デスクトップ マネジメントについて Business PC
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このガイドについて このガイドでは、一部のモデルにプリインストールされているセキュリティ機能とマネジメント機能 の概念および使用手順について説明します。 警告! その指示に従わないと、人体への傷害や生命の危険を引き起こすおそれがあるという警告事 項を表します。 注意: その指示に従わないと、装置の損傷やデータの損失を引き起こすおそれがあるという注意事 項を表します。 注記: JAWW 重要な補足情報です。 iii
iv このガイドについて JAWW
目次 1 デスクトップ マネジメントの概要 2 出荷時設定の変更 [HP Software Agent] ............................................................................................................................. 3 [Altiris Deployment Solution Agent] ...................................................................................................... 3 3 リモート システム インストール 4 ソフトウェアのアップデートと管理 [HP Client Management Interface] .......................................................................................................
複数のコンピュータへのコピー ......................................................................................................... 19 起動可能デバイスの作成 .................................................................................................................... 20 サポートされる USB フラッシュ メディア デバイス ........................................................ 20 サポートされない USB フラッシュ メディア デバイス .................................................... 21 8 電源ボタン 9 HP Web サイト サポート 10 業界標準 11 資産情報管理機能およびセキュリティ機能 パスワードのセキュリティ .............
1 デスクトップ マネジメントの概要 [HP Client Management Solutions]は、ネットワーク環境にあるデスクトップ、ワークステーション、 およびノートブック コンピュータの管理と制御の分野で、標準のソリューションを提供しています。 HP はデスクトップ マネジメントのパイオニアとして 1995 年に、デスクトップを完全に管理できる 業界初のパーソナル コンピュータを世に送り出しました。HP はマネジメント機能の特許を取得して います。以来、デスクトップ、ワークステーション、およびノートブック コンピュータの効果的な導 入、設定、および管理に必要な標準化とインフラストラクチャの開発において業界全体の取り組みを リードしてきました。HP は独自の管理ソフトウェアを開発し、業界トップ クラスの管理ソフトウェ ア ソリューション提供企業との提携関係によって、これらの企業の製品と[HP Client Management Solutions]の互換性を確保しています。[HP Client Management Solutions]は、ライフサイクル全体を 通した PC の所有および管理の総
2 出荷時設定の変更 お使いのコンピュータには、システム ソフトウェア イメージがプリインストールされています。短 時間のソフトウェアの設定手順が終われば、すぐにコンピュータを使用できます。 プリインストールされたソフトウェア イメージの代わりにカスタマイズされたシステム ソフトウェ アおよびアプリケーション ソフトウェアを使うこともできます。カスタマイズされたソフトウェア イメージを展開するには、いくつかの方法があります。 ● プリインストールされたソフトウェア イメージを展開した後、追加するアプリケーションをイ ンストールする ● [HP Client Automation]の Standard Edition、[HP Client Automation]の Enterprise Edition(Radia テクノロジ ベース)、[Altiris Deployment Solution]などのソフトウェア導入用ツールを使用し て、プリインストールされているソフトウェア イメージをカスタマイズされたソフトウェア イ メージで置き換える ● ディスク複製手順を使用して、ハードディスク ドライブの
[HP Software Agent] [HP Client Automation]の Standard Edition および Enterprise Edition の両方で使用する管理エージェン トは、コンピュータにプリロードされています。このエージェントをインストールすると、HP 管理 コンソールとの通信が可能になります。 [HP Software Agent]をインストールするには、以下の手順で操作します。 1. [スタート]をクリックします。 2. [すべてのプログラム]をクリックします。 3. [HP Manageability]をクリックします。 4. [Radia Management Agent Readme]をクリックします。 5.
