User's Manual

ヒント
独立絶縁された入力部の使い方
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独立絶縁された入力部の使い方
独立して浮遊している絶縁入力部を使用して、お互いに
独立した信号を測定することができます。
独立した絶縁入力部は、基準点やアースが共通の入力部
と比べて、安全性と測定能力に優れています。
独立して浮遊している絶縁入力部を使用した測定
本器は、独立して浮遊している絶縁入力部を備えていま
す。各入力セクション (ABCD AB、メーター入
) には、独自の入力信号と基準入力部が備わっています。
各入力部の基準入力部は、他の入力部の基準入力部から
電気的に絶縁されています。この絶縁入力機構により、
本器はあたかも 4 台の独立した測定器のように機能し、
幅広く使用することができます。次に、独立した絶縁入
力部の利点について説明します。
独立した浮遊信号の同時測定が可能です。
複数のアース接地 (common) が互いに直接接続され
ていないため、複数の信号を測定する場合の短絡事
故の危険性を著しく減少させることができ、より高
い安全性が得られます。
数のアース接地があるシステムで測定を行う場合、
誘起されるアース電流を最小限に押さえることがで
き、より高い安全性が得られます。
基準入力部は本器内部で接続されていないため、使用し
ている入力部の各基準入力部を基準電位に接続する必要
があります。
絶縁入力部は独立していますが、寄生容量にて結合され
ています。この結合は、入力基準部とその周辺部の間と
入力基準部間の相互間で発生する場合があります ( 39
参照)。この問題を避けるために、基準入力をシステムの
アースまたは他の安定した電位に接続する必要がありま
す。入力の基準が高周波または高電圧信号に接続されて
いる場合、寄生容量に注意する必要があります( 39
41、図 42、図 43 参照)
注記
入力チャネルは、
USB
ポートおよび電源アダプ
ター入力部から電気的に絶縁されています。