Hardware Reference Guide OMEN X by HP

1 つのチャネルの DIMM ソケットにのみ DIMM が取り付けられている場合、システムはシングル
チャネル モードで動作します。
チャネル A DIMM の合計メモリ容量とチャネル B DIMM の合計メモリ容量が等しい場合、シ
ステムはより高性能なデュアル チャネル モードで動作します。
チャネル A DIMM のメモリ容量とチャネル B DIMM のメモリ容量が異なる場合、システムは
フレックス モードで動作します。フレックス モードでは、最も容量の小さいメモリが取り付け
られているチャネルがデュアル チャネルに割り当てられるメモリの総量を表し、残りはシングル
チャネルに割り当てられます。1 つのチャネルのメモリ容量が他方よりも多い場合は、多い方を
チャネル A に割り当てる必要があります。
どのモードでも、最高動作速度はシステム内で最も動作の遅い DIMM によって決定されます。
DIMM の交換または取り付け
重要メモリ モジュールの取り付けまたは取り外しを行う場合は、電源コードを抜いて電力が放電さ
れるまで約 30 秒待機してから作業する必要があります。コンピューターが電源コンセントに接続さ
れている場合、電源が入っているかどうかに関係なく、メモリ モジュールには常に電気が流れていま
す。電気が流れている状態でメモリ モジュールの着脱を行うと、メモリ モジュールまたはシステム
ボードを完全に破損するおそれがあります。
お使いのメモリ モジュール ソケットの接点には、金メッキが施されています。メモリを増設する場合
は、接点の金属が異なるときに生じる酸化や腐食を防ぐために、金メッキされたメモリ モジュールを
使用してください。
静電気の放電によって、コンピューターやオプション カードの電子部品が破損することがあります。
以下の作業を始める前に、アース(接地)された金属面に触れるなどして、身体にたまった静電気を
放電してください。詳しくは、36 ページの「静電気対策」を参照してください。
メモリ モジュールを取り扱うときは、接点に触れないよう注意してください。接点に触れると、モ
ジュールを損傷するおそれがあります。
1. 部品を取り外せるようにコンピューターを準備します(9 ページの取り外しのための準備
2. アクセス パネルを取り外します(20 ページのアクセス パネルの取り外しおよび取り付けなお
3. DIMM を取り出すには、DIMM の両側にあるラッチをそれぞれ外側に押し1ソケットから DIMM
を引き出します2
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2 章 ハードウェアのアップグレード