3 リモート システム インストール リモート システム インストール機能を使用すれば、[Preboot Execution Environment](PXE)を起動 することにより、ネットワーク サーバ上のソフトウェアや設定情報を使ってシステムを起動したりセ ットアップしたりできます。リモート システム インストールの機能は、通常、システム セットアッ プやコンフィギュレーションのためのツールとして使用しますが、以下のような場合にも使用できま す。 ● ハードディスク ドライブをフォーマットする場合 ● 1 台以上の新しいコンピュータにソフトウェア イメージを導入する場合 ● ● フ ラ ッ シ ュ ROM を 使 用 し て シ ス テ ム BIOS を リ モ ー ト で ア ッ プ デ ー ト す る 場 合 (15 ページの 「リモート ROM フラッシュ機能」を参照) システム BIOS を設定する場合 リモート システム インストールを起動するには、起動時に表示される HP ロゴの画面の右下隅に[F12 = Network Service Boot]と表示されたら、すぐに F12
4 ソフトウェアのアップデートと管理 HP では、デスクトップ コンピュータ、ワークステーション、およびノートブック コンピュータのソ フトウェアを管理し、アップデートするための以下のツールを提供しています。 ● [HP Client Management Interface] ● [HP SoftPaq Download Manager] ● [HP System Software Manager] ● [HP ProtectTools セキュリティ マネージャ] ● [HP Client Automation]の Starter Edition、Standard Edition、および Enterprise Edition ● [HP Client Manager from Symantec] ● [Altiris Client Management Suite] ● [HP Client Catalog for Microsoft System Center & SMS Products] ● [HP Backup and Recovery Manager] ●
[HP Client Management Interface]は、[Microsoft Windows Management Interface](MS WMI) 、[WebBased Enterprise Management] ( WBEM )、 [System Management BIOS] ( SMBIOS )、 お よ び [Advanced Configuration and Power Interface](ACPI)などの業界標準に準拠しています。HP CMI は、 [HP Client Management Solutions]で使用される基礎テクノロジです。HP CMI を使用すると、HP クライアント コンピュータの管理方法を柔軟に選択できるようになります。 [HP Client Management Interface]をシステム管理ソフトウェアと併用すると、以下のことが可能にな ります。 ● 詳細なクライアント インベントリ情報の要求:プロセッサ、ハードディスク ドライブ、メモ リ、BIOS、ドライバなどに関する詳細情報を取得します。センサ情報(ファンの速さ、電圧、 温度など)
[HP System Software Manager] [HP System Software Manager](SSM)は、ネットワーク上にある HP Business PC のデバイス ドラ イバおよび BIOS アップデートのリモート展開を自動化するための、無料のユーティリティです。 SSM を実行すると、各ネットワーク クライアント システムにインストールされているドライバおよ び BIOS のリビジョン レベルが(ユーザとの対話なしに)自動的に確認され、このインベントリと、 すでにテストされ、中央のファイル格納ディレクトリに格納されているシステム ソフトウェアの SoftPaq が比較されます。SSM では次に、ネットワーク PC 上の古いリビジョンのシステム ソフトウ ェアが、ファイル格納ディレクトリで使用可能な最新のレベルに自動的にアップデートされます。 SSM では SoftPaq アップデートが正しいクライアント システム モデルにだけ配布されるため、管理 者は確実かつ効率的に、SSM を使用してシステム ソフトウェアを最新版に維持できます。 [HP System Software Man
ンピュータでは、HP ProtectTools は製品購入後にオプションとして導入できます。詳しくは、 http://www.hp.
[HP Client Manager from Symantec] Altiris 社で開発された[HP Client Manager from Symantec]は、サポートされているすべての HP のビ ジネス向けデスクトップ コンピュータ、ノートブック コンピュータ、およびワークステーション モ デルで無料で使用できます。SSM は、[HP Client Manager]に統合されており、HP クライアント シス テムのハードウェアの状態を中央から追跡、監視、および管理できるようにします。 [HP Client Manager from Symantec]を使用すると、以下のことが可能になります。 ● CPU、メモリ、ビデオ、セキュリティ設定などの役立つハードウェア情報を取得する ● システム状態を監視して、問題が発生する前に解決できるようにする ● ドライバおよび BIOS アップデートを、各 PC の場所まで移動しないで自動的に取得してインス トールする ● BIOS やセキュリティ設定をリモートで設定する ● ハードウェアの問題を迅速に解決するためのプロセスを自動化する [HP
[Altiris Client Management Suite] [Altiris Client Management Suite]は、デスクトップ、ノートブック、およびワークステーションのソ フトウェアの全ライフサイクルを管理するための使いやすいソリューションです。[Client Management Suite-Level 1]には以下の Altiris 製品が含まれています。 ● [Inventory Solution] ● [Deployment Solution] ● [Software Delivery Solution] ● [Patch Management Solution] ● [Application Metering Solution] ● [Application Management Solution] ● [Carbon Copy Solution] [Altiris Client Management Suite] に つ い て 詳 し く は 、 http://www.altiris.
