User's Manual

80 Series V
ユーザーズ・マニュアル
18
抵抗の測定
W注意
本器または被試験装置を誤って損傷させないよう、
抵抗を測定する前に、回路の電源を切り離し、す
べての高電圧コンデンサーを放電させてください。
本器は少量の電流を回路に流すことによって、抵抗を測定
します。この電流は、2 本のプローブ間に存在するすべて
の経路を流れるので、抵抗の読みは、プローブ間の全経路
にある抵抗の合計を表わすことになります。
本器の抵抗レンジには、600.0 Ω6.000 kΩ60.00 kΩ
600.0 kΩ6.000 MΩ50.00 MΩ があります。
抵抗を測定するには、本器を図 5 に示すようにセットし
ます。
以下は抵抗測定の際に役立つヒントです。
回路内にある抵抗の測定値は、その抵抗の規定値とは
異なることがよくあります。
抵抗測定において、テスト・リードによる 0.1 Ω0.2 Ω
の誤差が加わります。テスト・リードを試験するには、
プローブの先端を互いに接触させ、その時の抵抗値を
読み取ります。必要に応じて、相対 (REL) モードを利
用して、この値を自動的に差引くことができます。
抵抗測定機能では、順方向バイアス・シリコン・ダイ
オードまたはトランジスター接合部を導通させるほど
十分な電圧が発生することがあります。この疑いがあ
る場合は、C を押して、次に高い測定レンジでよ
り低い電流を適用します。値がより高い場合は、高い
値を使用します。表 18 を参照してください。