コンピュータ セットアップ(F10)ユーティ リティ ガイド:dc5750 モデル HP Compaq Business PC
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このガイドについて このガイドでは、コンピュータ セットアップの使用方法について説明します。このツールは、新しい ハードウェアを取り付けたときにコンピュータのデフォルト設定を再構成および変更する場合や、メ ンテナンスを行う場合に使用します。 警告! その指示に従わないと、人体への傷害や生命の危険を引き起こすおそれがあるという 警告事項を表します。 注意 その指示に従わないと、装置の損傷やデータの損失を引き起こすおそれがあるという注 意事項を表します。 注記 重要な補足情報です。 JAWW iii
iv このガイドについて JAWW
目次 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ ........................................................................... 1 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティの起動 ............................................... 2 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ:ファイル(File) ........................... 4 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ:ストレージ(Storage) ................. 6 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ:セキュリティ(Security) ........... 10 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ:電源(Power) ............................ 13 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ:カスタム(Advanced) ....
vi JAWW
コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリ ティ コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティは、以下のような操作を行う場合に使用します。 JAWW ● コンピュータの工場出荷時の設定の変更 ● コンピュータ(リアルタイム クロック)の日付(Date)と時刻(Time)の設定 ● システム構成(プロセッサ、グラフィックス(ビデオ)、メモリ、オーディオ、記憶装置、通信 ポート、入力装置など)の表示、設定の変更、または確認 ● 起動可能なデバイスの起動順序(Boot Order)の変更。起動可能なデバイスとして、ハードディ スク ドライブ、ディスケット ドライブ、オプティカル ドライブ、USB フラッシュ メディア デ バイスなどがあります。 ● クイック ブート(Quick Boot)の有効化。クイック ブートでは、コンピュータをすばやく起動 できますが、フル ブートで実行される診断テストの一部が省略されます。以下のように設定で きます。 ● 常にクイック ブート(デフォルト) ● 定期的にフル ブート(毎日~ 30 日
● シリアル ポート、USB ポート、パラレル ポート、オーディオ、内蔵 NIC(ネットワーク インタ フェース コントローラ)などの内蔵 I/O 機能の使用禁止/許可の設定 ● リムーバブル メディアからの起動(Removable Media Boot)の有効/無効の設定 ● レガシー ディスケットの書き込み(Legacy Diskette Write)の禁止/許可の設定(ハードウェア でサポートされている場合) ● POST で検出されて自動修復できなかったシステム構成のエラーの解決 ● リプリケート セットアップ機能の利用。コンピュータの設定情報をディスケットに保存し、そ の情報を使って複数のコンピュータを同じ設定にすることができます。 ● 特定の ATA ハードディスク ドライブのセルフテストの実行(ドライブでサポートされている場 合) ● ドライブロック セキュリティ(DriveLock Security)の有効/無効の設定(ドライブでサポートさ れている場合) コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティの起動 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティに
表 1 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ メニュー 表 ファイル(File) 表 2 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ:ファ イル(File) ストレージ(Storage) 表 3 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ:スト レージ(Storage) セキュリティ(Security) 表 4 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ:セキ ュリティ(Security) 電源(Power) カスタム(Advanced) JAWW 表 5 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ:電源 (Power) 表 6 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ:カス タム(Advanced) (上級ユーザ向け) コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ 3
コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ:ファイル(File) 注記 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティでサポートされる機能は、お使いの ハードウェアの構成によって異なる場合があります。 表 2 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ:ファイル(File) 項目 説明 システム情報(System Information) 次の項目を表示します バージョン情報 (About) ● 製品名(Product Name) ● SKU 番号(SKU Number)(一部のモデルのみ) ● プロセッサ タイプ/速度/ステッピング(Processor Type/Speed/Stepping) ● キャッシュ サイズ(Cache Size)(L1/L2) :デュアル コア プロセッサの場合は、キャッシ ュ サイズのリストが 2 つ表示されます ● 取り付けられているメモリのサイズ/処理速度、チャンネルの数(シングルまたはデュアル) (必要に応じて) ● 内蔵の有効な NIC 用の内蔵 MAC アドレス(Integrated MAC)(必要に応じて) ●
表 2 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ:ファイル(File) (続き) JAWW 変更を保存しないで終了 (Ignore Changes and Exit) 変更した設定値を破棄し、コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティを終了します 変更を保存して終了 (Save Changes and Exit) 変更した設定値やデフォルト設定を保存し、コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ を終了します コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ 5
コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ:ストレージ(Storage) 注記 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティでサポートされる機能は、お使いの ハードウェアの構成によって異なる場合があります。 表 3 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ:ストレージ(Storage) 項目 説明 デバイス構成(Device Configuration) 取り付けられているストレージ デバイスのうち、BIOS で制御されるものをすべて表示します デバイスを選択すると、そのデバイスに関する詳細情報およびオプションが表示されます。次の ような項目が表示されます [ディスケット タイプ(Diskette Type) (レガシー ディスケットのみ)] ディスケット ドライブで使用可能な最大容量のメディアのタイプを示しますオプションには、3.5 インチ 1.44 MB、および 5.25 インチ 1.