[HP Backup and Recovery Manager] [HP Backup and Recovery Manager]は、使いやすく多目的に利用できるアプリケーションであり、コ ンピュータのメイン ハードディスク ドライブのバックアップおよび回復を可能にします。[HP Backup and Recovery Manager]は Windows で動作し、Windows、すべてのアプリケーション、およびすべて のデータ ファイルのバックアップを作成します。バックアップは、指定の間隔で自動的に実行される ようにスケジュール設定することも、手動で開始することもできます。通常のバックアップとは別に 重要なファイルのアーカイブを作成できます。 [HP Backup and Recovery Manager]は、ハードディスク ドライブのリカバリ パーティションにプリ インストールされていて、以下の機能を持ちます。 リカバリ ポイントおよびファイルのバックアップは CD または DVD にコピーできますが、システム 全体のバックアップはネットワークまたはセカンダリ ハードディスクにコピーできます。 コンピュー
マネジメント テクノロジ モデルには、vPro テクノロジまたは標準テクノロジが搭載されています。このテクノロジを使用する と、ネットワークに接続したコンピュータ アセットの検出、修復、および保護を適切に行うことがで きます。このテクノロジによって、システムがオンかオフか、またはオペレーティング システムが停 止していないかどうかを管理できます。 マネジメント テクノロジの機能には以下のものが含まれます。 ● ハードウェア インベントリ情報 ● 警告 ● 電源管理:電源のオンとオフ、再起動 ● リモートでの診断および修復 ● ◦ Serial-over-LAN:ブート フェーズ中のリモート PC のコンソール制御が可能 ◦ IDE リダイレクト:リモートのブート ドライブ、ディスク、または ISO イメージからシス テムのブートが可能 ハードウェア ベースの隔離とリカバリ:ウィルスのような動作が検出された場合に、コンピュ ータ ネットワークへのアクセスを制限または切断 注記: Intel vPro テクノロジの概要については、http://www.intel.
このホットキーで、Intel Management Engine BIOS Execution(MEBx)セットアップ ユーティリテ ィが起動します。このユーティリティを使用すると、管理機能のさまざまな設定を行うことができま す。構成オプションには、以下のものが含まれます。 ● ● ● ● メイン メニュー ◦ Intel® ME Configuration(Intel® ME の構成) ◦ Intel® AMT Configuration(Intel® AMT の構成) ◦ Change Intel® ME Password(Intel® ME パスワードの変更) ◦ Exit(終了) Intel® ME Platform Configuration(Intel® ME プラットフォームの構成) ◦ Intel® ME State Control(Intel® ME の状態制御)(有効/無効) ◦ Intel® ME Firmware Local Update(Intel® ME ファームウェア ローカル アップデート)(有 効/無効) ◦ Intel® ME Featur
[Verdiem Surveyor] [Verdiem Surveyor]は PC のエネルギー費の管理に役立つソフトウェア ソリューションです。[Verdiem Surveyor]は PC ごとの消費エネルギーを測定し、レポートします。また、PC の電源設定を制御でき るため、管理者はネットワーク全体のエネルギー節減戦略を簡単に実装することができます。[Verdiem Surveyor]エージェントを含む HP SoftPaq は、HP サポート サイトからダウンロードして、サポート 対象の市販デスクトップ モデルにインストールできます。PC を管理するための[Verdiem Surveyor] のライセンスは、HP の担当窓口から購入できます。 [HP Proactive Change Notification] [HP Proactive Change Notification]プログラムは、HP Subscriber's Choice の Web サイトを利用し て、以下のことを事前にかつ自動的に行います。 ● ほとんどの企業向け HP 製コンピュータおよびサーバでハードウェアおよびソフトウェアの
5 ROM フラッシュ機能 お使いのコンピュータでは、オペレーティング システムとの情報のやりとりなどを行う基本入出力シ ステム(BIOS)がプログラム可能なフラッシュ ROM(読み取り専用メモリ)に記憶されています。 [コンピュータ セットアップ(F10) ]ユーティリティでセットアップ パスワードを設定しておけば、 ROM の不用意な更新や上書きを防止できます。これは、コンピュータの動作の整合性を確保するた めに重要です。BIOS のアップグレードが必要な場合は、http://www.hp.com/support/files/(英語サイ ト)の HP ドライバとサポートのページから最新の BIOS イメージをダウンロードできます。 注意: ROM を最大限に保護するために、必ずセットアップ パスワードを設定してください。セッ トアップ パスワードによって、ROM の不正なアップグレードを防止できます。[HP System Software Manager]を使用すると、システム管理者が、複数のコンピュータに同時にセットアップ パスワード を設定することができます。詳しくは、http://www.hp.
