HP ThinPro 5.1-Administrator Guide
RDP でのマルチモニター セッションの使用
マルチモニターをサポートするために、特別な設定を行う必要はありません。RDP クライアントは、
ローカル設定でどのモニターがプライマリ モニターとして指定されているかを確認し、タスクバーお
よびデスクトップ アイコンをそのモニターに配置します。リモート セッション内でウィンドウを最
大化すると、そのウィンドウは最大化されているモニター上でのみ全画面表示されます。
リモート セッション内では、ディスプレイの設定およびモニターの解像度を表示することはできます
が、変更することはできません。セッションの解像度を変更するには、セッションからログアウト
し、ローカル クライアント上で解像度を変更します。
初期設定では、すべての RDP セッションは全画面ですべてのモニターにまたがって表示され、仮想環
境を向上させます。RDP 接続マネージャーでは、追加のウィンドウ オプションを利用できます。
注記:グラフィックス カードをサポートしている RDVH(Remote Desktop Virtualization Host)セッショ
ンでは、特定の解像度および数のモニターしかサポートされない
場合があります
。これらの
制限は
、
RemoteFX 仮想グラフィックス デバイスが RDVH 仮想マシン用に設定されるときに
指定されます
。
RDP でのマルチメディア リダイレクトの使用
マルチメディア リダイレクト(MMR)は、リモート ホスト上で Windows Media Player を統合し、エン
コードされたメディアをクライアントにストリーミングするテクノロジで、リモート ホスト上でメ
ディアを再生して RDP 経由で再エンコーディングすることはありません。このテクノロジは、サー
バーの負荷とネットワークのトラフィックを削減し、マルチメディア環境を大きく向上させるため、
オーディオを自動的に同期しながら 1080p の動画を 24 fps で再生できます。MMR は、初期設定で有
効になっています。クライアントは、接続する RDP サーバーとネゴシエーションし、MMR が利用でき
る場合には MMR を使用します。
また、MMR は高度なコーデック検出方式を使用して、リダイレクトを試みる前に、そのホストが要求
しているコーデックがクライアントでサポートされているかどうかを確認します。その結果、サポー
トされているコーデックのみがリダイレクトされ、サポートされていないすべてのコーデックはサー
バー側でレンダリングされるようになります。
すべての RDP 接続に対してクライアント上で MMR を無効にするには、以下のレジストリ キーを 0 に
設定します。
root/ConnectionType/freerdp/general/enableMMR
RemoteFX によって許容範囲のマルチメディア環境がすでに実現しているため、以下のレジストリ
キーを 1 に設定して RFX で MMR を無効にできます。
root/ConnectionType/freerdp/connections/<UUID>/disableMMRwithRFX
ヒント:管理を簡素化するために、MMR の有効/無効の切り替えはリモート ホストで行うことをおす
すめします。
RDP でのデバイス リダイレクトの使用
デバイスのリダイレクトを使用すると、ユーザーがデバイスをクライアントに接続したときに、デバ
イスがリモート セッションで自動的に検出され、アクセスできるようになります。RDP はさまざまな
種類のデバイスのリダイレクトをサポートしています。
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第 7 章 RDP 接続