HP Z800 Workstation Maintenance and Service Guide (March 2009)
ワークステーションが HP CMS で管理されているネットワークに接続されている場合には、障害発生
時にネットワーク管理アプリケーションに障害通知を送信します。HP CMS を使えば、管理対象のす
べての PC をリモートからスケジュールに従って自動的に診断し、障害の要約レポートを作成できま
す。
DPS (ドライブ保護システム)
DPS (ドライブ保護システム) は、HP ワークステーションの上位機種のハード ディスク ドライブに
内蔵されている診断ツールです。DPS は、保証対象外のハード ディスク ドライブ交換が必要となる
可能性のある問題の診断に役立ちます。
HP ワークステーションを組み立てる際に、取り付けられた各ハード ディスク ドライブは DPS でテ
ストされ、基本情報が恒久的な記録としてそのドライブに書き込まれます。DPS が実行されるたび
に、テスト結果がハード ディスク ドライブに書き込まれます。保守サービス プロバイダは、この情
報を利用して、DPS が実行されたディスク ドライブの状態を診断できます。
ECC 故障予測
ワークステーションが過大な数の ECC (error checking and correcting) メモリ エラーを検出すると、
ワークステーションはローカルに警告メッセージを表示します。このメッセージにはエラーを起こし
た DIMM に関する情報が含まれているので、致命的なメモリ エラーが発生する前に対策を講じるこ
とができます。このワークステーションには ECC DIMM が標準装備されています。
温度センサー
HP ワークステーションには複数の温度センサーがあり、許容内の効率的なシャーシ温度を維持でき
るように、ワークステーションのファンを制御します。
デュアル ステート電源ボタン
ACPI (Advanced Configuration and Power Interface) が有効な場合、電源ボタンをワークステーション
のオン/オフ スイッチのほか、スリープ ステート ボタンとしても使用できます。この機能は、電源を
完全にオフにするのではなく、ワークステーションを省電力の待機(スタンバイ)状態にします。こ
の機能を使えば、アプリケーションを終了しないでスタンバイし、データを損失することなく同じ動
作状態に復帰できます。
電源ボタンの設定の変更
電源ボタンの設定は次のようにして変更します。
1.
[スタート] を選択し、[コントロール パネル] → [電源オプション] を選択します。
2.
[電源オプションのプロパティ] で [詳細設定] タブをクリックします。
3.
[電源ボタン] セクションで [休止状態] を選択します。
注記: 休止状態は [Hibernate] (休止状態) タブで有効にする必要があります。
電源ボタンをスリープ ステート ボタンとして動作するように設定すると、電源ボタンを押すことに
より、ワークステーションは省電力状態になります。。ボタンをもう一度押すと、ワークステーショ
ンはこの省電力状態からフル電力の状態に復帰します。ワークステーションの電源を完全にオフにす
るには、電源ボタンを 4 秒間押し続けてください。
注意: システムが無応答でない限り、電源ボタンを使用してワークステーションの電源をオフにし
ないでください。オペレーティング システムから操作せずに電源をオフにすると、データが消失する
ことがあります。
JAWW
ワークステーション管理
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