DesignJet T900 and T1500 Printer Series-User's Guide

レンダリング用途
レンダリング用途とは、カラー変換を行う際に使用する設定の 1 つです。印刷するカラーの一部がプ
リンタで再現できない場合があります。レンダリング用途を使用すると、これらのいわゆる色域外の
色を処理する 4 つの方法のいずれかを選択できます。
[彩度 (グラフィック)]:明るい、鮮やかな色を使用するプレゼンテーション用のグラフィック、
表、またはイメージに最適です。
[知覚的 (イメージ)]:中間色が多数含まれた写真またはイメージに最適です。カラーの全体的な
見栄えは、可能な限り維持されます。
[相対カラーメトリック (プルーフィング)]特定の色と調和させる場合に最適です。この方法は、
主にプルーフィングに使用されます。正確にカラーを印刷できる状態では、正確なカラーが確実
に印刷されます。これ以外のオプションでは、より望ましい色の範囲が再現される場合もありま
すが、特定の色が正確に印刷されるとは限りません。また、このオプションでは、入力カラー ス
ペースの白が、印刷する用紙の白にマッピングされます。
[絶対カラーメトリック (プルーフィング)][相対カラーメトリック] と同様ですが、白のマッピ
ングは行われません。このレンダリングも主にプルーフに使用されますが、この場合のプルーフ
は、1 台のプリンタの出力のシミュレーション (白点を含む) を目的に行います。
黒点補正を行う
黒点補正オプションでは、カラー スペース間でカラーを変換するときに、黒点の差異を調整するかど
うかを設定します。このオプションを選択すると、完全なダイナミック レンジのソース スペースが、
完全なダイナミック レンジのデスティネーション スペースにマップされます。このオプションによ
り、変換元スペースの黒点が変換先スペースの黒点より濃い場合に、暗い部分を保持することができ
ます。このオプションは、レンダリング用途として [相対カラーメトリック] が選択されている場合
(106 ページのレンダリング用途を参照) にのみ使用できます。
フロントパネルからのカラーマネジメント
フロントパネルから を押し、次に を押して、[イメージ品質の保守] - [カラー キャリブレ
ーション] を選択することによって、取り付けた用紙の種類のカラー キャリブレーションを行うこと
ができます。97 ページのカラー キャリブレーションを参照してください。
フロントパネルにある他のカラー オプションはすべて、 を押し、次に を押して、[セット
アップ] - [印刷設定] - [カラー オプション] を選択すると表示できます。
注記
フロントパネルでのこれらの設定は、プリンタ ドライバまたは (T1500 シリーズでは) 内蔵 Web
サーバのジョブ送信設定よりも優先されます。
T920 シリーズと T1500 シリーズのオプション
[カラー/グレースケール]カラーで印刷するか、グレースケールで印刷するか、白黒で印刷する
かを選択できます。デフォルト:[カラー印刷]
[RGB ソース プロファイルの選択]プリンタによって認識され、選択された RGB ソース プロファ
イルから選択できます。デフォルト:[sRGB]
[プリンタのエミュレート]:他の HP DesignJet プリンタをエミュレートすることができます。デ
フォルト:[オフ] (プリンタ エミュレーションなし)
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11 章 カラーマネジメント JAWW