Managing Windows-based HP Thin Clients with System Center 2012 R2 Configuration Manager SP1
40
付録A — User State Migration Toolを追加するためのタスク シーケンスの準備
USMT操作をサポートするには、ソース コンピューターに最低250 MBのハード ディスク領域が必要です。詳しくは、
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/dd560770(v=ws.10).aspx#bkmk_spacereqsを参照してください。
HP Thin ClientのWindowsイメージの場合、USMTでは初期設定でRAMディスクZ:が使用されます。次の手順を使用して、
ディスク サイズを拡張してからイメージのキャプチャと展開を行ってください。
RAMディスクを拡張するには、以下の操作を行います。
1. 書き込みフィルターが有効である場合は、レジストリ値を変更してコミットします。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\RamDrive\Parameters\DiskSize
2. 次のコマンド ラインを実行します。
reg add HKLM\SYSTEM\ControlSet001\services\Ramdrive\Parameters/v DiskSize /t
REG_DWORD /d 0x10400000 /f
付録B — 展開タスク シーケンスによる書き込みフィルターの有効化
オペレーティング システムの展開プロセスの一部として書き込みフィルターを有効にするには、初回起動時にコマン
ド ラインまたはスクリプトを実行することをおすすめします。書き込みフィルターを有効にするには、以下の操作を
行います。
1. 展開中に管理者を自動的にログオンするように、オペレーティング システム タスク シーケンスを編集します。
2. unattend.xmlを使用して初回起動コマンドを作成します。
3. オペレーティング システムの展開が完了すると、タスク シーケンスが終了し、すべての制御がオペレーティン
グ システムに戻ります。初回起動コマンドでは次のことを実行します。
• 展開後に管理者として自動的にログオンします。
• 書き込みフィルターを有効にします。
• BCD Fixupオプションを設定します。Enhanced Write FilterおよびFile-Based Write Filterでは、IGNOREALLFAILSポリ
シーをBCD(Boot Configuration Data)に含める必要があります。このフラグを使用すると、ブートプロセス中
に安全でないシャットダウンに関するエラー ダイアログが表示されなくなります。一般的にWindows
Embedded Standard 7では、書き込みフィルターを有効にすると、このポリシーがBCDで自動的に設定され、
ブート エラーが防止されます。Configuration Managerの展開タスク シーケンスに従うと、これが自動的に設定
されないことがあり、その場合には手動で設定する必要があります。
• [Administrator Autologin on next reboot](♦次回再起動時の管理者の自動ログイン♦)を削除するか、[User
Autologin](♦ユーザー自動ログイン♦)を設定します。
• 90秒後にシステムを再起動します。
4. 再起動後、書き込みフィルターは有効になり、Thin Clientは使用可能になります。
次のコードは、unattend.xmlファイルの<settings pass="oobeSystem">セクションに組み込む、初回起動コ
マンドです。
<FirstLogonCommands>
<SynchronousCommand wcm:action="add">
<Order>1</Order>
<CommandLine>ewfmgr c: /enable </CommandLine>
<Description>Enable EWF WF </Description>
</SynchronousCommand>
<SynchronousCommand wcm:action="add">
<Order>2</Order>
<CommandLine>bcdedit /set {current} bootstatuspolicy
ignoreallfailures
</CommandLine>
<Description>Fix BCD </Description>
</SynchronousCommand>
<SynchronousCommand wcm:action="add">
<Order>3</Order>
<CommandLine>autologcfg /u:User /p:User</CommandLine>
<Description>Enables user Autologin</Description>