HP ThinPro 5.1-Administrator Guide
RDP での USB リダイレクトの使用
USB リダイレクトは、ネットワーク経由の低レベルの USB プロトコルをリモート ホストに送信するこ
とによって動作します。ローカル ホストに接続されたすべての USB デバイスが、ローカルで接続され
たかのようにネイティブの USB デバイスとしてリモート ホスト内に表示されます。標準的な
Windows ドライバーがリモート セッションでデバイスをサポートし、すべての種類のデバイスがクラ
イアント上でドライバーを追加することなくサポートされます。
一部のデバイスは USB リダイレクトできるように初期設定されていません。たとえば、USB キーボー
ド、マウス、およびその他の入力デバイスは、リモート セッションがクライアントからの入力を想定
しているため、通常はリダイレクトできるように設定されていません。大容量記憶装置、プリン
ター、オーディオ デバイスなど一部のデバイスは、リダイレクトのために追加のオプションを使用す
る場合があります。
RDP での USB リダイレクトについては、以下の追加情報を参照してください。
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サーバーは、クライアントが USB リダイレクトを利用できるようにするためにそれをサポートす
る必要があります。汎用の USB リダイレクトは、RemoteFX、Windows 8、および Windows Server
2012 が動作する RDVH サーバーでサポートされています。
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[コントロール パネル]の[USB マネージャー]のプロトコルを RDP に設定する必要があります。
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RDP 接続の場合、USB デバイスがリダイレクトされるかどうかは、[USB マネージャー]のコント
ロールによって決定されます。USB デバイスがリダイレクトされる方法は、個々の接続の設定に
よって決定されます。
RDP での大容量記憶装置のリダイレクトの使用
初期設定では、RDP セッションは、高レベルのドライブ リダイレクトを使用してすべての大容量記憶
装置をリモート ホストにリダイレクトします。USB フラッシュ ドライブ、USB DVD-ROM ドライブ、
外付け USB ハードディスク ドライブなどのデバイスをシステムに接続すると、クライアントはそのデ
バイスを検出してローカル ファイル システムにマウントします。その後、RDP が、マウントされたド
ライブを検出してリモート ホストにリダイレクトします。リモート ホスト内では、そのドライブが
Windows エクスプローラーで新しいディスク ドライブとして表示され、<デバイス ラベル> on <ク
ライアントのホスト名>という名前が付けられます(例:Bill_USB on HP04ab598100ff)。
この種類のリダイレクトには 3 つの制限があります。
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デバイスを取り外すためのアイコンがリモート ホストのタスクバーに表示されません。このた
め、デバイスを取り外す前に、コピーされたデータが同期されるまでの時間を十分に取り、デバ
イスが壊れないようにしてください。通常、ファイル コピーのダイアログが消えてから待機する
必要がある時間は 1 秒未満ですが、デバイスの書き込み速度およびネットワークの遅延時間に
よっては、最大で 10 秒間待機することが必要になる場合があります。
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クライアントでサポートされているファイル システムのみがマウントされます。サポートされ
ているファイル システムは、FAT32、NTFS、ISO9660(CD-ROM)、UDF(DVD-ROM)、および ext3
です。
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デバイスはディレクトリとして扱われるため、フォーマットやディスク ラベルの変更といったド
ライブでよく行われる作業はできません。
ストレージ デバイスの USB リダイレクトは、個々の接続の設定で無効にできます。必要に応じて、大
容量記憶装置のリダイレクトを完全に無効にできます。そのためには、USB リダイレクトを無効にし
てから、以下の表で説明しているように、レジストリ キーを変更します。
RDP でのデバイス リダイレクトの
使用
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