HP Z210 Workstation Maintenance and Service Guide (February 2011)
DPS (ドライブ保護システム)*
DPS (ドライブ保護システム) は、HP コンピューターの上位機種のハードディスクドライブに内蔵
されている診断ツールです。DPS は、予期しないハードディスクドライブ交換が必要となる可能性
のある問題の診断に役立ちます。 
*
HP コンピューターを組み立てる際に、取り付けられた各ハードディスクドライブは DPS でテスト
され、基本情報が恒久的な記録としてそのドライブに書き込まれます。DPS が実行されるたびに、
テスト結果がハードディスクドライブに書き込まれます。保守サービスプロバイダーは、この情報を
利用して、DPS が実行されたディスクドライブの状態を診断できます。 
*
ECC 故障予測*
コンピューターは、過大な数の ECC (error checking and correcting) メモリエラーを検出すると、
ローカルに警告メッセージを表示します。このメッセージにはエラーを起こした DIMM に関する情
報が含まれているので、致命的なメモリエラーが発生する前に対策を講じることができます。このコ
ンピューターには ECC DIMM が標準装備されています。
*
温度センサー*
HP ワークステーションには複数の温度センサーがあり、許容内の効率的なシャーシ温度を維持でき
るように、コンピューターのファンを制御します。 
*
デュアルステート電源ボタン*
ACPI (Advanced Configuration and Power Interface) が有効な場合、電源ボタンをコンピューター
のオン/オフスイッチのほか、スタンバイモードボタンとしても使用できます。この機能は、電源を完
全にオフにするのではなく、コンピューターを省電力の待機(スタンバイ)状態にします。この機能
を使えば、アプリケーションを終了しないでスタンバイし、データを損失することなく同じ動作状態
に復帰できます。
*
電源ボタンの設定の変更*
電源ボタンの設定は次のようにして変更します。*
1. [スタート]を選択し、[コントロール パネル]→[電源オプション]を選択します。
*
2. [電源オプションのプロパティ] で [詳細設定] タブをクリックします。
*
3. [電源ボタン] セクションで [休止状態] を選択します。 []
*
注記: 休止状態は [Hibernate] (休止状態) タブで有効にする必要があります。*
電源ボタンをスタンバイモードボタンとして動作するように設定すると、電源ボタンを押すことによ
り、コンピューターは省電力状態になります。ボタンをもう一度押すと、コンピューターはこの省電
力状態からフル電力の状態に復帰します。コンピューターの電源を完全にオフにするには、電源ボタ
ンを 4 秒間押し続けてください。
*
注意: システムが無応答でない限り、電源ボタンを使用してコンピューターの電源をオフにしない
でください。オペレーティングシステムから操作せずに電源をオフにすると、データが消失すること
があります。
*
50
第 4 章 システム管理
*










