管理者ガイド Windows Embedded Standard 7
© Copyright 2010, 2012–2015, 2017 HP Development Company, L.P. Citrix および XenDesktop は、Citrix Systems, Inc.またはその子会社の登録商標であり、米 国特許商標庁およびその他の国において登 録されている可能性があります。Microsoft および Windows は、米国 Microsoft Corporation およびその関連会社の米国およ びその他の国における商標または登録商標 です。VMware、VMWare Horizon、および VMWare Horizon View は米国またはその他の 地域における VMware, Inc.の商標または登録 商標です。 本書で取り扱っているコンピューター ソフ トウェアは秘密情報であり、その保有、使 用、または複製には、HP から使用許諾を得 る必要があります。FAR 12.211 および 12.
管理者が入力する構文の例 ユーザー インターフェイスに入力する必要があるテキストは固定幅フォントで示されます。 番号 説明 括弧や波括弧のないテキスト 示されているとおりに入力する必要がある項目 <山括弧内のテキスト> 値を入力する必要があるプレースホルダー。括弧は付けないでくだ さい [角括弧内のテキスト] オプションの項目。括弧は付けないでください {波括弧内のテキスト} 1 つだけを選択する必要がある項目のセット。波括弧は入力しないで ください | 1 つだけを選択する必要がある項目の区切り文字。縦線は入力しない でください ...
iv 管理者が入力する構文の例
目次 1 お使いになる前に ......................................................................................................................................... 1 Windows へのログオン ........................................................................................................................................ 1 [コントロール パネル]での管理アプリの検索 ................................................................................................ 1 ローカル ドライブ ........................................................................
HP Write Manager ................................................................................................................................................ 11 Microsoft System Center 2012 Configuration Manager ...................................................................................... 11 6 ソフトウェアのダウンロードの確認 ........................................................................................................... 12 7 その他の情報の参照先 ...............................................................
1 お使いになる前に このガイドは、Windows® Embedded Standard 7 オペレーティング システムをベースとする HP Thin Client の管理者用です。HP が提供する最新の Windows Embedded Standard 7E または Windows Embedded Standard 7P イメージを使用し、オペレーティング システムを設定するときまたはこのガイ ドに記載されている管理アプリを使用するときには管理者として Windows にログオンすることを前 提としています。 Windows へのログオン 初期設定では 2 つのユーザー アカウントがあります。 ● [Administrator]:ユーザー アカウントの管理やアプリのインストールなどの恒久的なシステム構 成を行うことができます ● [User]:システムへの恒久的な変更を行うことはできず、エンドユーザー操作用です Windows が起動すると自動的に User アカウントでログオンされるため、初期設定パスワード Administrator を使用して Administrator アカウントに手
ローカル ドライブ 初期設定では 2 つのローカル ドライブがあります。 ● C:(フラッシュ ドライブ):オペレーティング システムおよびアプリがインストールされている 物理ドライブです。このドライブは書き込みフィルターによって保護されています (3 ページの「書き込みフィルター」を参照してください)。 注意:フラッシュ ドライブの空き領域が 10%を下回る場合、システムが不安定になることがあ ります。 ● 2 Z:(RAM ドライブ):RAM を使用して作成される仮想ドライブです。物理ドライブと同じように 動作しますが、このドライブはシステムの起動時に作成され、シャットダウン時に破棄されま す。このドライブのサイズは[HP RAM Disk Manager]を使用して設定できます(詳しくは、 10 ページの HP RAM Disk Manager を参照してください)。 第 1 章 お使いになる前に
2 書き込みフィルター 新しい HP Thin Client は、[HP Write Manager]に含まれている書き込みフィルターによって保護されま す。詳しくは、[HP Write Manager]の管理者ガイドを参照してください。 お使いの Thin Client で[HP Write Manager]が無効または使用できない場合は、14 ページの「エンハン スド ライト フィルターおよびファイル ベース ライト フィルター」を参照してください。 3
3 設定 重要:設定を変更する前に、必ず書き込みフィルターを無効にしてください。設定を変更した後に は、必ず書き込みフィルターを有効にしてください。 ユーザー アカウントの管理 ユーザー アカウント ツールを使用して、初期設定 User および Administrator アカウントのほとんどの 設定を管理したり、追加ユーザー アカウントを作成したりできます。 重要:フラッシュ ドライブの容量には制限があるため、ユーザー アカウントの数は最小限に抑える必 要があります。 ユーザー アカウント ツールを起動するには、以下の操作を行います。 ▲ [コントロール パネル]で、[ユーザー アカウント]を選択します。 パスワードの変更 ユーザー アカウントのパスワードを変更するには、以下の操作を行います。 ▲ Ctrl + Alt + Delete キーを押し、[パスワードの変更]を選択して、画面の説明に沿って操作し、手 順を完了します。 注記:管理者権限なしでパスワードを変更することはできません。 追加のユーザー アカウントの作成 新しいユーザー アカウントの作成には、ユーザー アカウント ユーティリテ
無線機能の無効化 システムで無線機能を無効にする必要がある場合は、以下の操作を行います。 1. [コントロール パネル]で、[ネットワークと共有センター]を選択します。 2. [ネットワークと共有センター]で、[アダプターの設定の変更]を選択します。 3. ネットワーク接続の一覧で、無線アダプターと関連付けられている項目を右クリックし、 [Disable](無効にする)を選択します。 システムの日付および時刻の設定 [コントロール パネル]の[日付と時刻]ツールを使用して、システムの日付および時刻を手動で設定す るか、インターネット サーバーの日付および時刻と定期的に同期するように設定できます。 ヒント:Windows 通知領域の時計を使用して、このツールにアクセスすることもできます。 インターネット サーバーの日付および時刻と同期するようにシステムを設定する場合は、[Windows Time]サービスを有効にする必要があります。このサービスは、初期設定では無効になっています。調 べるには、以下の操作を行います。 1. [コントロール パネル]で、[管理ツール]を選択します。 2.
