HP Designjet L25500 Printer Series-Maintenance and Troubleshooting Guide (2nd Edition)

接触したときにインクがにじむ、または油でよごれて見える
これらの症状は、硬化温度が低すぎたことを示しています。
印刷物の最初 200mm にのみこの問題が現れる場合は、問題がなくなるまで硬化準備温度を 5°C
つ上げます。この方法で問題を解決できない場合は、パス数を増やします。
この問題の影響が印刷物全体に及ぶ場合は、問題がなくなるまで硬化準備温度を 5°C ずつ上げます。
この方法で問題を解決できない場合は、パス数を増やします。
印刷後、数分または数時間後に仕上げがオイル状になる場合は、印刷物の印刷面を互いに付けて保管
しないでください。巻き取りリールの使用を検討してください。
印刷物の全長が間違っている、または一貫性がない
乾燥プロセスと硬化プロセスでは素材が加熱されるため、素材によってはイメージを印刷した後に
みます。これは、印刷物にフレームを付けたり、分割印刷を行って印刷物を並べる場合に不都合なこ
とがあります。
一般的な法則としては、次の比率で縮むことが予想されます。
フォト調:0.4%未満
溶剤用ペーパー、水彩用ペーパー:0.5%未満
粘着紙:1.2%未満
バナー:3%未満の収 (素材送りセンサーを無効にした場合は 7%未満)
フレーム付けの問題は、サンプルを印刷し、RIP でイメージの長さを調整することで解決することが
あります。この値は、同じ素材を使った今後のすべての印刷物に再使用できますが、バナーを使用す
るときは、印刷に使用されるインクの量に応じて収縮が最大 1%変化するため、特別な注意を払う
要があります。
印刷物によって、次のばらつきが予想されます。
フォト調、溶剤用ペーパー、水彩用ペーパー:0.4%未満
粘着紙:0.7%未満
バナー:1%未満
分割印刷の問題を解決し、印刷の長さの同一性を上げるには、RIP の素材プリセットで素材送りセ
サーを有効にすることをお勧めします。これにより、時間が経過すると印刷の安定性が向上するた
です。インクの量が近い領域を互いに並べることもお勧めします。これができない場合は、インクの
量が異なる領域を別のジョブとして印刷し、RIP でインクの少ないジョブの長さを変更して、インク
の多い内容のジョブの長さと合わせてください。
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5 印刷品質に関するトラブルシューティン JAWW