About Desktop Management (May 2004)

デス マネジ につ www.hp.com/jp 33
デス マネジ
ドラロック使
ドライブロックのセキュリティ機能は、企業環境での使用に最も適していま
す。つまり、システム管理者が、ユーザに複数のコンピュータで使用できる
ようマルチベイ ハードディスク ドライブを提供する場合です。システム管理
者はマルチベイ ハードディスク ドライブのコンフィギュレーションを担当
しますが、その作業には、ドライブロックのマスタ パスワードを設定するこ
とが含まれます。ユーザがユーザ パスワードを忘れた場合や、コンピュータ
を別の従業員が使うことになった場合、システム管理者はマスタ パスワード
を使用して、ユーザ パスワードをリセットしたり、ハードディスク ドライブ
へのアクセス権を回復したりすることができます。
企業システム管理者は、ドライブロックを有効にする場合、マスタ パスワー
ドの設定とメンテナンスについての企業方針を確立しておくことをお勧めし
ます。これは、従業員が会社を辞める前に意図的に、または誤ってドライブ
ロックの両方のパスワードを設定してしまうという状況を防ぐために必要で
す。両方のパスワードを設定した従業員が会社を辞めてしまった場合、その
ハードディス ドライブは使用不能となり、交換が必要になります。また、
マスタ パスワードが設定されていないとシステム管理者がロックされた
ハードディスク ドライブにアクセスできなくなり、不正ソフトウェアの日常
チェックや、その他の資産管理およびサポートを実行できなくなることがあ
ります。
それほど厳重なセキュリティを必要としないユーザの場合は、ドライブロッ
クを有効にしないことをお勧めします。この種のユーザには、個人ユーザや、
機密性の高いデータをハードディスク ドライブに保持しないことを習慣に
しているユーザが含まれます。このようなユーザにとっては、両方のパスワー
ドを忘れてハードディスク ドライブが使えなくなることのほうが、ドライブ
ロックにより保護されるデータの価値よりもはるかに大きな問題と言えま
す。コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティとドライブロックへ
のアクセスは、セットアップ パスワードによって制限できます。セットアッ
パスワードを指定してそれをエンド ユーザに公表しないことで、システム
管理者はユーザがドライブロックを有効にできないようにします。