Before using HP ProtectTools-Windows 7 and Windows Vista

HP ProtectTools セキュリティ製品の説明と一般的な使用例
HP ProtectTools セキュリティ製品のほとんどは、パスワードを紛失したり、利用できなくなったり、
忘れたりした場合、または企業のセキュリティ部門で必要となった場合にコンピューターにアクセス
するためのユーザー認証機能(通常はパスワード)および管理バックアップ機能を搭載しています。
注記: 一部の HP ProtectTools キュリティ製品は、データへのアクセスを制限するように設計さ
れています。データの重要性が非常に高いためデータを紛失するより危険にさらすことの方が懸念
される場合には、データを暗号化する必要があります。すべてのデータは安全な場所にバックアップ
しておくことをおすすめします。
Credential Manager for HP ProtectTools
Credential ManagerSecurity Manager に含まれます)は、ユーザー名とパスワードを格納します。
次の用途に使用できます。
インターネット アクセスまたは電子メールのログイン名およびパスワードを保存する
ユーザーを Web サイトまたは電子メールに自動的にログインさせる
認証を管理および整理する
Web またはネットワーク資産を選択して、リンクに直接アクセスする
必要に応じて名前およびパスワードを表示する
1ある大規模メーカーの購買担当者は、その企業の取り引きのほとんどをインターネットで行っ
ています。また、ログイン情報が必要となるいくつかの人気 Web サイトにもよくアクセスします
この購買担当者は、セキュリティに十分注意しているため、アカウントごとに異なるパスワードを使
用しています。購買部では、Credential Manager を使用して、Web リンクごとに異なるユーザー名
およびパスワードを設定することにしました。購買担当者が Web サイトのログイン画面にアクセ
すると、Credential Manager によって資格情報が自動的に提供されます。ユーザー名およびパスワー
ドが表示されるようにしたい場合は、Credential Manager 設定できます。
Credential Manager は、認証を管理および編集するためにも使用できます。ユーザーは、このツール
を使用して、Web またはネットワーク資産を選択し、リンクに直接アクセスできます。また、必要に
応じてユーザー名およびパスワードを表示することもできます。
2ある多忙な公認会計士が、経理部全体を監督する立場に昇進しました。経理部では、多数のク
ライアントの Web アカウントに、それぞれ異なるログイン情報を使用してログインする必要があり
ます。このログイン情報は複数の社員で共有する必要があるため、機密保持が問題となります。そこ
で、すべての Web リンク、企業ユーザー名、およびパスワードを Credential Manager for HP
ProtectTools 内で整理することにしました。整理を完了させ、Credential Manager を社員に配布すれ
ば、使用する資格情報を知らせないで社員に Web アカウントを利用させることができます。
Drive Encryption for HP ProtectTools
Drive Encryption は、コンピューターのハードドライブ全体またはセカンダリ ドライブ上にあるデ
タへのアクセスを制限するために使用できます。また、Drive Encryption は自己暗号化ドライブも管
理できます。
1ある医師が、自分のコンピューターのハードドライブにあるどのデータにも自分しかアクセス
できないようにしたいと考えています。そこで、この医師は Drive Encryption を有効にし、Windows
のログイン前にブート前認証が求められるようにしました。セットアップを完了すれ、オペレー
ティング システムの起動前にパスワードを入力しなければハードドライブにアクセスできなくなり
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1 章 セキュリティの概要