6 [Boot Block Emergency Recovery Mode] [Boot Block Emergency Recovery Mode]によって、ROM フラッシュに失敗した場合も、システム ROM を復旧またはアップグレードすることができます。たとえば、BIOS のアップグレード中に電源の障 害が発生すると、ROM フラッシュは完了しないまま終了します。これによって、システム BIOS が 使用不可能になります。Boot Block は、ROM フラッシュの際にも更新されない領域に収められてお り、コンピュータの電源投入時に有効なシステム BIOS イメージをチェックするコードが含まれてい ます。 ● システム BIOS イメージが有効な場合は、コンピュータは通常の方法で起動します。 ● システム BIOS イメージが有効でない場合は、Boot Block BIOS によって、BIOS イメージ ファ イル用のリムーバブル メディアを検索するための十分なサポートが提供されます。適切な BIOS イメージ ファイルが見つかると、そのファイルが ROM に自動的にフラッシュされます。
注記: BIOS イメージ ファイルが含まれている CD がオプティカル ドライブに挿入されていると、 BitLocker によって Windows Vista はブートできなくなります。BitLocker が有効になっている場合 は、Windows Vista を起動する前に、この CD を取り出してください。 JAWW 17
7 リプリケート セットアップ機能 以下のリプリケート セットアップ機能を使用すれば、管理者がコンピュータの設定情報(コンフィギ ュレーション情報)を他の同じモデルのコンピュータに簡単にコピーすることができます。この機能 によって、複数のコンピュータに同じ設定を行う時間を短縮することができます。 注記: これらの作業を行うには、ディスケット ドライブまたはサポートされる USB フラッシュ ド ライブが必要です。 1 台のコンピュータへのコピー 注意: 設定情報はモデルによって異なります。コピー元とコピー先のコンピュータが別のモデルの 場合、ファイル システムが破損する恐れがあります。たとえば、dc7xxx シリーズのコンピュータか ら dx7xxx シリーズのコンピュータに設定情報をコピーしないでください。 1. 設定情報コピー元のコンピュータを選択します。コンピュータの電源を切ります。Microsoft Windows を実行している場合は、[スタート]→[シャットダウン](または[終了オプション])→ [シャットダウン](または[電源を切る])の順に選択します。 2.
10. [ファイル]→[複製セットアップ]→[システム構成の復元](Restore from Removable Media)の順 に選択したあと、画面上のメッセージに従って操作します。 11.
9. 設定情報ディスケットまたは USB フラッシュ メディア デバイス上で、以下のコマンドを含む autoexec.bat ファイルを作成します。 repset.exe 10. 設定情報コピー先のコンピュータの電源を切ります。設定情報ディスケットまたは USB フラッ シュ メディア デバイスを挿入し、コンピュータの電源を入れます。設定ユーティリティが自動 的に実行されます。 11.
注意: ドライブが USB メモリと一致しない場合は、データの損失を防ぐため、次の手順に進 まないでください。他にストレージ デバイスがないか、すべての USB コネクタを確認します。 あった場合は取り外してコンピュータを再起動し、手順 4 に進みます。ない場合、コンピュータ が USB メモリに対応していないか、USB メモリが破損しています。この場合は USB メモリを 起動可能にするための手順を実行しないでください。 6. Esc キーを押して A:¥プロンプトに戻り、FDISK を終了します。 7. 起動可能な DOS ディスケットに SYS.COM がある場合は手順 8 に、ない場合は手順 9 に進みま す。 8. A:¥プロンプトで、「SYS x:」 (x は書き留めたドライブ名)と入力します。 注意: USB メモリのドライブ名を正しく入力したことを確認します。 システム ファイルの転送が完了すると、SYS から A:¥プロンプトに戻ります。手順 13 に進みま す。 9.
