快適に使用していただくために
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はじめに このガイドでは、職場、自宅、学校、および外出先でコンピューターを使用するための、適切な作業 環境、姿勢、健康上/作業上の習慣について説明します。また、このガイドにはすべての HP 製品に関 する電気的/機械的安全についての情報も記載されています。 このガイドは http://www.hp.
iv はじめに
目次 1 快適な状態の整え方 ..................................................................................................................................... 1 不自然さを感じたら快適になるように調整する ............................................................................................ 1 健康的な習慣を身につける ................................................................................................................................ 2 子供のための快適なコンピューターの使用方法 ..............................................................................
HP 製品についての一般的な注意事項 ............................................................................................................ 22 修理サービスを必要とする損傷 ................................................................................................... 22 修理 ................................................................................................................................................... 22 オプション製品の取り付け ................................................................................................
アンテナのアース ........................................................................................................................... 27 モデム、通信用オプション、または LAN オプションを使用する製品に関する注意 ............................. 28 レーザー装置を搭載した製品に関する注意 ................................................................................................. 28 レーザー安全基準 ........................................................................................................................... 28 CDRH 規定への準拠 ..................................
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1 快適な状態の整え方 不自然さを感じたら快適になるように調整する コンピューターを使用するときには必ず、快適さ、健康面、安全性、および生産性に影響する可能性 のある項目について、考えてみてください。これは、机の上にフルサイズのキーボードおよびモニ ターを置いて仕事をする場合も、ノートブック コンピューターやタブレットを使用する場合も、ハン ドヘルド コンピューターを使用する場合も同じです。どのような場合も、機器に対してどのような位 置に体を置けばよいかを考えてください。 長時間同じ姿勢で仕事や勉強、ゲームなどを続けていると、筋肉や関節に不調が生じたり、疲労が蓄 積したりすることがあります。座ったまま同じ姿勢でコンピューターの操作を続けるのではなく、定 期的に立ち上がったり座ったりしながら、それぞれの姿勢での快適な位置を見つけてください。立っ た状態でのコンピューターの操作にはなじみがないため、多くの人は通常、立った姿勢を作業時の状 態に含めません。しかし、慣れてくると、1 日を過ごすなかで、座った状態から実際に立ち上がった ときにその快適さに気が付くようになります。 正しく背中を伸ばした姿勢 正しく
関節、筋肉、肺、循環器系などに良い影響があります。立ったり座ったりする作業環境を用意できな い場合は、電話で話すときには立つようにしたり、会議室ではなく歩きながらミーティングを行うこ となどを検討します。つまり、重要なことは、意識して姿勢を変えて快適かつ生産的な状態を維持で きるということです。意識しないと、不快で非生産的な姿勢に陥る可能性があります。 1 日を通して、自分で決めるようにしましょう。 常に注意 不自然さや不快感がないかチェックします。 「亀」のような、不自然で不快、かつ非生産的 な姿勢にならないようにしてください。 健康的な習慣を身につける 職場でもプライベートでも豊かな人間関係を築き、ストレスを軽減するための健全な方法を見つけま しょう。一定の時間ごとに深呼吸します。20 分ごとに、短い休憩を取ります。立ち上がって動き回っ たり、ストレッチ体操をしたり、遠くのものに目を移したりします。同僚や家族と協力して、お互い の姿勢に気を配り、調整したり動かしたりするきっかけを作りあいましょう。 健康状態により、コンピューターを使用した作業を安全かつ快適にできるかどうかが左右されること があります。
自分達が責任を負っている子供たちを注意深く見守りながら指導していく必要があります。体の声 に耳を傾ける、不自然さに敏感になる、快適になるように調整するなど、生涯続く習慣を、子供たち が早期から習得できるように指導してください (19 ページの「コンピューターを使用する子供への 配慮」を参照してください) 。 子供のための快適なコンピューターの使用方法 3
2 椅子の調節 足、脚、背中、および肩の快適な状態の整え方 まっすぐ背を伸ばした姿勢と背もたれにもたれかかった姿勢を切り替える方法を身につけるには、椅 子の調節機能を知っておく必要があります。印刷された椅子の説明書がない場合は、製造元の Web サ イトを確認してみてください。椅子のすべての調節方法に習熟している人は驚くほど少ないもので す。少し時間を割いて椅子の調節方法を習得すると、快適さおよびより良い生産性を得ることができ ます。 1. 椅子に深く腰掛けて、両足がしっかりと床に着き、大腿部が椅子に押し付けられた感じがしない ように高さを調節します。シートの深さは、膝の裏とシートの端との間に少なくとも指 2 本分の 空間ができるように調節します。シートの深さ調節の機能がなく、脚の裏側が圧迫されるように 感じる場合は、より体に合う椅子が必要になる可能性があります。 正しい例 シートの高さは両足が床に着く位置に、シートの深さは膝が当たらない位置に調節します。 2.