重要:これらの環境変数を後で必ず元の値に戻してください。 RAM ドライブにキャッシュするためのアプリの構成 一時ファイルをキャッシュするアプリの場合は、RAM ドライブ(Z:)にキャッシュしてフラッシュ ド ライブ(C:)への書き込み操作の量を減らすようにこれらのアプリを構成することをおすすめします。 初期設定では、以下の項目が RAM ドライブにキャッシュされます。 6 ● 一時ユーザー ファイル、システム ファイル、および印刷スプール ファイル ● インターネット一時ファイル(表示の高速化のために保存される Web サイトおよびメディアの コピー) ● Web サイトの Cookie、キャッシュ、およびデータベース(設定を保存したり Web サイトのパ フォーマンスを向上させるために Web サイトによって保存される) ● ブラウザーの履歴 第 3 章 設定
4 リモート デスクトップ ソフトウェア Citrix Receiver [Citrix Receiver]は、Citrix Presentation Server、XenApp、または XenDesktop が Web インターフェイスで 展開される場合に使用します。[Citrix Receiver]では、公開されているアプリをシームレスに統合するた めに、Windows デスクトップにアイコンを置くことができます。 [Citrix Receiver]を開くには、以下の操作を行います。 ▲ [スタート]、[すべてのプログラム]、[Citrix Receiver]の順に選択します。 Citrix Receiver のシングル サインオンの有効化 1. Thin Client にプリインストールされている[Citrix Receiver]アプリをアンインストールします。 2. 最新の Citrix Receiver をダウンロードします(12 ページの「ソフトウェアのダウンロードの確 認」を参照してください)。 3. SoftPaq を実行して、インストーラーを C:\swsetup に展開し
[VMware Horizon View クライアント]を開くには、以下の操作を行います。 ▲ [スタート]→[すべてのプログラム]→ [VMware]→[VMware Horizon View クライアント]の順に選択 します。 注記:一部の HP Thin Client では、[VMware Horizon View クライアント]がプリインストールされていな いことがあります。VMware Horizon View クライアントをインストールするには、[スタート]→[すべて のプログラム]→ [Run VMware Horizon View Client Setup](VMware Horizon View Client セットアップの実 行)の順に選択してから、画面の説明に沿って操作します。インストールの実行前に書き込みフィル ターを無効にし、インストールの完了後に書き込みフィルターを有効にするようにしてください。 HP RGS Receiver(一部の Thin Client のみ) HP Remote Graphics ソフトウェア(RGS)は、ワークステーション導入のセキュリティ、パフォー
5 管理アプリ 注記:HP Thin Client のイメージ バージョンによっては一部のアプリがプリインストールされていない こともあります。アプリがプリインストールされていない場合は、12 ページの「ソフトウェアのダ ウンロードの確認」を参照してください。 HP Device Manager [HP Device Manager](HPDM)は、HP Thin Client 用の一元化されたサーバーベースの管理機能を提供し ます。クライアント側のコンポーネントは[HPDM Agent]です。 [HP Device Management Agent]を開くには、以下の操作を行います。 ▲ [コントロール パネル]で、[HP Device Management Agent]を選択します。 詳しくは、『HP Device Manager 管理者ガイド』を参照してください。 HP Easy Shell [HP Easy Shell]では、Windows オペレーティング システム ベースの HP Thin Client をキオスク スタイル で展開するために、接続、Web サイト、およびアプリを構成でき
HP Logon Manager 特定のユーザー アカウントに自動的にログオンするように Thin Client を設定するには、以下の操作を 行います。 1. [コントロール パネル]で、[HP Logon Manager](HP ログオン マネージャー)を選択します。 2.