注意: 一部の古いコンピュータでは、USB フラッシュ メディア デバイスから起動できない場合が あります。[コンピュータ セットアップ(F10)]ユーティリティに表示される初期設定の起動順序で、 USB デバイスがハードディスク ドライブより前にある場合、そのコンピュータは USB フラッシュ メ ディア デバイスから起動できます。それ以外の場合は、起動可能ディスケットを使用してください。 1. SCSI、ATA RAID、または SATA ドライブが取り付けられた PCI カードがコンピュータにある場 合は、コンピュータの電源を切って電源コードを抜き取ります。 注意: 電源コードは必ず抜き取ってください。 2. コンピュータのカバーを開いて PCI カードを取り外します。 3. USB フラッシュ メディア デバイスをコンピュータの USB コネクタのどれかに差し込み、USB ディスケット ドライブ以外のすべての USB ストレージ デバイスを取り外します。コンピュータ のカバーを閉じます。 4. 電源コードを差し込んでコンピュータの電源を入れます。 5.
15. [カスタム]→[PCI デバイス]の順に選択して、手順 6 で無効にした PATA および SATA コントロ ーラを再び有効にします。SATA コントローラを元の IRQ に割り当てなおします。 16. 変更を保存してユーティリティを終了します。USB フラッシュ メディア デバイスが C ドライブ として起動されます。 注記: 初期設定の起動順序はコンピュータによって異なり、[コンピュータ セットアップ (F10)]ユーティリティで変更することができます。手順については、『コンピュータ セットアッ プ(F10)ユーティリティ ガイド』を参照してください。 Windows 9x から DOS バージョンを使用した場合、短い間 Windows ロゴの画面が表示されるこ とがあります。表示されないようにするには、USB フラッシュ メディア デバイスのルート ディ レクトリに LOGO.
8 電源ボタン お使いのコンピュータで ACPI(Advanced Configuration and Power Interface)を使用している場合 は、電源ボタンをコンピュータのオン/オフ スイッチとしての機能のほか、スタンバイ モードを起動 するためのボタンとして設定することができます。スタンバイ モードでは、電源を完全に切らずに、 コンピュータの消費電力を低い状態に保つことができます。使用中のアプリケーションを終了しない で作業を途中で中断したい場合など、スタンバイ モードに設定しておくとコンピュータの電力を低く 抑えることができます。 電源ボタンの設定を変更するには、以下の手順で操作します。 1. [スタート]ボタンをクリックし、[コントロール パネル]→[パフォーマンスとメンテナンス]→[電 源オプション]の順に選択します。 2. [電源オプションのプロパティ]で[詳細設定]タブを選択します。 3.
9 HP Web サイト サポート HP では自社製のソフトウェアのテストおよび修正を行い、オペレーティング システムに特化したサ ポート ソフトウェアを開発しています。このため、HP のコンピュータは優れた性能、互換性、およ び信頼性を兼ね備えています。 別の種類のオペレーティング システムをインストールしたり新しいバージョンのオペレーティング システムに移行したりする場合、それぞれのオペレーティング システム用に設計されたサポート ソ フトウェアを実行してください。お使いのコンピュータにインストールされているバージョンと異な るバージョンの Microsoft Windows を実行したい場合、対応するデバイス ドライバおよびユーティリ ティをインストールして、すべての機能がサポートされ、正しく動作することを確認してください。 HP では、最新版のサポート ソフトウェアの検索、ダウンロード、インストールなどをより簡単に行 えるようにしていきます。ソフトウェアは http://www.hp.
10 業界標準 HP のインテリジェント マネジメント機能は、各社のシステム マネジメント アプリケーションを取 り入れており、以下のようなコンピュータ業界の標準規格に準拠しています。 26 ● Web-Based Enterprise Management(WBEM) ● Windows Management Interface(WMI) ● Wake on LAN テクノロジ ● ACPI ● SMBIOS ● Pre-boot Execution(PXE)サポート 第 10 章 業界標準 JAWW
11 資産情報管理機能およびセキュリティ機 能 コンピュータに搭載される資産情報管理機能を使用すれば、[HP Systems Insight Manager]、[HP Client Manager]、[HP Configuration Management Solution]、[HP Client Configuration Manager]、またはそ の他のシステム管理アプリケーションを使用して管理される資産情報を確認することができます。資 産情報管理機能とこれらの管理ソフトウェア製品を統合することによって、お使いの環境に最適な管 理ソフトウェアを選択でき、今までお使いになっていたソフトウェアをより有効に活用できます。 さらに、HP では、コンピュータとデータを不正なアクセスから保護するための機能を備えていま す。[Embedded Security for HP ProtectTools]がインストールされている場合は、データへの不正なア クセスの防止、システムの整合性の確認、および第三者からのアクセスに対する認証が行われます (詳しくは、http://www.hp.