正しい例 リクライニングの張力を調節し、場合によっては傾斜した足置きを使用して姿勢を維持しやす くします。 3. これら以外に、快適な姿勢をサポートする背もたれの調節機能などがないか確認してください。 さらに調節可能な場合は、背もたれが背骨の自然なカーブに沿うように調節します。 4.
椅子の調節の使用方法がわかったら、まっすぐに背を伸ばした位置ともたれかかった位置を自身で比 べて、体の快適さをチェックします。もっとも快適で生産性の高い姿勢およびシート調節位置を見つ けてください。 快適な姿勢は、どのような作業を行っているかによって異なります。たとえば、電子メールを使用す る作業では、少し背もたれに寄り掛かった方が楽でしょう。頻繁に書類や本を参照しながらの作業で は、背中をまっすぐ伸ばした方がよいでしょう。他のユーザーが椅子を使用した場合は、自分にとっ て一番楽で生産性の上がる状態に再調整します。机またはテーブルの下には足を自由に動かせるス ペースを確保してください。 頻繁に体を動かす 快適さと生産性を向上させるには、立った姿勢と座った姿勢とを定期的に切り替えます。長時間同じ 姿勢を続けると、筋肉や関節に緊張や不快感が生じることがあるため、同じ姿勢を続けることは避け ます。定期的に体をチェックして、体を動かす必要があるかどうかを判断します。場合によっては、 姿勢を変えることが必要です。機器の方の調整が必要になることもあります。また、その両方が必要 になる場合もあります。 6 第 2 章
3 作業台の調節 肩、腕、および手の快適な状態の整え方 姿勢を変えるときには、肩、腕、および手が快適な状態になるように作業台を調節する必要が生じる 場合があります。肩をリラックスさせ、両肘は体の横で楽に下ろします。上腕、手首、および手は、 自然にまっすぐ伸ばした状態にします。作業台、キーボード、およびポインティング デバイスの調節 機能は、快適さと生産性に影響します。 正しい例 肩がリラックスして手首と手が自然にまっすぐに なるように、作業台を調節します。 肩、腕、および手の快適な状態の整え方 7
悪い例 手のひらを作業台に付けたり、手首を極端に反らし たりした状態でタイプしないでください。 悪い例 手首を内側に曲げないようにしてください。 以下の作業台のガイドラインに沿って作業します。 ● キーボードを真正面に置き、首や上体の向きを変えないで済むようにします。 ● 肩、腕、手首、および手が快適な状態になるように作業台の高さを調節します。肩はリラックス させて、両肘は体の横で楽に下ろします。キーボードのホーム ポジションがある列([L]キーが ある列)とほぼ同じ高さに肘がくるようにします。作業台の高さは、肩に力が入らないようによ く確認して調節します。 ● 作業台、およびキーボードとポインティング デバイスの傾斜角度は微調整が可能な場合がありま す。その場合は前腕と手がまっすぐに揃って手首の伸びた状態を維持できるように調節します。 タイプするときやポインティング デバイスを使用するときは、手首を曲げないようにしてくださ い。 ヒント:手首を自然にまっすぐ伸ばした状態でタイプすることが難しい場合は、他のデザインの キーボードまたはポインティング デバイスを使用すると、より快適に作業が行えるこ
入力デバイスの操作時に、手および指が緊張していないか チェックする キーボードのキーを打つ時やポインティング デバイスを操作する時、またはタッチ操作を行う機器を 使用する時に、不自然さ、緊張、不快感などが生じていないか、手および指を定期的にチェックしま す。 タイプ中に、自分のキーのタッチが強いか弱いかを確認します。必要最小限の力でキーを押してくだ さい。タイプ時には指を不必要に緊張させないようにします。その時に使用していない指に必要以 上に力が入っていることもあります。 ポインティング デバイスは軽く握ります。手首だけでなく腕と肩全体を使用してポインティング デ バイスを動かします。手首はまっすぐ伸ばし、手はリラックスさせた状態で、軽いタッチでボタンを クリックします。ポインティング デバイスを定期的に反対側の手で操作することで、通常使用してい る方の手を休めることができます。デバイス ソフトウェアを使用して、ボタンの割り当てを切り替え ます。ソフトウェアのコントロール パネルを使用して、ポインティング デバイスのプロパティを調整 します。たとえば、マウスを持ちあげる回数を減らしたり無くしたりするためには、