表 3 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ:ストレージ(Storage) (続き) 注意 通常は、BIOS によって自動的に選択された変換モードは変更しないでください。 選択された変換モードが、ディスクをパーティション分割およびフォーマットしたときに アクティブであった変換モードと互換性がないと、ディスク上のデータにアクセスできな くなります [変換パラメータ(Translation Parameter)](ATA ディスクのみ) 注記 この機能は変換モード(Translation Mode)にユーザ(User)が選択されていると きにのみ表示されます パラメータ(論理シリンダ(Logical Cylinders)、ヘッド(Heads)、およびトラック当たりのセク タ数(Sectors Per Track))を指定できます。BIOS はこれを使用して(オペレーティング システ ムやアプリケーションからの)ディスク I/O 要求を、ハードディスク ドライブで受け入れ可能な 様式に変換します。論理シリンダは 1024 を超えることはできません。ヘッド数は 256 を超えるこ とはできません。トラッ
表 3 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ:ストレージ(Storage) (続き) 注記 RAID ボリュームからブートを試みる前に、RAID デバイス ドライバをインストー ルする必要があります。必要な RAID デバイス ドライバをインストールしないで、RAID ボリュームからブートを試みると、システムがクラッシュします(ブルー スクリーンが 表示されます) 。また、搭載したハードディスク ドライブでドライブロック機能が有効に なっている場合は、RAID オプションを選択しないでください。このようにすると、もう 1 つの[SATA 構成]モードが選択されるまで、ドライブがロックされたままになり後続の リブート中にアクセスできなくなります RAID について詳しくは、http://www.hp.
表 3 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ:ストレージ(Storage) (続き) DPS セルフテスト (DPS Self-Test) DPS(Drive Protection System)セルフテスト機能を持つ ATA ハードディスク ドライブのセルフ テストを実行します 注記 この項目は、1 台以上の DPS セルフテスト機能を持つハードディスク ドライブが システムに接続されている場合にのみ表示されます 起動順序(Boot Order) 次の項目を設定します ● 接続されたデバイス(USB メモリ、ディスケット ドライブ、ハードディスク ドライブ、オ プティカル ドライブ、ネットワーク インタフェース カードなど)に起動可能なオペレーテ ィング システムのイメージがあるかどうかをチェックする順序を指定します。一覧上の各デ バイスは、起動可能オペレーティング システムのソースとして個別にチェック対象から除外 したり、チェック対象に含めたりできます ● 接続されたハードディスク ドライブの起動順序を指定します。最初のハードディスク ドライ ブは起動順序が優先され、C ドライブと
コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ:セキュリティ(Security) 注記 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティでサポートされる機能は、お使いの ハードウェアの構成によって異なる場合があります。 表 4 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ:セキュリティ(Security) 項目 説明 スマート カード オプシ ョン(Smart Card Options)(一部のモデル のみ) 電源投入時パスワード(Power-On Password)の代わりにスマート カードを使用する設定を有 効/無効にします セットアップ パスワード (Setup Password) セットアップ(管理者)パスワードを設定して有効にします 注記 セットアップ パスワードを設定すると、コンピュータ セットアップ(F10)ユー ティリティの設定を変更したり、ROM をフラッシュしたり、Windows 環境で特定のプラ グ アンド プレイ設定を変更したりする場合にセットアップ パスワードが必要になります 詳しくは、Documentation and Diagnostics CD に収録され
表 4 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ:セキュリティ(Security) (続き) デバイス セキュリティ (Device Security) 以下のデバイスに関する、デバイス有効(Device Available)/デバイス無効(Device Hidden)を 設定できます ● シリアル ポート(Serial Port) ● パラレル ポート(Parallel Port) ● すべての USB ポート(All USB Ports) ● 前面の USB ポート(Front USB Port) ● システム オーディオ(System audio) ● ネットワーク コントローラ(Network Controller) ● 内蔵セキュリティ デバイス(Embedded security device) (一部のモデルのみ) ネットワーク サービス ブート(Network Service Boot) ネットワーク サーバにインストールされたオペレーティング システムからコンピュータを起動す る機能を有効(Enable)または無効(Disable)にします(NIC(
表 4 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ:セキュリティ(Security) (続き) 者は、[セットアップのセキュリティ レベル]メニューを使用して、各セットアップ オプションに アクセス権を個別に指定します。デフォルトでは、すべてのセットアップ オプションにはセット アップ パスワードが割り当てられているため、任意のオプションを変更するには、ユーザは POST 実行中に正しいセットアップ パスワードを入力する必要があります。管理者が各項目を[なし]に 設定した場合、不正なパスワードでセットアップにアクセスしているときにも、ユーザは特定の オプションを変更できます。電源投入時パスワードが有効な場合は、[なし]を選択すると、電源投 入時パスワードで置き換えられます 注記 ユーザがセットアップ パスワードを知らなくてもセットアップにアクセスできる ようにするには、[閲覧モードの設定](Set Up Browse Mode)を有効に設定する必要があ ります 12 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ JAWW
コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ:電源(Power) 注記 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティでサポートされる機能は、お使いの ハードウェアの構成によって異なる場合があります。 表 5 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ:電源(Power) 項目 説明 OS 電源管理(OS Power Management) ● 実行時の電源管理(Runtime Power Management):有効(Enable)/無効(Disable)この機 能を有効に設定すると、その時点でロードされているソフトウェアがプロセッサの最大能力 を必要としない場合に、特定のオペレーティング システムによりプロセッサ電圧および周波 数が下がります ● アイドル状態での省電力(Idle Power Savings) :拡張(Extended)/標準(Normal)拡張に 設定すると、プロセッサがアイドル状態のときに、特定のオペレーティング システムがプロ セッサの電力消費量を下げるようにします ● ACPI S3 ハードディスクのリセット(ACPI S3 Hard Disk R
コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ:カスタム(Advanced) 注記 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティでサポートされる機能は、お使いの ハードウェアの構成によって異なる場合があります。 表 6 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ:カスタム(Advanced)(上級ユーザ向け) 項目 電源投入時オプション (Power-On Options) メニュー 次の項目を設定します ● ● 14 POST モード(POST Mode)の設定:クイック ブート(QuickBoot) 、フル ブート (FullBoot) 、または 1 ~ 30 日毎にフルブート(FullBoot Every 1-30 Days) POST メッセージ(POST Messages)の有効(Enable)/無効(Disable) ● F9 プロンプト(F9 Prompt)の有効(Enable)/無効(Disable)または表示(Displayed)/非 表示(Hidden) 。この機能を有効に設定すると、POST 実行中に[F9 = Boot Menu]と表示さ れます。この機能を
表 6 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ:カスタム(Advanced)(上級ユーザ向け) (続き) 注記 電源タップのスイッチを使ってコンピュータの電源を切る場合は、サスペンド/ス リープ機能やリモート マネジメント機能を使用できません ● POST 遅延時間(POST Delay) :なし、5 秒、10 秒、15 秒、または 20 秒(None, 5, 10 15, or 20 seconds) 。この機能を有効に設定すると、ユーザが指定した遅延時間が POST プロセ スに追加されます。この遅延時間は、PCI カード上のハードディスクの回転が遅いために、 POST が完了した時点でブートの準備ができていない場合に必要となります。また、POST 遅延時間を設定すると、コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティを開くために F10 キーを選択できる時間が長くなります ● I/O APIC モード(I/O APIC Mode)の有効(Enable)/無効(Disable) 。この機能を有効に設 定すると、Microsoft Windows オペレーティング システムの動作が最適化
表 6 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ:カスタム(Advanced)(上級ユーザ向け) (続き) ● S5 ウェイク オン LAN の有効(Enable)/無効(Disable) ● ● オフ状態(S5)のときにウェイク オン LAN を無効にするには、左右の矢印キーを使用 して[カスタム](Advanced)→[デバイス オプション](Device Options)メニューの順 に選択し、[S5 ウェイク オン LAN](S5 Wake on LAN)機能を[無効](Disable)に設定 します。この設定では、S5 のときのコンピュータの消費電力を最小にすることができ ます。サスペンドやハイバネーションからの Wake on LAN の実行には影響しません が、ネットワーク経由で S5 から復帰することはできません。コンピュータの電源がオ ンの時には、ネットワーク接続の操作には影響しません ● ネットワーク接続が必要でない場合は、ネットワーク コントローラ(NIC)を完全に無 効にするために左右の矢印キーを使用して[セキュリティ](Security)→[デバイス セキ ュリ
注記 コンピュータの構成を変更したら、その構成をディスケット、USB メモリ、またはディ スケットと同等のデバイス(ディスケット ドライブをエミュレートするよう設定された記憶装 置)に保存し、将来使用できるようにディスケットまたはデバイスを保管しておくことをおす すめします。 構成を復元するには、構成を保存したディスケット、USB メモリ、またはディスケットをエミュレー トするその他の記憶装置を挿入し、コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティの[リムーバブ ル メディアから復元]コマンドを実行します。 (コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ: 」を参 ファイル(File)の表で、「リムーバブル メディアから復元(Restore from Removable Media) 照してください。 ) JAWW 構成の設定値の回復 17
18 コンピュータ セットアップ(F10)ユーティリティ JAWW