Hardware Reference Guide

1 つのチャネルの DIMM ソケットにのみ DIMM が取り付けられている場合、システムはシングル
チャネル モードで動作します。
チャネル A DIMM の合計メモリ容量とチャネル B DIMM の合計メモリ容量が等しい場合、シ
ステムはより高性能なデュアル チャネル モードで動作します。両方のチャネルで、取り付ける
DIMM の性能やデバイス自体の幅が異なっても構いません。たとえば、チャネル A 1 GB
DIMM 2 つ取り付けられていて、チャネル B 2 GB DIMM 1 つ取り付けられている場合、
システムはデュアル チャネル モードで動作します。
注記2 つのメモリ モジュールを使用する場合は、両方の DIMM メモリ モジュールの部品番号を
同じにして、メモリの速度が最大パフォーマンス モード(2666 MHz)に設定されるようにする
必要があります。
チャネル A DIMM の合計メモリ容量とチャネル B DIMM の合計メモリ容量が異なる場合、シ
ステムはフレックス モードで動作します。フレックス モードでは、最も容量の小さいメモリが
取り付けられているチャネルがデュアル チャネルに割り当てられるメモリの総量を表し、残りは
シングル チャネルに割り当てられます。速度を最高にするには、最大のメモリ容量が 2 つのチャ
ネルに行き渡るようにチャネルのバランスをとる必要があります。1 つのチャネルのメモリ容
量が他方のチャネルのメモリ容量よりも多い場合、多い方をチャネル A に割り当てる必要があり
ます。たとえば、ソケットに
1 つの 2 GB DIMM3 つの 1 GB DIMM を取り付ける場合は、チャネル
A 2 GB DIMM 1 つの 1 GB DIMM を取り付け、チャネル B に残りの 2 つの 1 GB DIMM を取り付
ける必要があります。この構成では、
4 GB がデュアル チャネルとして動作し、1 GB がシングル
チャネルとして動作します。
どのモードでも、最高動作速度はシステム内で最も動作の遅い DIMM によって決定されます。
重要
メモリ モジュールの取り付けまたは取り外しを行う場合は、電源コードを抜いて電力が放電さ
れるまで約 30 秒待機してから作業する必要があります。コンピューターが電源コンセントに接続さ
れている場合、電源が入っているかどうかに関係なく、メモリ モジュールには常に電気が流れていま
す。電気が流れている状態でメモリ モジュールの着脱を行うと、メモリ モジュールまたはシステム
ボードを完全に破損するおそれがあります。
お使いのメモリ モジュール ソケットの接点には、金メッキが施されています。メモリを増設する場合
は、接点の金属が異なるときに生じる酸化や腐食を防ぐために、金メッキされたメモリ モジュールを
使用してください。
静電気の放電によって、コンピューターやオプション カードの電子部品が破損することがあります。
以下の作業を始める前に、アース(接地)された金属面に触れるなどして、身体にたまった静電気を
放電してください。詳しくは、52 ページの「静電気対策」を参照してください。
メモリ モジュールを取り扱うときは、接点に触れないよう注意してください。接点に触れると、モ
ジュールを損傷するおそれがあります。
1. 部品を取り外せるようにコンピューターを準備します。6 ページの取り外しのための準備を参照
してください。
重要
メモリ モジュールの取り付けまたは取り外しを行う場合は、電源コードを抜いて電力が放
電されるまで約 30 秒待機してから作業する必要があります。コンピューターが電源コンセント
に接続されている場合、電源が入っているかどうかに関係なく、メモリ モジュールには常に電気
が流れています。電気が流れている状態でメモリ モジュールの着脱を行うと、メモリ モジュー
ルまたはシステム ボードを完全に破損するおそれがあります。
2. コンピューターのアクセス パネルを取り外します。6 ページのコンピューターのアクセス パネ
ルの取り外しを参照してください。
警告!
火傷の危険がありますので、必ず、本体内部の温度が十分に下がっていることを確認して
から、次の手順に進んでください。
システム メモリのアップグレード
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