HPDM Deployment Guide HP Device Manager 4.7 SP3
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• 1000 Mbps以上のネットワークを使用する
• ゲートウェイおよびリポジトリを効率のよい場所に設置し、LANベースの通信を最適化する
• タスクをスケジュール設定し、運用のピーク時間外にタスクを実行する
注
HPDMは非常に柔軟なシステムで、お客様の既存のネットワーク アーキテクチャに合わせて、あらゆる数のHPDM
Server、HPDM Gateway、およびリポジトリの使用をサポートしています。
HPDMのロジック
HPDMのロジックには、展開に影響する可能性のある様々な要素があります。以下を参照してください。
• HPDM Serverでは、クラスターはサポートされていません。現在、要件に応じて、お使いの環境内で複数の
HPDM Serverを展開できます。1つのHPDM Serverの配下には、以下を展開できます。
– 複数のHPDM Console
– 1つのデータベース
– 複数のHPDM Gateway
– 1つのマスター リポジトリ
– 複数のチャイルド リポジトリ
• PXEのイメージング
– PXEのイメージングを使用するには、HPDM Gatewayをデバイスと同じサブネットに展開します。
– サブネットがNATサブネットである場合は、NATのポートマッピングを設定して、HPDM ServerがHPDM
Gateway
に直接通信できるようにしてください。
複数のHPDM Console
HPDMでは、現在HPDM Serverに接続できるHPDM Consoleの数を制限していません。HPDM Consoleからすべてのデバ
イスへ同時にタスクを送信するという、極端なパフォーマンステスト(50,000/100,000台のデバイス、1つの
HPDM Gateway、および1つのHPDM Serverを使用)の結果から、同時にタスクを送信する場合は5つ未満のHPDM
Consoleからにすることをおすすめします。
複数のHPDM Gateway
HPDM では、HPDM Server に接続できるHPDM Gateway の数を制限していません。パフォーマンステスト
(50,000/100,000台のデバイス、1つのHPDM Gateway、および1つのHPDM Serverを使用)では、1つのHPDM
Gatewayで優れたパフォーマンスが確認されているので、1つのHPDM Server配下で使用するHPDM Gatewayの数は少
なめにすることをおすすめします。一部の中心的なセンターや地域では、以下の理由で複数のHPDM Gatewayが推
奨されます。
• PXEのイメージング タスクに必要
• 支店とDMZ間の通信を統合
• 支店にNATゲートウェイがある場合、タスクの配信速度を高速化
追加のリポジトリの利点
転送されるファイル量が増えてきたら、以下の目的でチャイルド リポジトリを追加します。
• 支店とDMZ間のトラフィックを軽減
• ソフトウェア更新およびイメージの展開を高速化
リポジトリ数の判断
必要なチャイルド リポジトリの数を判断するには、以下の式を使います。
リポジトリ数 = (転送されるデータ ÷ 帯域幅) ÷ 予想消費時間
たとえば、20,000台のユニットのイメージを再インストールする場合で、各イメージが1 GBであるとき、転送す
るデータは20,000 GB(20 TB)となります。1つのリポジトリから1台のデバイスへの接続が100 Mbpsの場合、す
べてのデータを転送するのに444.4時間かかります。
20,000 GB ÷ (100 Mbps ÷ 8ビット/バイト ÷ 1000 x 3600秒/時間) ≈ 444.4時間
データ転送時間を48時間に抑えるには、10個のリポジトリが必要となります(444.4 ÷ 48)。マスター リポジトリ
からチャイルド リポジトリへ同期する際に、ある程度のオーバーヘッドがあることに注意してください。