HP Velocity [HP Velocity]は、アプリケーション トラフィックの通信に使用される IP ベース ネットワークでのパ ケット損失を低減することにより、リアルタイム ネットワーク アプリケーションの応答性能を劇的に 向上させる QoS(Quality of Service)システムです。[HP Velocity]のクライアントサイド コンポーネン トは、HP Thin Client にプリインストールされ、サーバーサイドのコンポーネントと連携して動作しま す。 詳しくは、[HP Velocity]の管理者ガイドを参照してください。 HP Write Filter Configuration 新しい Thin Client には、このアプリの代わりに[HP Write Manager]が含まれています。詳しくは、[HP Write Manager]の管理者ガイドを参照してください。 古い Thin Client をお使いの場合は、14 ページの「エンハンスド ライト フィルターおよびファイル ベース ライト フィルター」を参照してください。 HP Write Manager [HP Wri
6 ソフトウェアのダウンロードの確認 以下の表を使用して、更新または復元に利用できるオペレーティング システムのイメージ、アプリ、 ドライバー、および他のダウンロードを確認できます。 注記:ダウンロード場所が http://www.hp.com/jp/support/ の場合は、Thin Client モデルを検索し、その モデル用のサポート ページの[ソフトウェアとドライバー]セクションを参照してください。 項目 ダウンロード場所 BIOS イメージ http://www.hp.com/jp/support/ ハードウェア ドライバー http://www.hp.com/jp/support/ オペレーティング システム イメージ(リカバリ イ メージ) HP ThinUpdate Citrix クライアント HP ThinUpdate VMware Horizon View クライアント HP ThinUpdate HP Device Manager http://www.hp.com/jp/support/ または ftp://ftp.hp.
7 その他の情報の参照先 以下の表で、その他の情報の参照先について説明します。 注記:この表に示す Web サイトの情報は英語版のみである可能性があります。 リソース 内容 HP のサポート Web サイト 管理者ガイド、ハードウェア リファレンス ガイド、ホ ワイト ペーパー、およびその他のドキュメント http://www.hp.com/jp/support/ ▲ HP のサポート Web サイト、http://www.hp.com/jp/ support/ にアクセスし、説明に沿ってお使いの製 品を探します。[ユーザー ガイド]を選択します 注記:[HP Remote Graphics ソフトウェア]には専用 のサポート ページがあるため、代わりにアプリの 名前を検索し、[ユーザー ガイド]セクションを参 照してください Microsoft のサポート Web サイト Microsoft ソフトウェアのドキュメント http://support.microsoft.com/ Citrix のサポート Web サイト Citrix ソフトウェアのドキュメント http://www.
A エンハンスド ライト フィルターおよび ファイル ベース ライト フィルター 重要:お使いの Thin Client に[HP Write Manager]が搭載されている場合は、[HP Write Manager]の管理者 ガイドの説明を参照してください。この付録の説明は、[HP Write Manager]が搭載されていない Thin Client にのみ適用されます。 書き込みフィルターは、書き込みをオーバーレイにリダイレクトしてキャッシュすることで Thin Client のフラッシュ ドライブのコンテンツを保護して消耗を抑えます。オーバーレイとは、保護され たボリューム(フラッシュ ドライブ)への変更を追跡する RAM 内の仮想ストレージ領域のことです。 引き続きフラッシュ ドライブに書き込まれるように見えるため、Windows のユーザー エクスペリエン スに影響はありません。システムが再起動すると、オーバーレイ キャッシュが消去され、前回のシス テム起動以降に行われたすべての変更が恒久的に失われます。恒久的なシステム設定を行う必要が ある場合、管理者はシステムの再起動の前にオーバーレイ キ
注意:以下のことを強くおすすめします。 ● 書き込みフィルターは、標準的な方法で Thin Client を使用するときに、適切に使用するようにし てください。たとえば、書き込みフィルターはエンドユーザー(管理者以外)操作中は有効に し、システムに変更を加える必要がある管理者のみが一時的に無効にするようにします。変更が 完了したらすぐに有効に戻すことをおすすめします。 ● Windows ページ ファイル機能は決して有効にしないでください。 ● アクティブなシステムのログ記録、コール センターの通話と動画の記録、工業用ログ記録など、 頻繁な書き込みが必要な使用方法では、サーバーに書き込むように Thin Client を構成します。 ローカルでの書き込みが必要な場合は、オーバーレイ キャッシュに書き込みます。オーバーレイ キャッシュをコミットしたり、可能な場合にオーバーレイ キャッシュからサーバーにデータを記 録したりするときの適切な間隔については、HP にお問い合わせください。 標準的ではない方法で書き込みフィルターを使用する必要がある場合は、HP にお問い合わせになり、 Thin Client