4 モニターの調節 頭、首、および上体をチェックして快適にする 体のすべての部分が常時快適になるようなモニターの位置はありません。1 日を通して、目、首、 肩、および背中をチェックして、いつどのように体を動かすかを決めます。配置、ズーム、照明はす べて、快適さと生産性に影響する重要な要素です。たとえば、目が乾燥する場合は、しばらくモニ ターの位置を下げて定期的にまばたきすることをおすすめします。目の疲れを感じ始めたら、ズーム の割合を上げて画面上のオブジェクトのサイズを拡大してみます。場合によっては、モニターを近づ けたり、ちらつきの原因となる光源を排除したり、目を頻繁に休ませたりする必要があります。見下 ろす姿勢を続けて首の疲れを感じ始めたら、モニターの位置を上げてみてください。そのとき、頭は 安定した楽な状態で、背中は椅子でしっかり支えられている必要があります。 正しい例 頭は安定した楽な状態で、背中は椅子でしっかり支え られています。 モニターを調節するには、以下のガイドラインに沿って作業してください。 10 ● ちらつきや反射の原因となる光が画面に入りこまないような場所に、モニターを配置
悪い例 首を前に突き出さないでください。 ヒント:ctrl キーを押しながらマウスのスクロール ホイールを動かすと、画面表示を拡大したり 縮小したりできるコンピューターもあります。また、モデルによっては、タッチパッドのズーム ジェスチャでの調整が可能です。 正しい例 明確にテキストを読み取ることができる距離になるまで、モニターの位置を調整します。 ● 適切な距離を見つけるには、モニターに向かって腕を伸ばして握り拳をつくり、指の関節がくる あたりにモニターを配置します。頭を安定した楽な状態にしておき、モニターを前後に動かして 目からの距離を微調整します。モニターに表示される文字がはっきりと見える位置に配置しま す。 頭、首、および上体をチェックして快適にする 11
重要:幼い子供を含む多くのコンピューター ユーザーが、視力矯正をしていないためにモニター の画像がぼやけて見えるとの調査があります。はっきりと見えていない子供は、読解力が低下す る傾向が高くなると考えられます。すべてのコンピューター ユーザーが、定期的に専門医による 目の検診を受けることを強くおすすめします。ユーザーによっては、メガネを着用しなければな らない場合があります。また、メガネの度を合わせたり、コンピューター用に特殊なメガネを使 用する必要のあるユーザーもいます。 ● モニターの高さを上下に調節し、頭が安定した楽な状態になるようにします。頭を必要以上に前 に傾けたり、首を少しでも不自然に前方または後方に曲げたりしなくて済むようにします。画面 の中央を見るときは、心持ち下向きになります。多くのユーザーは、画面の最上部が目の高さの わずかに下にくる高さが快適だと感じますが、モニターをこの位置より心持ち上に上げるとさら に首が楽になります。一方、目が乾燥し始めた場合は、モニターを目の高さよりも下に引き下げ ることが最適です。画面の位置を下げることで、まぶたによって目の表面がさらに覆われるから です。多焦
デュアル モニターの調節 デュアル モニターを使用している場合は、複数の配置オプションがあります。1 台のモニターを自分 の正面に配置し、もう 1 台をその脇に配置できます。脇に置いたディスプレイのアプリケーションを 見るために、頭と首を長時間ひねっている場合は、そのアプリケーションのウィンドウを正面のディ スプレイに移動させます。脇に置いたモニターには、短時間のみ必要となるアプリケーションだけを 表示させるようにします。 2 つのモニターを同等に使用する場合は、1 つがやや左側、もう 1 つがやや右側にくるような、左右 対称のセットアップを検討できます。この構成では、頭を常に左右どちらかに回転させることになる ため、注意してください。首、肩、または背中に何らかの不快感が生じた場合は、どちらかのモニ ターが正面にくるように設置し直す必要があります。 正しい例 2 台のモニターを使用している場合、1 台のモニター 悪い例 長時間にわたって頭を一方の側にひ を正面に、もう 1 台を左右のどちらかに置くと、首および上体 ねったままにしないでください。 がもっとも快適になります。 デュアル モニターの調節 13