表 11-1 セキュリティ機能 (続き) セットアップ パスワード (Setup Password) 電源投入時パスワード (Power-On Password) セットアップ(管理者)パスワードを設定して有効にします 注記: セットアップ パスワードを設定すると、[コンピュータ セットアップ(F10)]ユーティリ ティの設定を変更したり、ROM をフラッシュしたり、Windows 環境で特定のプラグ アンド プレ イ設定を変更したりする場合にセットアップ パスワードが必要になります 電源投入時パスワードを設定して有効にします。再起動後に、電源投入時パスワードの入力画面 が表示されます。ユーザが正しい電源投入時パスワードを入力しない場合は、装置は起動されま せん 注記: [パスワード オプション]で有効にしない限り、このパスワードはウォーム ブート (Ctrl+Alt+Delete または[Windows から再起動](Restart from Windows) )では表示されません (下記を参照) パスワード オプション (Password Options) (電源投入時パスワード またはセットアップ
表 11-1 セキュリティ機能 (続き) ● SATA 0 ● SATA1(一部のモデルのみ) ● SATA2(一部のモデルのみ) ● SATA3(一部のモデルのみ) ● eSATA(一部のモデルのみ) ネットワーク サービス ブート(Network Service Boot) ネットワーク サーバにインストールされたオペレーティング システムからコンピュータを起動す る機能を有効(Enable)または無効(Disable)にします (NIC(LAN ボード)が搭載されている モデルのみで使用でき、ネットワーク コントローラが PCI 拡張カードであるか、システム ボード に組み込まれている必要があります) システム ID(System ID) 以下の項目を設定します ● アセット タグ(Asset Tag。18 バイトの ID) :会社によってコンピュータに割り当てられた プロパティ ID 番号 ● オーナーシップ タグ(Ownership Tag。80 バイトの ID) :POST 実行中に表示されます ● 本体シリアル番号(Chassis Serial Number)
表 11-1 セキュリティ機能 (続き) 注記: 内蔵セキュリティ デバイスを設定するには、セットアップ パスワードを設定する必要が あります ● 工場出荷時設定へのリセット(Reset to Factory Settings) (一部のモデルのみ) :リセット (Reset)/リセットしない(Do not reset)に設定します。工場出荷時の初期値にリセットす ると、すべてのセキュリティ キーが消去されます。この設定を変更するには、コンピュータ の電源を切ってから再び電源を入れる必要があります 注意: 内蔵セキュリティ デバイスは、多くのセキュリティ スキームの重要なコンポーネン トです。セキュリティ キーを消去すると、内蔵セキュリティ デバイスによって保護されてい るデータへのアクセスができなくなります。[工場出荷時設定へのリセット]を選択すると、重 要なデータの損失につながる可能性があります ● 起動時の認証サポート(Power-on authentication support) (一部のモデルのみ):有効/無効 に設定します。内蔵セキュリティ デバイスを利用する電源投入時のパスワード認証スキ
パスワードのセキュリティ 電源投入時パスワード(Power-on password)を設定すると、コンピュータの電源を入れたり再起動 したりするたびに、アプリケーションやデータにアクセスするためのパスワードの入力が要求される ので、コンピュータが許可無く使用されることを防止できます。セットアップ パスワード(Setup password)は、特に[コンピュータ セットアップ(F10) ]ユーティリティへの不正アクセスを防ぎま す。セットアップ パスワードを、電源投入時パスワードの補助手段として使用することもできます。 つまり、電源投入時パスワードの入力を要求されたときに、代わりにセットアップ パスワードを入力 してコンピュータにアクセスすることもできます。 ネットワーク全体のセットアップ パスワードを設定しておくと、システム管理者はネットワーク上の すべてのシステムにログインでき、設定されている電源投入時パスワードを知らなくてもメンテナン スを行うことができます。 セットアップ パスワードの設定 システムに内蔵セキュリティ デバイスが搭載されている場合は、http://www.hp.
