HP ThinPro 6.1-Administrator Guide
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[コントロール パネル]の[USB マネージャー]のプロトコルを RDP に設定する必要があります。
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RDP 接続の場合、USB デバイスがリダイレクトされるかどうかは、[USB マネージャー]のコント
ロールによって決定されます。USB デバイスがリダイレクトされる方法は、個々の接続の設定に
よって決定されます。
RDP
での大容量記憶装置のリダイレクト
初期設定では、RDP セッションは、高レベルのドライブ リダイレクトを使用してすべての大容量記憶
装置をリモート ホストにリダイレクトします。
USB フラッシュ ドライブ、USB DVD-ROM ドライブ、外
付け USB ハードディスク ドライブなどのデバイスを Thin Client に接続すると、Thin Client はそのドラ
イブを検出してローカル ファイル システムにマウントします。その後、RDP が、マウントされたドラ
イブを検出してリモート ホストにリダイレクトします。リモート ホスト内では、そのドライブが
Windows エクスプローラーで新しいディスク ドライブとして表示され、<デバイス ラベル> on <ク
ライアントのホスト名>という名前が付けられます (例:Bill_USB on HP04ab598100ff)。
この種類のリダイレクトには 3 つの制限があります。
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デバイスを取り外すためのアイコンがリモート ホストのタスクバーに表示されません。このた
め、デバイスを取り外す前に、コピーされたデータが同期されるまでの時間を十分に取り、デバ
イスが壊れないようにしてください。通常、ファイル コピーのダイアログが消えてから待機する
必要がある時間は 1 秒未満ですが、デバイスの書き込み速度およびネットワークの遅延時間に
よっては、最大で
10 秒間待機することが必要になる場合があります。
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Thin Client でサポートされているファイル システムのみがマウントされます。サポートされて
いるファイル システムは、FAT32、NTFS、ISO9660(CD-ROM)、UDF(DVD-ROM)、および ext3 で
す。
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デバイスはディレクトリとして扱われるため、フォーマットやディスク ラベルの変更といったド
ライブでよく行われる作業はできません。
ストレージ デバイスの USB リダイレクトは、個々の接続の設定で無効にできます。必要に応じて、大
容量記憶装置のリダイレクトを完全に無効にできます。そのためには、USB リダイレクトを無効にし
てから、以下の表で説明しているように、レジストリ キーを変更します。
レジストリ エントリ
設定する値 説明
root/USB/root/holdProtocolStatic 1
接続が設定または設定解除されたときに USBR タイ
プが自動的に変更されないようにします
root/USB/root/protocol local
デバイスをリモート セッションにリダイレクトする
ために RDP 接続が試行されないようにします
USB 大容量記憶装置のローカル マウントを完全に無効にするか、USB 大容量記憶装置のリダイレクト
のみを無効にして他のデバイスのリダイレクトを許可するには、Thin Client のファイル システムで、
udev ルール/etc/udev/rules.d/010_usbdrive.rules を削除します。
RDP でのプリンター リダイレクト
初期設定では、RDP でプリンターのリダイレクトを有効にする方法は以下の 2 つです。
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USB リダイレクト:デバイスに接続されているすべての USB プリンターが、リモート セッショ
ンでローカル プリンターとして表示されます。プリンターがそのリモート ホストにまだインス
トールされていない場合は、標準のプリンター インストール処理がリモート セッションで開始
されます。ローカルで管理する設定はありません。
RDP 25