Windows Embedded Standard 7 for HP Thin Client-Administrator Guide
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書き込みフィルター
書き込みフィルターは、フラッシュ ドライブへの無許可の書き込みおよび過剰な書き込みを防止する
ことによって、安全な環境を提供し、Thin Client の寿命を延ばします。書き込みデータは書き込みフィ
ルターによって捕捉され、RAM ドライブにキャッシュされるため、次に Thin Client が再起動したとき
に消去されます。以下の 2 種類の書き込みフィルターを使用できます。
●
エンハンスド ライト フィルター(EWF):すべての書き込みデータをオーバーレイにキャッシュ
することによって、ボリューム全体(初期設定では C:)を保護します。
●
ファイル ベース ライト フィルター(FBWF):ファイルを個別にキャッシュします。これによっ
て、保護から除外するファイルまたはフォルダーを指定できます(除外したファイルは常に基本
ボリュームに書き込まれるようになります)。
注記:EWF は、初期設定で有効になっています。使用できる書き込みフィルターは一度に 1 つのみで
す。
書き込みフィルターを管理するさまざまな方法の概要については、3 ページの書き込みフィルター
の管理の概要を参照してください。
システムへの変更内容を恒久的に保持する方法について詳しくは、
6 ページの変更内容を恒久的に
保持するための書き込みフィルターの設定を参照してください。
以前に設定した書き込みフィルターの動作が、次に Thin Client が起動したときに行われないようにす
る方法について詳しくは、
9 ページのブート コマンドのクリアを参照してください。
注意:標準的な
方法で
Thin Client を使用するときは、書き込みフィルターを適切
に使用することを強
くおすすめします。適切な使用
とは
、標準ユーザー(管理者以外)が操作している間
は書き込みフィ
ルターを
有効にし
、システムに対して必要な変更
や更新を行うときのみ
、管理者が一時的
に書き込み
フィルターを無効
にすることです
。管理者
は
、更新が完了次第、すぐにフィルターを
有効にしなおす
必要があります。
さらに、この機能によって発生する大量の書き込みに
対応できる十分な容量のフラッシュ
ドライブで
システムが構成されていない
限り
、Windows のページ ファイル機能を有効にしないことをおすすめし
ます。容量の少ないドライブで Windows のページ ファイル機能
を使用すると
、ドライブの
消耗が早ま
り、パフォーマンスが
低下し
、Thin Client の寿命が短
くなります
。
標準的ではない方法で Thin Client を使用する必要がある場合は、HP のサポート窓口にお問い合わせに
なり、Thin Client が正しく構成されていることを確認してください。
書き込みフィルターの管理の概要
書き込みフィルターは以下の 3 つの方法で管理できます。
●
状態アイコン
●
[HP Write Filter Configuration](HP 書き込みフィルター設定)ユーティリティ
●
コマンド ライン
書き込みフィルターの管理の概要
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