ム ブート時のパスワード入力]が有効にされている場合も、コンピュータを再起動するたびにパスワ ードを入力する必要があります。 1. コンピュータの電源を入れるか再起動します。Microsoft Windows をお使いの場合は、[スター ト]→[シャットダウン]→[再起動]の順に選択します。 2. コンピュータの電源を入れたらすぐに、オペレーティング システムから起動する前に F10 キー を押し、[コンピュータ セットアップ(F10) ]ユーティリティを実行します。必要であれば、Enter キーを押すと、タイトル画面をスキップできます。 注記: 適切なタイミングで F10 キーを押せなかった場合は、コンピュータを再起動して、オペ レーティング システムから起動する前にもう一度 F10 キーを押して、ユーティリティにアクセ スします。 3. [セキュリティ](Security)→[電源投入時パスワード](Power-On Password)の順に選択した 後、画面上のメッセージに従って操作します。 4.
注記: 機密保護のため、入力したパスワードは画面に表示されません。パスワードを入力する 際は、間違えないよう注意してください。 間違ったパスワードを入力した場合は、鍵形に×印のついたアイコンが表示されますので、パスワー ドを正しく入力しなおしてください。続けて 3 回間違えた場合は、コンピュータの電源をいったん切 って最初から操作しなおす必要があります。 電源投入時パスワードまたはセットアップ パスワードの変更 システムに内蔵セキュリティ デバイスが搭載されている場合は、http://www.hp.com/jp/から入手でき る『HP ProtectTools セキュリティ マネージャ ガイド』を参照してください。 1. コンピュータの電源を入れるか再起動します。Microsoft Windows をお使いの場合は、[スター ト]→[シャットダウン]→[再起動]の順に選択します。 2.
電源投入時パスワードまたはセットアップ パスワードの削除 システムに内蔵セキュリティ デバイスが搭載されている場合は、http://www.hp.com/jp/から入手でき る『HP ProtectTools セキュリティ マネージャ ガイド』を参照してください。 1. コンピュータの電源を入れるか再起動します。Microsoft Windows をお使いの場合は、[スター ト]→[シャットダウン]→再起動の順に選択します。 2. 電源投入時パスワードを削除する場合は、手順 3 に進みます。 セットアップ パスワードを削除する場合は、コンピュータの電源を入れたらすぐに、オペレー ティング システムから起動する前に F10 キーを押し、[コンピュータ セットアップ(F10) ]ユー ティリティを実行します。必要であれば、Enter キーを押すと、タイトル画面をスキップできま す。 注記: 適切なタイミングで F10 キーを押せなかった場合は、コンピュータを再起動して、オペ レーティング システムから起動する前にもう一度 F10 キーを押して、ユーティリティにアクセ スします。 3.
電源投入時パスワードを忘れてしまった場合 設定しておいた電源投入時パスワードを忘れると、コンピュータを使用できなくなります。パスワー ドを解除する方法については、Documentation and Diagnostics CD に収録されている『トラブルシュ ーティング ガイド』を参照してください。 システムに内蔵セキュリティ デバイスが搭載されている場合は、http://www.hp.
ドライブロックの使用例 ドライブロックのセキュリティ機能は、企業環境での使用に最も適しています。システム管理者はハ ードディスク ドライブのコンフィギュレーションを担当しますが、その作業には、ドライブロックの マスタ パスワードおよび一時ユーザ パスワードを設定することが含まれます。ユーザがユーザ パス ワードを忘れた場合や、コンピュータを別の従業員が使うことになった場合、システム管理者はマス タ パスワードを使用して、ユーザ パスワードをリセットしたり、ハードディスク ドライブへのアク セス権を回復したりすることができます。 企業システム管理者は、ドライブロックを有効にする場合、マスタ パスワードの設定とメンテナンス についての企業方針を確立しておくことをおすすめします。これは、従業員が会社を辞める前に意図 的に、または誤ってドライブロックの両方のパスワードを設定してしまうという状況を防ぐために必 要です。両方のパスワードを設定した従業員が会社を辞めてしまった場合、そのハードディスク ドラ イブは使用不能となり、交換が必要になります。また、マスタ パスワードが設定されていないと、シ ステム管理者がロックされ