5 タッチ操作を行う機器の使用 タッチ対応モニターおよび一体型製品の使用 画面上のオブジェクトを直接操作したい場合、タッチ技術は非常に有効です。タッチを使用している 場合、首、肩、および腕の快適さに特に注意を払う必要があります。タッチを使用する場合は特に、 体のすべての部分を常時快適に維持できるようなモニター配置がないことに留意してください。 タッチスクリーンで作業するときは、以下のガイドラインを参考にしてください。 14 ● 腕を快適にするために、タッチスクリーンの場合はタッチ操作を行わないディスプレイよりも近 くに配置します。腕の長さよりも近くに置く必要があります。 ● 肩と腕を楽にするために、スクリーンの位置を下げます。 ● 傾き調整機能を使用して、前腕、手首、および手が自然にまっすぐになるようにします。首の疲 れを感じ始めたら、画面を上に移動させます。画面の高さを調節するたびに、手首が自然にまっ すぐ伸びるように傾きの再調整を検討します。 ● タッチ操作を頻繁に使用している場合、首、肩、および腕を快適な状態に保つため、1 日のうち に何度かディスプレイの高さを調節することをおすす
正しい例 タッチスクリーンを腕の長さよりも近くに 悪い例 腕を伸ばしてタッチすると、肩や腕がすぐに疲 置き、傾きを調整して手首を自然にまっすぐ伸ばした れてしまいます。 状態を保ちます。 特定のタスクでは、入力方法としてタッチを頻繁に使用していることがあります。キーボードとポイ ンティング デバイスのみを使用しているタスクもあります。また、これら両方の入力方法の組み合わ せを選択できる場合もあります。入力方法を組み合わせて使用している場合(例:キーボード、マウ ス、およびタッチ) 、各デバイスをほぼ同じ距離の位置に置くと快適であることがあります。たとえ ば、キーボードとマウスのすぐ後ろまたは真上にモニターを置くような場合です。この配置は、背も たれに寄り掛かって座っている場合に特に有効です。入力方法としてタッチのみを長時間使用する 場合は、タッチ用のモニターを他の入力デバイスの前に置くことをおすすめします。 長時間画面をタッチしないでコンピューターを使用している場合は、10 ページの「モニターの調節」 で説明されているようにモニターを調節すると、さらに快適に作業できます。体と技術との関係を理 解して、不自然
悪い例 タッチスクリーンに向かって前かがみになり、背中を 椅子から離した姿勢にならないようにしてください。 タッチ対応タブレットの使用 タッチ対応のタブレットを使用している場合、頭と首が不自然な姿勢でないかチェックすることが特 に重要です。この操作を頻繁に使用していて、首、肩、背中に不快感がある場合は、長時間にわたっ て画面を見下ろしている可能性があります。タブレットをテーブル上に置いて、タブレットのケース の傾斜角度を変えたりモニター アームに接続されたタブレット ホルダーを使用したりすると、頭が安 定して快適な状態になります。 オフィスでは、タブレットとタッチ操作を行わないディスプレイの両方を同時に使用する場合があり ます。この場合は、高さ調節可能なタブレット用アクセサリの使用を検討することをおすすめしま す。タッチ操作を行うディスプレイと行わないディスプレイを組み合わせて使用する場合は、不自然 さを感じたら快適になるように調整することを忘れないでください。腕を快適にするために、タッチ 操作を行うディスプレイを、行わないディスプレイよりも近くに配置することをおすすめします。 16 第 5 章 タッチ
正しい例 首を快適にするために、高さ調節可能なタブレット 用アクセサリの使用をおすすめします。 タッチ対応タブレットの使用 17