以下の表に、EWF および FBWF 用の通知アイコンに表示される状態を示します。 アイ コン EWF FBWF √ √ EWF または FBWF のどちらかが有効になっていて、ブート コマンドが設定されて いません √ √ 1 つまたは複数のブート コマンドが設定され、要求されたシステムの再起動に よって以下のどれかの状態になります 説明 ● 使用中の書き込みフィルターが無効になります ● 使用中の書き込みフィルターが無効になり、他方の書き込みフィルターが有 効になります ● オーバーレイ キャッシュ全体がコミットされます(EWF のみ) √ √ EWF と FBWF の両方が無効になっていて、ブート コマンドが設定されていません √ √ EWF または FBWF が有効になります(システムの再起動が必要) √ FBWF オーバーレイ キャッシュのメモリ使用量が警告レベルに達しています √ FBWF オーバーレイ キャッシュのメモリ使用量が警告レベルに達し、1 つまたは複 数のブート コマンドが設定され、要求されたシステムの再起動によって以下のど ちらかの状
このツールで実行できる、EWF にのみ該当するタスクは、以下のとおりです。 ● オーバーレイ キャッシュ全体をコミットする(システムの再起動が必要) ● ブート コマンドをクリアする このツールで実行できる、FBWF にのみ該当するタスクは、以下のとおりです。 ● 個々のファイルをすばやくコミットまたは復元する ● 除外一覧を編集してファイルやフォルダーを追加または削除する(システムの再起動が必要) ● オーバーレイ キャッシュしきい値を設定する(システムの再起動が必要) ● 警告または重大メッセージが表示されるキャッシュ使用量の割合を設定する ● 重大な状態に達したときにシステムが自動的に再起動するまでの遅延を設定する 注記:FBWF ブート コマンドは通知アイコンを使用してクリアできます。 コマンド ライン ツール EWF および FBWF ごとにコマンド ライン ツールがあります。以下の表では、共通するコマンドを示し ます。 EWF コマンド FBWF コマンド 説明 ewfmgr -disable fbwfmgr /disable 書き込みフィルターを無効にしま
恒久的なシステム設定 以下の表で、恒久的にシステム設定を行うために使用できる方法について説明します。 注意:ほとんどの状況で方法 1 を使用することを強くおすすめします。 方法 1 方法 2 方法 3(FBWF のみ) 1. 書き込みフィルターを無効に します 1. 必要な設定を行います ▲ 2. Thin Client を再起動します 2. 3. 必要な設定を行います EWF:オーバーレイ キャッシュ をコミットし、Thin Client を再 起動します 4. 書き込みフィルターを有効に します 5.
フラッシュ ドライブへの変更のコミット 以下の表に、フラッシュ ドライブへの変更をコミットするために使用できる方法を示します。 方法 1(EWF のみ) 方法 2 1. 通知アイコンを右クリックし て、[Commit EWF](EWF をコ ミット)を選択します 1. 2. Thin Client を再起動します 2.
ブート コマンドのクリア 以下の表に、ブート コマンド([Enable]や[Disable]など)をクリアするために使用できる方法を示しま す。 方法 1 方法 2(EWF のみ) ▲ 1. 通知アイコンを右クリックし て、[Clear commands](コマン ドをクリア)を選択します 2. 方法 3(EWF のみ) [HP Write Filter Configuration] ▲ (HP 書き込みフィルター設定) ツールを開き、[EWF Main](EWF のメイン) タブを選択します コマンド ライン オプションを 使用してブート コマンドをク リアします [ブート コマンドをクリア]を 選択します 以前の状態へのファイルの復元(FBWF のみ) 以下の表に、ファイルを基本ボリュームから以前の状態に復元するために使用できる方法を示しま す。 方法 1 1. [HP Write Filter Configuration](HP 書き込みフィル ター設定)ツールを起動します 2.
索引 C か Citrix Receiver 7 C ドライブ 2 H HP Device Manager 9 HP Easy Shell 9 HP Function Key Filter 9 HP Hotkey Filter 9 HP Logon Manager 10 HP RAM Disk Manager 10 HP Remote Graphics ソフトウェ ア 8 HP TeemTalk 8 HP ThinUpdate 10 アプリのダウンロード 12 HP USB Port Manager 10 HP Velocity 11 HP Write Filter Configuration 11 Microsoft RDP 7 Microsoft System Center Configuration Manager 11 SCCM →「Microsoft System Center Con iguration Manager」を参照 V VMware Horizon View 7 2 あ アプリ RAM ドライブにキャッシュする ための構成 6 インストール 5 え コントロ