます。取 り出した時と逆の手順で、バッテリーを収納し、キャップ をしっかりとはめ込みます(図 15)。 ebq18.eps 図 15.
Noncontact Food Safety Thermometer 温度目盛(℃)の設定 注意 電池を装着または交換すると、温度スケールはデフォル トの °C (摂氏) スケールに戻ります。°F または 華氏ス ケールの選択について詳しくは 「°C および °F 温度 ス ケールの設定/変更」を参照してください。 トラブルシューティング コード: -(ディスプレイ上に表示) 問題点: 対象物温度が仕様範囲外 対策: 測定温度範囲内の対象物を計測する コード: バッテリーアイコンが表示される 問題点: 電池消耗または電池切れ 対策: バッテリーの確認、または交換 コード: ディスプレイが表示されない 問題点: 電池電圧がないか、本器が故障しています。 対策: 電池を確認して、必要に応じて交換してください。電 池に問題がない場合は、Fluke のサービス・センターま で修理を依頼してください。 17
FoodPro Plus ユーザーズ・マニュアル その他操作上の注意事項 すべてのモードは、次の現象から保護されています。 • 電磁加熱や電子レンジによる電磁場 • 静電気 • 装置がダメージを受けた場合は、この取扱説明書で推奨され ている「高・低温側検査」を実施し、精度を確認、校正範囲 外であれば、高精度測温には本装置を使用しないでください。 Fluke サービス・センターまで修理を依頼してください。 • ストーブ上面、フライパン、その他高温対象から放射さ れる熱 適合企画 CE, NSF, CMC この製品は、以下の規格に準拠しています。 • EN 61326-1 電磁イミュニティおよびエミッション要求事 項に適合 • EN 61010-1 一般安全規格 • IP54 P ƒ 18