6 ノートブック コンピューターの使用 ノートブック コンピューター使用時の体の状態 ノートブック コンピューターはモバイル機器であるため、ある場所から別の場所へと簡単に持ち運び ができます。自宅では、ホーム オフィスから台所のテーブルへと移動させたり、しばらくの間キッチ ン カウンターに置いておくこともできます。出張で外出する場合は、ホテルの部屋のデスクからクラ イアントの会議室に、または遠隔地の出張先に簡単に持ち運べます。 ノートブック コンピューターのみを使用している場合は、不自然さや不快感がないかチェックするこ とが特に重要です。ノートブック コンピューターの画面を長時間見下ろしていて、首に不快感がある という場合は、フルサイズのキーボード、調節可能なモニターやノートブック スタンド、マウスなど の外付けのポインティング デバイスを使用すると快適になることがあります。これらおよびその他 のアクセサリを使用すると、1 日を通じて必要なときに調節が可能になり、閲覧距離および高さの選 択肢がより多くなって、手首や手をさらに快適な状態にできます。利便性および生産性のためにドッ キング ステーションまたはポ
7 コンピューターを使用する子供への配慮 保護者および教師の皆様へのお願い 子供がコンピューターを使用する場合には、節度を守らせることが重要です。子供はコンピューター を非常によく使用します。学校や家庭で、学習にも遊びにも使用します。自分達が責任を負う子供た ちを注意深く見守りながら指導していく必要があります。できるだけ早い段階から始めて、頻繁に休 憩するようにさせてください。子供の体はまだ成長中、発達中であるため、コンピューター使用時の 習慣が将来の健康状態に影響する可能性があります。定期的な休憩を入れないまま長時間コン ピューターを使用し続けると、不快感や体の不調、および最終的には重大な健康面の問題につながる 可能性があります。 多くの子供が視力矯正をしていないためにモニターの画像がぼやけて見えるとの調査があります。 はっきりと見えていない子供は、読解力が低下する傾向が高くなると考えられます。子供には、必ず 定期的に専門医による目の検診を受けさせてください。 子供たちはコンピューターに向かって学習したりゲームしたりするため、彼らの姿勢を慎重に指導す ることが重要です。保護者や教師は、子供がコンピュータ
8 健康を維持するための習慣 健康状態により、コンピューターを使用した作業を安全かつ快適にできるかどうかが左右されること があります。健康状態によっては、不快感、筋肉や関節の疾患、怪我につながるという研究結果が報 告されています。以下に挙げる健康状態または健康要因のどれか 1 つでも当てはまる場合は、健康状 態に悪影響を及ぼすような習慣はやめて、自身の体に不自然さや不快感がないかしばしば確認するこ とが特に重要です。 チェックする健康状態は以下のとおりです。 ● 遺伝的要因 ● 関節炎、その他の関節部の疾患 ● 糖尿病やその他の内分泌系疾患 ● 甲状腺疾患 ● 血管や血行の障害 ● 一般的な体調不良および食生活の乱れ ● 過去の怪我、精神的外傷、および筋骨格障害 ● 肥満 ● ストレス ● 喫煙 ● 妊娠、更年期、その他のホルモンの異常や体液の異常分泌 ● 高齢 無理をしないための自己管理 対応可能な作業内容や作業時間の長さは、コンピューターのユーザーひとりひとりによって異なりま す。作業をするときに無理をしないように注意してください。ここに挙げた健康状態のど
9 電気的および機械的安全 HP 製品は、製品の取扱説明書および一般的な安全慣習に従ってインストールされ、使用される限り、 安全に動作するように設計されています。ここでは、コンピューターを操作することで発生するおそ れのある悪影響について説明し、これらの悪影響を最小限にするために必要かつ重要な安全上の注意 事項についても説明します。ここでの説明および製品に付属の説明書での注意事項に沿って作業を することで、危険から身を守り、コンピューターのある作業環境をより安全なものとすることができ ます。 HP の製品は、情報技術機器の安全基準(Standard for the Safety of Information Technology Equipment)である、IEC60950 規格を満たすように設計され、検査されています。IEC60950 規格は、 国際電気標準会議(IEC)の制定した安全基準であり、HP が製造する各種製品もこの規格の対象とな ります。検査にはこの他に、IEC60950 規格を参考にして作られた数々の国内外の基準に従った評価が 含まれます。 ここでは、以下の項目について説明します。 ● 製