スマート カバー センサ/カバー リムーバル センサ (Cover Removal Sensor) 一部のモデルに搭載されているスマート カバー センサ/カバー リムーバル センサとは、本体のカバー またはサイド パネルの着脱があったことをユーザに知らせる、ハードウェア技術とソフトウェア技術 を結合した機能です。3 段階の設定レベルがあり、本体のカバーの着脱があった後で初めてコンピュ ータの電源を入れたときの動作が異なります。 表 11-2 スマート カバー センサ/カバー リムーバル センサの動作 レベル 設定 説明 レベル 0 無効(Disabled) スマート カバー センサ/カバー リムーバル センサは無効(初期設定) レベル 1 ユーザに通知(Notify User) 本体のカバーが取り外されたことを知らせるメッセージが画面に表示 される レベル 2 セットアップ パスワー 本体のカバーが取り外されたことを知らせるメッセージが画面に表示 ド(Setup Password) される。セットアップ パスワードを入力するまで、コンピュータを使 用できない 注記: これらの設定は、[コ
注意: カバー ロック セキュリティを最大限にするために、必ずセットアップ パスワードを設定し てください。セットアップ パスワードによって、[コンピュータ セットアップ(F10) ]ユーティリティ への不正なアクセスを防止できます。 注記: スマート カバー ロックは、一部のシステムにオプションとして装備されています。 スマート カバー ロックの設定 スマート カバー ロックを使ってコンピュータ本体のカバーをロックするには、以下の手順で操作し ます。 1. コンピュータの電源を入れるか再起動します。Microsoft Windows をお使いの場合は、[スター ト]→[シャットダウン]→[再起動]の順に選択します。 2.
● コンピュータ部品(プロセッサや電源など)の障害 ● パスワードを忘れてしまった場合 注意: Smart Cover FailSafe キーは、HP が提供する専用ツールです。このキーが必要になる前に、 HP 製品販売店であらかじめご用意いただくことをおすすめします。 FailSafe キーは以下の方法で入手できます。 ● HP のサポート窓口に問い合わせます。 ● 保証規定に記載されている適切な番号に連絡します。 Smart Cover FailSafe キーについて詳しくは、『ハードウェア リファレンス ガイド』を参照してくだ さい。 ケーブル ロックの取り付け コンピュータのリア パネルにはケーブル ロックを取り付けられるようになっています(一部のモデ ルのみ)ので、市販のケーブル ロックを使用して、コンピュータを作業エリアに固定できます。 詳しくは、 『ハードウェア リファレンス ガイド』を参照してください。 指紋認証テクノロジ HP 指紋認証テクノロジを使用すると、エンド ユーザのパスワードの入力が不要となるため、ネット ワークのセキュリティを強化する一方で、ログイン手順を簡素
耐サージ機能付連続供給電源装置 耐サージ機能が付いた連続供給電源によって、急激な電圧の変化に対処することができます。この電 源装置は、データの損失やシステム ダウンを引き起こさずに 2000 V までのサージ電圧に耐えられる ことが確認されています。 温度センサ機能 温度センサ機能は、ハードウェアとソフトウェアの統合によって提供される機能で、コンピュータ内 部の温度を監視します。温度が通常の範囲を超えると、画面上に警告メッセージが表示されるため、 内部部品の故障やデータの損失が発生する前に対処することができます。 注意: 40 高温状態は、システムの損傷やデータの損失につながる恐れがあります。 第 11 章 資産情報管理機能およびセキュリティ機能 JAWW
索引 A Altiris AClient 3 Client Management Suite 10 Deployment Solution Agent 3 B BIOS [Boot Block Emergency Recovery Mode] 16 [HPQFlash] 15 リモート ROM フラッシュ機 能 15 [Boot Block Emergency Recovery Mode] 16 E Emergency Recovery Mode、Boot Block 16 F FailSafe キーの購入 38 H [HP Backup and Recovery Manager] 11 [HP Client Management Interface] 5 [HP Client Manager from Symantec] 9 HP Backup and Recovery Manager 11 [HP Client Automation]の Starter Edition、Standard Edition、および Enterprise Edition 8 Client Catalog for Micro
い インターネット アドレス.
セキュリティ 31 セットアップ 31, 32 電源投入 31, 32 変更 33 ふ 複製用ツール、ソフトウェア 2 プリインストールされたソフトウェ ア イメージ 2 へ 変更の通知 14 ほ 保護、ハードディスク ドライ ブ 39 ま マネジメント テクノロジ 12 り リカバリ、ソフトウェア 2 リモート ROM フラッシュ機 能 15 リモート システム インストー ル 4 リモート セットアップ 4 JAWW 索引 43