HP ThinPro 7.0-Administrator Guide
RDP でのプリンター リダイレクト
初期設定では、RDP でプリンターのリダイレクトを有効にする方法は以下の 2 つです。
● USB のリダイレクト:デバイスに接続されているすべての USB プリンターが、リモート セッ
ションでローカル プリンターとして表示されます。プリンターがそのリモート ホストにまだイ
ンストールされていない場合は、標準のプリンター インストール処理がリモート セッションで
開始されます。ローカルで管理する設定はありません。
● 高レベルのリダイレクト:USB リダイレクトがリモート ホストで実行できない場合、またはプリ
ンターがパラレル プリンターかシリアル プリンターの場合は、高レベルのリダイレクトを使用
します。ローカル プリンター スプーラーを使用するようにプリンターを設定すると、RDP クラ
イアントが自動的にリモート プリンターを設定し、プリンターが仮想チャネル経由でリモート
ホストから Thin Client に印刷スプール コマンドを送信するようになります。
ドライバーが指定されていない場合は汎用の PostScript ドライバーが使用されますが、特定の
Windows ドライバーを使用してプリンターをローカルでセットアップした場合にはプリンター
の追加機能を使用できる可能性があります。この Windows ドライバーは、Windows オペレーティ
ング システムにローカルで接続されたときにプリンターが使用するドライバーと一致している
必要があります。通常、この情報はプリンターのプロパティの[モデル]に記載されています。
注記:詳しくは、76 ページのシリアル プリンターまたはパラレル プリンターの設定を参照して
ください。
RDP でのオーディオ リダイレクト
初期設定では、高レベルのオーディオ リダイレクトを使用すると、リモート ホストから Thin Client に
オーディオがリダイレクトされます。基本的な音声調整を設定する必要が生じる場合があります。
RDP 7.1 には多数の高度なオーディオ リダイレクト機能が多数搭載されていて、それらに追加の設定
が必要になる場合があります。
RDP でのオーディオ リダイレクトの使用については、以下の注意事項を参照してください。
● RDP ドライバーは、ネットワーク帯域幅によって許容される最高品質のオーディオを提供しま
す。低帯域幅での接続では、RDP はオーディオの品質を落として再生します。
● 標準的な RDP では、ネイティブのオーディオ同期方式およびビデオ同期方式は利用できません。
時間が長いビデオは、オーディオと同期されない場合があります。この問題は、MMR または
RemoteFX を使用して解決できます。
● 高レベルのオーディオ リダイレクトをおすすめしますが、デジタル音量調整などの追加機能が存
在する場合は、USB リダイレクトを使用できます。アナログ デバイスには高レベルのリダイレク
トのみを使用できます。
● マイクのリダイレクトは初期設定で有効です。初期設定のマイク音量を Thin Client で調整する
必要が生じる場合があります。古い Windows RDP サーバーでは、オーディオ入力が有効になるよ
うにその設定が変更されている必要があります。
● ローカルとリモートの両方の音量設定が最終的な音量に影響します。ローカルの音量は最大に
し、リモート ホスト内で音量を調整することをおすすめします。
RDP でのスマート カードのリダイレクト
初期設定では、スマート カードは高レベルのリダイレクトを使用してリダイレクトされるため、セッ
ションおよびその他のリモート アプリケーションへのログインにスマート カードを使用できます。
RDP 接続でのスマート カードによるログインを有効にするには、以下の操作を行います。
▲ RDP 接続マネージャーで、[事前定義されたスマート カードを使用する]を選択します。
RDP
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