騒音、電離放射線、レーザー、超音波などによる危険 製品の設置条件 HP 製品は、表示された電気定格で、取扱説明書どおりに使用する限り、安全に動作します。情報技術 機器の安全な使用を目的とした、国や地域の屋内配線規定の要求事項に従ってお使いください。 重要:HP の製品は、取扱説明書などの資料に特に記載のない限り、乾いた環境または屋内環境で使用 することを意図しています。HP の製品は、危険な場所では使用しないでください。危険な場所として は、病院や歯科医院の治療室、過酸素状態の場所、産業施設などがあります。製品の設置について詳 しくは、建物の構造、保守、安全を管理している最寄りの電気担当機関に問い合わせてください。 詳しくは、製品に付属の取扱説明書を参照するか、HP のサポート窓口までお問い合わせください。 HP 製品についての一般的な注意事項 製品を安全に使用するための注意事項や操作方法が記載された取扱説明書は、いつでも参照できるよ うに保管しておいてください。製品を使用するときは、取扱説明書に記載された操作方法および使用 方法に従ってください。また、製品や取扱説明書に記載された警告を必ず見るようにして
は、製品を配置するために十分な広さが確保され、十分な換気が得られ、指示書に従って製品を使用 する場合に限り行ってください。 水と湿気 製品を湿気の多い場所で使用しないでください。 製品のアース(接地) 一部の製品には、アース用に第 3 のピンを持つ 3 極プラグが装備されています。このプラグは、3 極 用の電源コンセントにのみ差し込むことができます。これは安全機能の 1 つです。ただし、製品に付 属の 2 極アース付き国内変換プラグを使って、一般の電源コンセントに接続することができます。こ の場合は、必ずプラグのアース線を接続してください。プラグをコンセントに接続できない場合は、 電気担当部門に連絡して適切なコンセントに取り換えるための工事などをしてください。 電源 製品の電源は、定格電力ラベルに記載されたタイプの供給電源を使用します。使用する電源のタイプ がわからないときは、HP のサポート窓口または最寄りの電力会社に問い合わせてください。バッテリ やその他の電源を使う製品については、その製品の取扱説明書を参照してください。 電源コンセントの場所 電源コードのプラグを差し込むコンセントは、できるだけ
延長コード 延長コードやマルチソケットを使用するときは、必ず製品の定格に合ったものを使用してください。 また延長コードやマルチソケットに接続されているすべての製品の定格電流の合計が、延長コードや マルチソケットの定格電流の 80%を超えないようにします。 過負荷 電源コンセント、マルチソケット、電源ソケットには、負荷を掛けすぎないでください。システム全 体の負荷は、分岐回路の定格の 80%を超えないようにしてください。マルチソケットを使用している ときは、マルチソケットの入力定格の 80%以下の負荷になるようにします。 掃除 製品の掃除をする前には、コンピューター本体の電源スイッチを切った後、電源コンセントからプラ グを抜きます。液体洗剤やスプレー式の洗剤は使用しないでください。掃除には湿らせた布を使っ てください。 熱 ヒーター、ストーブ、ラジエータなどの熱源およびその他の熱を発生するもの(アンプなど)の近く に製品を置かないでください。 換気および冷却 コンピューターの使用中やバッテリの充電中は、コンピューターおよび AC アダプターの周辺に空気 が十分に循環するようにし、装置を適度に冷却するよう
