Before using HP ProtectTools-Windows 7 and Windows Vista
例 2:ある保険会社では、社員が自宅にある個人のソフトウェアをインストールしたり、個人のデー
タを読み込んだりできないようにしたいと考えています。ただし、一部の社員は、すべてのコン
ピューターで USB コネクタにアクセスする必要があります。そこで、この会社の IT 管理者は、
Device Access Manager を使用して、一部の社員に対してアクセスを許可すると同時に、その他の
社員に対しては外部アクセスをブロックしました。
Privacy Manager for HP ProtectTools
Privacy Manager for HP ProtectTools は、インターネットでの電子メールのやり取りが安全に行わ
れるようにするために使用します。ユーザーは、認証された相手しか開くことができない電子メール
を作成および送信できます。Privacy Manager を使用すると、なりすましによって情報が危険にさら
されたり、傍受されたりしないようにできます。
例 1:ある証券ブローカーは、自分の電子メールが特定のクライアントだけに送信され、他の何者か
が電子メール アカウントを偽装してそのメールを傍受できないようにしたいと考えています。そこ
で、この証券ブローカーは、Privacy Manager を使用して自分と自分のクライアントの署名を登録し
ました。Privacy Manager は、各ユーザーの認証証明書を(CA)をユーザーに発行します。このツー
ルを使用すると、証券ブローカーとクライアントは、電子メールをやり取りする前に認証する必要が
あります。
Privacy Manager for HP ProtectTools を使用すれば、確認および認証された相手と簡単に電子メー
ルをやり取りできるようになります。また、メール サービスを暗号化することもできます。暗号化
処理は、クレジット カードを使用した一般的なオンライン ショッピングと同じように行われます。
例 2:ある CEO は、自分が電子メールで送信した情報を取締役会のメンバーだけが閲覧できるよう
にしたいと考えています。そこで、この CEO は、取締役とやり取りする電子メールを暗号化するこ
とにしました。Privacy Manager の認証証明書を使用すると、CEO と取締役は暗号化キーのコピーを
取得し、機密性の高い電子メールを復号化できるようになります。
Computrace for HP ProtectTools(以前の LoJack Pro)
Computrace for HP ProtectTools(別売)は、盗難されたコンピューターがインターネットに接続さ
れればいつでもその所在地を追跡できるサービスです。
例 1:ある学校の校長は、IT 部門に対し、学校にあるすべてのコンピューターを常時監視するように
指示しました。そこで、学校の IT 管理者はコンピューターの保有状況を確認してから、すべてのコン
ピューターを Computrace に登録し、盗まれた場合に追跡できるようにしました。その後、この学校
では、いくつかのコンピューターがなくなっていることに気づきました。そのため、IT 管理者は、警
察に通報するとともに、Computrace の担当者に通知しました。これらのコンピューターは発見され、
警察の手によって取り戻されて学校に返却されました。
Computrace for HP ProtectTools を使用すると、コンピューターをリモートで管理および特定した
り、コンピューターの使用状況やアプリケーションを監視したりできます。
例 2:ある不動産会社では、世界中にあるコンピューターの管理および更新が必要になりました。そ
こで、Computrace を使用して、IT 担当者を実際に現地に派遣しなくてもコンピューターの監視およ
び更新が実行できるようにしました。
Embedded Security for HP ProtectTools(一部のモデルのみ)
Embedded Security for HP ProtectTools には、Personal Secure Drive を作成できる機能が搭載さ
れています。この機能によって、ユーザーは、アクセスするまでは完全に非表示状態となる仮想ドラ
イブ パーティションをコンピューター上に作成できます。Embedded Security(内蔵セキュリティ)
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第 1 章 セキュリティの概要