HPDM Deployment Guide HP Device Manager 4.7 SP3
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ファイル転送ポートの選択
• FTPプロトコルを使用している場合は、ポート20(PORTモード)および21を使用します。PASVモードを使用し
たい場合は、FTPサーバーでPASVモードのポート範囲を設定し、選択されたポートがファイアウォールでブ
ロックされないことを確認します。
• FTPSプロトコルを使用している場合は、ポート989(PORTモード)および990を使用します。PASVモードを使
用したい場合は、FTPサーバーでPASVモードのポート範囲を設定し、選択されたポートがファイアウォールで
ブロックされないことを確認します。
• SFTPプロトコルを使用している場合は、ポート22を使用します。
• 共有フォルダー プロトコルを使用している場合は、TCP 139および445、UDP 137および138のポートを使用しま
す。
• HTTPSプロトコルを使用している場合は、ポート443を使用します。
チャイルド リポジトリのアドレスの解決
企業イントラネットにあるMaster Repository Controllerと、インターネットにあるデバイスの両方がチャイルド リ
ポジトリへアクセスする必要があります。ただし、HPDM Consoleからはリポジトリの場所について1つのアドレス
しか設定できません。イントラネットのアドレスを設定すると、インターネットにあるデバイスがリポジトリに
アクセスできません。外部(インターネット)のアドレスを設定すると、Master Repository Controllerがリポジト
リにアクセスできない可能性があります。
解決方法として、以下の2つがあります。
• Master Repository Controllerが外部アドレスにアクセスできるよう、ネットワークを設定する。
• Master Repository Controllerで、WindowsのHOSTSファイル(%systemroot%\system32\drivers\etc\)を変
更して、外部アドレス(hostnameまたはFQDN)をチャイルド リポジトリの内部IPアドレスにマッピングする。
たとえば、チャイルド リポジトリのアドレスがhpdm-dmz.hp.comの場合、企業ネットワークはアクセスできま
せん。192.168.10.20 hpdm-dmz.hp.comの行を、Master Repository ControllerのHOSTSファイルに追加する
と、Master Repository Controllerは192.168.10.20に接続して、チャイルド リポジトリへアクセスできるようにな
ります。
HPDM Consoleで外部アドレスをチャイルド リポジトリのアドレスとして設定できます。
FTPまたはFTPSサーバーでのPASVモードの使用
FTPまたはFTPSサーバーがPASVコマンドを受信すると、IPアドレスおよびポートをxx,xx,xx,xx,yy,yyという文字列を
使ってFTPまたはFTPSクライアントへ返答します。このxx,xx,xx,xxはIPアドレスで、yy,yyはポートです。その後、
クライアントはxx.xx.xx.xx:yyyyに接続します。Master Repository Controllerおよび外部デバイスの両方が、FTPまたは
FTPSサーバーにアクセスする必要があります。これはチャイルド リポジトリでのアドレスの問題に似ていますが、
FTPまたはFTPSサーバーでは、PASVモードでIPアドレスに設定することしかできません。
HPDM 4.6 SP5またはHPDM 4.7のファイル クライアント ライブラリでこの問題を解決できます。HPDMファイル ク
ライアントは、PASVコマンドへの返答にxx.xx.xx.xxを使用せず、制御ソケットの元のアドレスを使用します。
たとえば、HPDMのファイル クライアントがhpdm-dmz.hp.com:21に接続し、PASVを送信した場合、返信とし
て192,168,10,20,10,01を受信します。その後、データ ソケットがhpdm-dmz.hp.com:2561(10 × 256
+ 01 = 2561)に接続されます。