ノートブック コンピューターに関する注意 ノートブック コンピューターを操作する場合は、これまで述べた一般的な注意事項に加え、以下の注 意事項を守ってください。これらを守らないと、火災、けが、装置の損傷の原因となります。 警告!低温やけどをするおそれがありますので、ひざなどの体の上にコンピューターを置いて使用し たり、肌に直接コンピューターが触れている状態で長時間使用したりしないでください。肌が敏感な 方は特にご注意ください。また、コンピューターが過熱状態になるおそれがありますので、コン ピューターの通気孔をふさいだりしないでください。コンピューターが過熱状態になると、やけどや コンピューターの損傷の原因になる可能性があります。コンピューターは、硬く水平なところに設置 してください。通気を妨げるおそれがありますので、隣にプリンターなどの表面の硬いものを設置し たり、枕や毛布、または衣類などの表面が柔らかいものを敷いたりしないでください。また、AC アダ プターを肌に触れる位置に置いたり、枕や毛布、または衣類などの表面が柔らかいものの上に置いた りしないでください。お使いのコンピューターおよび AC アダプター
キャスターの付いた製品 キャスターの付いた製品は、注意して動かしてください。急に停止させたり、無理な力を加えたり、 床が平らでなかったりすると、製品を倒してしまうことがあります。 床に設置する製品の場合 装置の底の固定装置(スタビライザー)は、正しく設置し、完全に広げた状態にします。オプション やカードを設置するときに、装置が正しく固定され、止められているかどうかを確認します。 ラックマウント型の製品の場合 ラックを使用すると、コンピューターのコンポーネントを縦向きに構成できます。ラックを安定させ 安全を確保するために、以下の点に注意してください。 ● ラックを 1 人で移動しないでください。ラックは高さがあり重いため、少なくとも 2 人で移動す ることをおすすめします。 ● ラックを使用して作業する前に、水平脚が床に広がり、ラックの全重量が床に均等にかかってい ることを確認します。また、ラックが 1 つの場合は安定脚を取り付け、ラックが複数台あるとき は連結してから作業に取りかかってください。 ● ラックに装置を収納するときは、必ず下から上の順序で、一番重いものを初めに載せます。これ によって
互換性 アンテナに接続された HP の TV チューナー カードは、必ず、家庭用の HP パーソナル コンピューター で使用してください。 屋外のテレビ アンテナのアース HP 製品に屋外のアンテナやケーブル システムが接続されている場合は、アンテナやケーブル システ ムが電圧のサージや静電気の蓄積から保護されるようにアースしてください。NEC(National Electrical Code)の ANSI/NFPA 70 の第 810 条では、適切な支柱、支持機構、アンテナ放電ユニットへの引き込み 線、埋設導体の大きさ、アンテナ放電ユニットの位置、アース電極の接続、アース電極の要件につい て定めています。 落雷からの保護 HP の製品を保護するために、雷雨のとき、無人になるとき、長期間使用しないときは、製品のプラグ をコンセントから抜き、アンテナと配線システムの電源を切ってください。これによって、雷雨や電 力線のサージが原因で製品が損傷することを防止できます。 電力線 屋外アンテナ システムは、送電線やその他の電灯回路、電力回路など電力線または電力回路から離し て設置してください。屋外アンテナ システ
モデム、通信用オプション、または LAN オプションを使用す る製品に関する注意 通信装置およびネットワーク装置を使用する場合は、これまで述べた一般的な注意事項に加え、以下 の注意事項を守ってください。これらを守らないと、火災、けが、装置の損傷の原因となります。 ● 雷が鳴っているときは、モデム、電話(コードレスの場合を除く) 、LAN 製品、ケーブルの接続 または使用は避けてください。落雷による感電のおそれがあります。 ● 湿気の多い場所では、モデムや電話を使用しないでください。 ● モデム ケーブルや電話線をネットワーク インターフェイス カード(NIC)のコネクタに差し込ま ないでください。 ● 装置を開けるとき、内部部品を取り付けたり触れたりするとき、または絶縁されていないモデム のケーブルまたはコネクタに触れるときは、モデム ケーブルを抜いてから作業を行ってくださ い。 ● モデムや電話は、ガス漏れの発生を通報する場合には、現場では使用しないでください。使用す る場合は、ガス漏れの現場から十分に離れてください。 ● モデムに電話回線コードが付属していない場合は、火災の危険性を少
