HP ThinPro 6.1-Administrator Guide

RDP でのマルチメディア リダイレクト
マルチメディア リダイレクトMMRは、リモート ホスト上で Windows Media Player を統合し、エン
コードされたメディアを RDP クライアントにストリーミングするテクノロジで、リモート ホスト上で
メディアを再生して RDP 経由で再エンコーディングすることはありません。このテクノロジは、サー
バーの負荷とネットワークのトラフィックを削減してマルチメディア環境を大きく向上させるため、
オーディオを自動的に同期しながら 1080p の動画を 24 fps で再生できます。MMR は、初期設定で有
効になっています。RDP クライアントは、接続する RDP サーバーとネゴシエーションし、MMR が利用
できる場合には MMR を使用します。
また、MMR は高度なコーデック検出方式を使用して、リダイレクトを試みる前に、そのホストが要求
しているコーデックが
Thin Client でサポートされているかどうかを確認します。その結果、サポート
されているコーデックのみがリダイレクトされ、サポートされていないすべてのコーデックはサー
バー側でレンダリングされるようになります。
すべての RDP 接続に対して Thin Client 上で MMR を無効にするには、以下のレジストリ キーを 0 に設
定します。
root/ConnectionType/freerdp/general/enableMMR
RemoteFX によって許容範囲のマルチメディア環境がすでに実現しているため、以下のレジストリ
キーを 1 に設定して RemoteFX MMR を無効にできます。
root/ConnectionType/freerdp/connections/<UUID>/disableMMRwithRFX
ヒント:管理を簡素化するために、MMR の有効/無効の切り替えはリモート ホストで行うことをおす
すめします。
RDP でのデバイス リダイレクト
デバイスのリダイレクトを使用すると、ユーザーがデバイスを Thin Client に接続したときに、デバイ
スがリモート セッションで自動的に検出され、アクセスできるようになります。
RDP はさまざまな種
類のデバイスのリダイレクトをサポートしています。
RDP での USB リダイレクト
USB リダイレクトは、ネットワーク経由の低レベルの USB プロトコルをリモート ホストに送信するこ
とによって動作します。ローカル ホストに接続されたすべての USB デバイスが、ローカルで接続され
たかのようにネイティブの USB デバイスとしてリモート ホスト内に表示されます。標準的な
Windows ドライバーがリモート セッションでデバイスをサポートし、すべての種類のデバイスが Thin
Client 上でドライバーを追加することなくサポートされます。
一部のデバイスは USB リダイレクトできるように初期設定されていません。たとえば、USB キーボー
ド、マウス、およびその他の入力デバイスは、リモート セッションが
Thin Client からの入力を想定し
ているため、通常はリダイレクトできるように設定されていません。大容量記憶装置、プリンター、
オーディオ デバイスなど一部のデバイスは、リダイレクトのために追加のオプションを使用する場合
があります。
RDP での USB リダイレクトについては、以下の追加情報を参照してください。
サーバーは、Thin Client USB リダイレクトを利用できるようにするためにそれをサポートする
必要があります。汎用の
USB リダイレクトは、RemoteFXWindows 8、および Windows Server
2012 が動作する RDVH サーバーでサポートされています。
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4 章 接続インターフェイス