使用されている記号 以下の表では、HP 製の装置に付いている安全管理のための記号について説明します。記号の意味につ いてはこの表を参照し、警告の内容にも留意してください。 この記号は、製品に付属の取扱説明書を参照する必要が あることを示しています。以下の記号と組み合わせて 表示されている場合もあります 警告:操作指示に沿わないと、危険にさらされる可能性 があります この記号は、感電の危険があることを示します。この記 号の付いたカバーは、サポート担当者以外は開けないで ください 警告:感電の危険を避けるため、このカバーは開けない でください この記号の付いた RJ-45 コネクタは、NIC(Network Interface Connection)用です 警告:感電、火災、装置の損傷の危険を避けるため、電 話や通信用の回線をこのコネクタに接続しないでくだ さい この記号は、高温の部品があることを示しています。こ の記号の付いた面に触れると、火傷をするおそれがあり ます 警告:火傷などを防ぐために、表面の温度が下がってか ら作業を行ってください この記号は、複数の電源から装置に電力を供給している ことを示します
この記号は、鋭利な角や、手を切るなどのけがをする危 険のある部品があることを示します 警告:けがを防ぐためには、鋭利な角や部品に触れない ようにしてください これらの記号は、指が挟まれたり、押しつぶされたりす る危険のある機械部品があることを示します 警告:けがを防ぐために、可動部品には触れたり近づい たりしないようにしてください この記号は、けがをする危険のある可動部品があること を示します 警告!危険な可動部品です。けがを防ぐために、ファン の羽根には触れたり近づいたりしないようにしてくだ さい この記号は、装置が倒れてきた場合にけがをする危険が あることを示します 警告: けがを防ぐために、装置を運搬、設置、管理す るときは、装置の安定を確保するすべての手順に従うよ うにしてください 30 第 9 章 電気的および機械的安全
10 その他の情報 以下の機関で、作業環境および装置、または安全基準についての詳しい情報を入手できます。 American National Standards Institute (ANSI) 11 West 42nd St. New York, NY 10036 http://www.ansi.org/ (英語サイト) Human Factors and Ergonomics Society (HFES) P.O. Box 1369 Santa Monica, CA 90406-1369 http://www.hfes.org/ (英語サイト) International Electrotechnical Commission (IEC) Central Secretariat 3, rue de Varembé P.O. Box 131 CH1211 GENEVA 20, Switzerland http://www.iec.
SE-114 94 Stockholm, Sweden http://www.tcodevelopment.
索引 あ さ ね アース クランプ 27 アクセサリ 25 足置き 4 安全インターロック 25 安全基準の組織 31 安全のための記号 29 アンテナのアース 27 サーバーのアクセス カバー 25 サーバー ラック 26 再充電可能バッテリ パック 25 作業環境の組織 31 作業台のガイドライン 8 熱 し 姿勢 6 使用されている記号 29, 30 ポイント 9 放射 21 保護者による指導 19 す も い 椅子の高さ 4 位置 座った 1 立った 1 もたれかかった 1 お オプション 25 か 化学的安全性 21 火災 21 肩 7 過熱警告 iii, 25 亀の姿勢 1, 2 感電 21 せ 前腕の支え 5 た タイプ 9 立った姿勢 1 タッチ 9, 14, 16 タッチ対応 タブレット 16 モニター 14 タブレット 16 機械的安全性 21 キャスター 26 教師の監視 19 て 落雷 27 ラックマウント型の製品 26 れ レーザー装置 28 レーザーの安全性 28 ろ こ と 子供 2, 19 ドッキング ステーション 25 1, 1